「いーらび」さんのページ

総レビュー数: 38レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年04月15日

個人的にキメラアント編は糞。

子供の目の前で両親の頭が吹っ飛び、
直後その子の脳みそが喰われるシーンには、心底吐き気がする。
ただグロイだけの無意味な描写は、はっきり言って餓鬼臭い。
未成年の殺人願望かよ。

「こんなこともやってみたかったんだ俺」的な、
自由奔放過ぎる暴走は度々目に余る。
実験か?天才的な富樫ならではの試みとも言えるが。
コンマ何秒の世界をページ数使っていちいち表現するのも疲れる。

ジンを見つけるという当初の目的が、
ここまであっさり達成されてしまったのも残念。きっと面倒臭くなったんだろうな。
その辺のどうでもいい態度を作品内に出すのも、
漫画家として有り得なくて腹立たしい。
読者を馬鹿にしてんのか。

色々と不満はありつつも面白いと言い切れるのが、
この漫画の凄いところだろう。
ここまで狂った漫画が他にあるのか?否。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-05 18:16:46] [修正:2013-04-12 12:18:43] [このレビューのURL]

爽やかな気分には到底なれない。分かっているけど読んでしまう。

ここまで人間堕ちたくないな。
傍観者を気取っていても、常に恐怖が付き纏う。
誰でも紙一重でこうなり得るから。

駄目な人間は何故駄目なのか。
それを見据える冷静な目を、作中無形ながらに感じる。
描きたいことの土台がしっかりしていて、リアルで面白い。

とはいえ、底辺の描写が限りなく底辺だったり、
悪い奴がとんでもなく逸脱した悪だったり(いくらなんでもこんな奴いないだろ)、
たまにオーバーに感じるけど、出来は秀逸。

今の世の中には、あって然るべき漫画。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-07-29 15:49:15] [修正:2013-04-10 10:38:08] [このレビューのURL]

いちいち出てくる例え話が面白かった。
「そう、まるで〇〇!」
もはやギャグ漫画といって差し支えないほど。

人が一瞬に張り巡らす思考のくだらなさ、
完全に独りよがりなのに本人だけは分かってない救いようのなさ、
そこら辺の描き方が相変わらず上手い。
ゆえの面白さ。

「投網一発!持ってかれた!人望という名の魚群を!!」

あんた以外誰も考えてないよそんな事。

冴えないをぢさんの日々の葛藤が痛々しく切実に描かれているだけに、
対戦相手がただの不良(しかも中学生)という次元の低さに拍子抜けしてしまった。




ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-27 17:45:31] [修正:2013-04-10 10:35:22] [このレビューのURL]

描かれている独特の世界観には惹き込まれる物があるが、
精神世界に酔い過ぎた様な無駄を所々に感じた。

何よりも、登場人物が沢山いる割に惚れ込めるキャラが殆どいない。
というより、キャラの描き方が苦手。
BLには虫唾が走る。
ゆえのつまらなさと物足りなさが終始気になった。

ただ、輪という少年の描き方は素晴らしい。


萩尾望都の『11人いる!』から設定を多少拝借していると思えてならない。


 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-01 14:45:05] [修正:2013-04-01 14:45:05] [このレビューのURL]

この手のよくある漫画の中では、芯がしっかりしていて面白い方だと思う。
キャラの志が高く、話にも惹きこまれる。
ただ魅力はあるものの、今ひとつ足りなかったのが残念。

善悪も良く描けていて、しっかりと作り込まれた世界ではあるが、
多くの登場人物が、各々今どこにいて何の目的で動いているのか、といった描写が弱い。
ホムンクルス中心になり過ぎて、当初の目的がブレていくのも気になる。
折角魅力的なキャラが多いのに、活かしきれていないところも然り、全体的に薄い印象。
(どうしても『からくりサーカス』とリンクさせてしまうためか、比較するとその薄さが際立つ。)

独りよがりな運びが気になり出したと思ったら、途中からそれがどんどん加速して、
気が付いたら終わっていたという感じ。

単純に面白いが、もう一歩を期待出来た話だけに残念。

巻末の四コマこそ傑作である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-29 12:05:11] [修正:2010-09-29 12:06:54] [このレビューのURL]

育った環境や過去の経験から人格形成され、出逢いを通して徐々に変化していく、
そんな人間の過程を描くのに長けている(とりわけ、心を病んでいる人間の描き方が上手い)。
キャラ全員にその配慮が行き届いているため、一人一人の存在感が濃い。
人間関係も骨太で薄っぺらな印象を受けず、しっかりと作り込まれた世界にグイグイ引き込まれて行く。

また、明るさと暗さ、軽さと重さが絶妙なバランスで仕込まれているので、それだけ人間というものがリアルに感じられる。
脆く壊れ易い反面、芯は強いのだということ。受け止め方のズレやすれ違いが難しくさせる人間関係も、赤裸々に語られて嘘臭くない。

斬新で特異な設定の上に、キャラがしっかりと立っており、人間を掘り下げるような独特の展開に面白さを感じる。

一風変わった少女漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-15 10:37:51] [修正:2010-07-20 15:38:05] [このレビューのURL]

一話完結の話が恐ろしく上手い。
キャラの濃さからテンポから、オチを忘れないところも流石。
描き込みが丁寧で、デフォルメに味があり、視覚的にも読み易くて楽しい。

軽快なキャラの織り成すやり取りは、抱腹絶倒の面白さ。
ここまでゲラゲラ笑えるのは「お父さんは心配性」以来。

ただ、一つのストーリーというより、日常のドタバタ感を寄せ集めている感じで、中途半端。その割に長い。
乱馬とあかねの事も、引っ張った割には結局延長戦って…話の性質上ある意味納得のラストだけど、すっきりしない。
ギャグを貫くところと、そうでないところをきちんと使い分けて欲しかった。肝心なところをギャグでかわされるのは、がっかり。

結局あかねが一番だという事は伝わるけど、乱馬の優柔不断さには終始イライラする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-15 12:50:39] [修正:2010-04-17 13:42:24] [このレビューのURL]