「dieseraie」さんのページ

総レビュー数: 19レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年12月19日

7点 ムジナ

[ネタバレあり]

8巻の終わり、父の死の意味に気付き漸く覚醒するムジナ。
・・・長かった。もちろん、そこに至るまでの情けないムジナも人間臭くていい味があるのだが。
作品全体としては白土氏の影響をモロに受けており、忍術に関する記述などは詳しい(かなり強引ではあるが)。構成もしっかりしていて長さもちょうど良いのでスムーズに読み進めていける。しかし、グロくてエグい表現もあるので苦手な人は気持ち悪いかも。サジに苛立つかもしれないが、彼を見捨てず最後まで読み進めて欲しい(笑
個人的には実験がウザい回が数話有った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-22 10:35:02] [修正:2005-12-22 10:35:02] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

設定の強引さが気になった。
いくらチップを埋め込んでいるとは言え、高校(しかも共学)はなかろうと。高校生の目の前で人が死ぬかもしれないってのに。
女子高生を目の前にして手淫すら禁じられた囚人を、監視付きとは言え野放しにする点も危機感無さすぎ。暴行未遂でも被害者にはトラウマとなるだろうし。
さらに、下にも意見が出てたようだが登場人物の感情が急変し過ぎ。

この漫画はあくまでヒューマンドラマが焦点となっており、現在の死刑制度に関する論点としてはズレが有る。とは言え死刑制度について考えるにはいい機会となるので、その社会性も考慮し6点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-12-22 04:01:34] [修正:2005-12-22 04:01:34] [このレビューのURL]

共産主義、天皇批判、軍国主義批判など作者の70年代のサヨク傾向が気に掛かる。
こういう思想を主人公の口から叫ばせ、小学校の図書館等に置き何も知らない子供達に読ませるのは余り好ましいことではないだろう。
更に、原爆実験時にアインシュタインが立ち会っているシーン等、明らかに間違った時代考証も随所に見られ、間違った歴史認識を与えがちだ。漫画として捉えるならまだしも、歴史の教科書の様に捉えてしまうのならば、むしろ有害な書になってしまいかねない。

しかし、作品が本当に言いたいことは「生きることの素晴らしさ」だと思う。この主張を理解し漫画として楽しむのは決して悪いことではない。
漫画として見た評価が4点となった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-19 07:55:37] [修正:2005-12-19 07:55:37] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

スポーツ漫画の頂点の一つ。
飛び散る汗の一つ一つにも迫力がある。テンポの緩い会話で笑わせ、全く無言の試合会場で得も言われぬ緊張感を描き出す。
井上雄彦氏の生み出すキャラ一人一人に味があり、何度読み返しても常に変わらぬ爽快感がある。
私もこの漫画の影響でバスケを始めたクチだが、試合前はチームメイト間で回し読むのが定番だった。大学で出会ったバスケ友達にも同じ習慣があったと知り、氏の影響力を感じずにはいられなかった。
いつか氏が書いていた、この本を読みバスケを始めた人がNBAで活躍でもしてくれたら俺は泣くだろう、という願いは、日本にこれだけ「バスケットボール」というスポーツを浸透させたという意味で、既に達成されたのではないだろうか。

興味のある方は「スラムダンク 黒板カード」で検索すれば、氏が黒板に書いた続編が見つかるので、手に入れて読んでみて欲しい。

幾つかのコマが既存のNBA等の写真をトレースしたものであるという事で、騒がれていることもファンなら知っていてもらいたい。
「エデンの花」との折り合いも考えて−1点。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-12-19 06:04:54] [修正:2005-12-19 07:23:19] [このレビューのURL]

10点 親父

時代錯誤で不器用で理想には程遠いかもしれないが、この親父は最高の男であり、親父だ。
迫力のある画はストーリーにこれ以上ないほどハマり、3巻完結という短さもこの漫画の男らしさを際立たせている。
割とベタな泣かせ方なのだが、何故か新鮮で何度でも泣ける。

とにかく、一度読んでもらいたい作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-19 07:05:25] [修正:2005-12-19 07:05:25] [このレビューのURL]