「いーらび」さんのページ

総レビュー数: 38レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年04月15日

この感性には度肝を抜かれる。

強烈に脳裏に焼き付けられた名シーンの数々が、突如フラッシュバックして来ては笑いの渦に巻き込む。

ストーリーの完成度として見ればさほど高くはないが(というより性質上ストーリーは有って無いようなもので)、この漫画に限ってはそんなことどうでもいい。

思い出す。今なお。日常生活において。鮮明に蘇る。ぱぴいのあの顔あの台詞あの挙動・・・
そして再び読みたくなっては手に取って笑い転げる。初めて読んだ時から、幾度繰り返したことか。

もはや人生の一部。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-19 19:09:17] [修正:2010-07-22 15:36:02] [このレビューのURL]

ラスボス、ドン・コルレオーネ!?

ページをめくった瞬間、思わず吹き出した。これマーロン・ブランドでしょ、いいの?
『デトロイト・メタル・シティ』松井並みの衝撃。

ここには、本当にカッコイイ真の男がいる。描かれる全てが熱くて痛い。

六郎太に惚れた。ただ節子との絡みは切なすぎた。

光と影の精緻な描写が作品世界に拍車をかける。
色んな意味で、胸に突き刺さって来る。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-12 15:39:45] [修正:2010-07-22 15:24:48] [このレビューのURL]

6点 DEATH NOTE

名前を書くだけで人を殺せるノート…
主人公「夜神月」って、一歩間違うとホストの源氏名っぽいのに、やたらカッコイイ名前とルックス。加えて超優秀な頭脳。
恐ろしい面白さだと感じた。最初は。

月の思考だけでなく話のテンポも小気味よく、兎に角頭の回転が速い。
特にLと腹の探り合いをする描写には舌を巻く。

ただ、原作者のいる漫画特有の小説っぽさが気になった。1ページ辺りの台詞の量に、明らかに無理を感じる。だんだん疲れて来て、漫画を読んでいる気がしなくなって来る。
ある時点までは10点に値する面白さだっただけに、この転落は残念。

伏線でもあった「死後どうなるか…」のラストシーンは良かったが、
そこへ辿り着くまでが無駄に長い。

実力も拮抗していたあのライバルの死が、少なからず読む熱を冷めさせた。

子供に月(ライト)と名付ける親が出て来るだろうと、一瞬よぎったのは私だけだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-20 15:56:54] [修正:2010-07-20 15:56:54] [このレビューのURL]

育った環境や過去の経験から人格形成され、出逢いを通して徐々に変化していく、
そんな人間の過程を描くのに長けている(とりわけ、心を病んでいる人間の描き方が上手い)。
キャラ全員にその配慮が行き届いているため、一人一人の存在感が濃い。
人間関係も骨太で薄っぺらな印象を受けず、しっかりと作り込まれた世界にグイグイ引き込まれて行く。

また、明るさと暗さ、軽さと重さが絶妙なバランスで仕込まれているので、それだけ人間というものがリアルに感じられる。
脆く壊れ易い反面、芯は強いのだということ。受け止め方のズレやすれ違いが難しくさせる人間関係も、赤裸々に語られて嘘臭くない。

斬新で特異な設定の上に、キャラがしっかりと立っており、人間を掘り下げるような独特の展開に面白さを感じる。

一風変わった少女漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-15 10:37:51] [修正:2010-07-20 15:38:05] [このレビューのURL]

蓮も安堂も、女性視点から描かれている男キャラの典型。
女々しすぎる。こんな男はカッコよくもなんともない。

そもそも元彼女と別れてどうこうという時点で、その言動は信用に値しなくなるのに、とてつもなくいい男のように描かれている蓮には虫唾が走る。

人を気遣って右往左往する仁菜子も、結局それが優柔不断にしか映らず、
魅力的な主人公とは到底言えない。

全編通しての揺るぎない物が誰にも感じられず、その意味で惚れ込めるキャラが一人もいない。結果、話の芯まで終始グラついてしまっている。純愛を謳う割には、そもそも設定が伴っていない。

作者の意図が展開の随所に見え隠れしすぎで、兎に角ベタな感じが否めない作品。

目新しさの無い、ただの少女漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-14 11:43:00] [修正:2010-07-14 11:43:00] [このレビューのURL]

恐ろしく志の高い漫画。

世界観に引きずり込まれる冒頭からずっと、ダレない展開が素晴らしい。
キャラの構築にも群を抜く魅力を感じる。
一人一人個性的で味があり、敵と言えど憎めない。
皆カッコイイ。台詞も常にカッコイイ。

戦がまた面白い。
敵味方双方の実情や背景が丁寧に描かれているので、
参戦する者全員の本気が常に伝わってくる。
兵法や地形、現在地の説明も細かく成されるため、
状況が良く伝わって来てこの上ない臨場感がある。

得難い物を得ようとする道程の厳しさや歩む際のもどかしさ、
一歩夢に近づいたという爽やかな充足感が、上手い具合に絡み合っている。

ここまで期待を裏切らない面白さは珍しい。
今後の展開が楽しみな作品。

素晴らしい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-12 14:57:32] [修正:2010-07-12 14:57:32] [このレビューのURL]