「shutaro」さんのページ

総レビュー数: 23レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年10月20日

7点 DEATH NOTE

ヘタなサスペンス小説よりは余程面白い。
青年誌であれば哲学的な方向にいったり社会問題に切り込んでみたりする
であろうやや陳腐な設定を、ジャンプお得意の(バカの一つ覚えの)バトルへと
持ち込んだ点が功を奏し、ありそうでなかった異色の作品である。
並みの作家なら「このアイデアは後の為に置いておこう」とか
「このネタで4話くらいはもつな」と考えそうな駆け引きや展開のタネを
これでもかと言うほど詰め込み、出し惜しみなく使っているおかげか
セリフも多く読み応えが十ニ分にあり、お買い得さ満点。
だが、後から後から新ルールが追加されていくのでなんでもありな感じは否めなく、
作者の都合一つで新たなトリックを出されても読者は白けるだろう。
また詰め込みの弊害としてのちの展開がマンネリにならないか心配でもある。

現時点では次編が完結していないので、ライトvsL編でこの点数。
ここで終わっておけば良かったのに・・・とならないように期待したい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-10-20 20:41:42] [修正:2005-10-20 20:41:42] [このレビューのURL]

ハラハラドキドキする展開や突飛な設定、奇抜なアイデアなどが
あるわけではないが、淡々と進むストーリーの中に人物の葛藤が
優しくそして力強く描かれており、上質で温かさ溢れる大人な漫画。
派手さばかりを追い求めずに描ききった姿勢には好感が持てるし、ある意味
ベタで哲学的な展開になるものの、これがデビュー作だというのは
正直言って驚きです。今後にも期待出来そうですし。

団背広さんの言うとおり、おまけの4コマはスベってますが、
少し肌寒くなる秋口にぜひ読んで欲しい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-10-20 20:10:03] [修正:2005-10-20 20:10:03] [このレビューのURL]

少年漫画でありジャンプ掲載であり王道的な展開であるにも拘らず、
ポップを筆頭とした仲間たちの内面の成長ぶりが素晴らしいほどによく
描けており、安心しつつハラハラしながら読める名作。

単純に楽しめて、たまにホロリとさせられるエンターテイメントである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-20 17:03:27] [修正:2005-10-20 17:03:27] [このレビューのURL]

7点 SLAM DUNK

バスケットをテーマにした漫画のパイオニアであり、スポーツモノの中でも
頭一つ抜けた感のある名作。
飽きさせない試合展開と程よくキャラ立ちさせる人物描写で、
「こんな奴ありえねえ」とか「試合中にここまで考えられねえよ」と言った
批判を吹き飛ばすパワーを持っている。
そして、これまた程よくあいだに挟まれるギャグが良い具合にメリハリを
付ており一度読み始めたら止まらなく、単行本で読むには最適。

ヤンキーな主人公・桜木花道がバスケットを上達していくのと同時に
バガボンドでお馴染みの作者・井上雄彦の画力がメキメキ向上していくのも
楽しめる一粒で二度おいしい一級エンターテイメント。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-20 16:33:36] [修正:2005-10-20 16:33:36] [このレビューのURL]