ホーム > 不明 > 月刊コミックバンチ > 人間失格

7点(レビュー数:3人)

作者古屋兎丸

原作太宰治

巻数3巻 (完結)

連載誌月刊コミックバンチ:2009年~ / 新潮社

更新時刻 2010-06-16 22:17:03

あらすじ どうして僕は、ちゃんと人を愛せないのだろう。何の苦労もない裕福な家庭に生まれ、万人に好かれる美少年として育った、大庭葉蔵。その道化の仮面の下にあったのは人に怯え、何の目標もなく、流されるままに生きて行く、虚無の表情だった。そんな彼の送る人生とは・・・。

備考 同名の小説を漫画化した物。「週刊コミックバンチ」で連載開始され、同誌の休刊に伴い「月刊コミック@バンチ」に移籍した。

シェア
Check

人間失格のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

7点 ドルバッキーさん

人間失格はもともと好きだったのですが、古屋兎丸が漫画にするということで期待を背に読みました。

舞台が現代の日本になって、オリジナリティが出ていたのでよかったです。

原作のイメージを崩すことなく描ききっていたので、内容面も満足できるものでした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-09 16:57:22] [修正:2012-04-09 16:57:22] [このレビューのURL]

7点 そのばしのぎさん

中高校生の夏休みの宿題、日本文学の読書感想文と言えば、武者小路実篤の「友情」、三島由紀夫の「潮騒」、他に漱石だとかいろいろあるけれど、
ランキングで必ず1位に上がるのが太宰治の「人間失格」。

それが私には理解できない。確かに太宰治は面白いけど、
これって万人受けしてランキング上位に来るような質の物だろうか?
こういう作品が好きだという人ばかりうじゃうじゃいたら、気持ちが悪くて仕方ないと思うのだが。
批判する人の多い作品だというのも納得がいきます。

そんな「人間失格」の現代バージョン。
落合尚之の「罪と罰」は国や時代をアレンジしたせいで妙に違和感を感じたけど、このインターネットの出てくる現代の人間失格は自然で良かった。
クセのある絵柄も黒くて良かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-23 19:11:39] [修正:2011-09-24 14:24:56] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

大宰治の名作を現代にリメイクした作品。原作未読ですが出来は
かなり良いのではと思います。画力は相当高いです。主人公の歪みっぷりが半端なく、容赦なく転落して行くので、読んでいて気持ち良い類の作品ではありませんが、大宰の私小説遺書要素の濃い作品だけに痛々しさは作り物感が薄く一読の価値があるかと。

原作は今だと読みにくいものがあるので、現代かつ漫画というこの媒体は貴重だと思います。巻数も3で短く纏まっていますし。誰もが名は知っている大宰を深く知る上でも、作中にある結婚直後の一番心が安定してた時期に、教科書にも掲載されている晴れ晴れとした「走れメロス」を執筆したのだなとか思うのも感慨深かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-03 00:27:45] [修正:2015-07-03 00:27:45] [このレビューのURL]


人間失格と同じ作者の漫画

古屋兎丸の情報をもっと見る

同年代の漫画

月刊コミックバンチの情報をもっと見る