「dieseraie」さんのページ

総レビュー数: 19レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年12月19日

[ネタバレあり]

かなり好きなマンガです。
ぬるくてけだるくてだらだらとしてるだけなのに
何故か読むたびにその独特な雰囲気にどっぷりとはまってしまいます。

実際に身近にいたら物凄く厄介であろう、キャラクター陣なんですが、その内面の葛藤、少しずつの成長が巧く描かれているので不快感が少ない。そして志村貴子ならではのまったりとした語り口で物語はゆっくりと進んでいく。

たまらんです。この世界観。

蛇足ながら。
ちあきはこれからの人生ワープアとして生きることになるのか・・・。頑張ってキクチナナコと生きて欲しい。すぐ死にそうな二人だけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-29 05:22:43] [修正:2008-04-29 05:23:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

モンキーターンよりも熱い!

作中にもこういう表現がありましたが、二度とは戻れない一瞬一瞬に賭ける花火のような青春を、回顧主義に陥ることなく最後まで描ききっている。

こういう時間が永遠に続けばいいなぁ、という保奈美の願いは凄く共感できて、切なくなった。しかし、立ち止まることなく成長し続けるキャラクター達の姿は、読者を励まし、明日からも頑張ろうという気にさせてくれる。

しかしこの作者は、ラブコメと本旨のバランスを整えるのが上手いですね。
プラトニックで気恥ずかしくなるような関係だから、何度読んでも爽やかで新鮮な印象を受ける。高校生なのに皆偉い!

回数重ねて読むことにも耐え得る良作だと思います。というか読みたくなる。この人の漫画、凄くスキです。

層がとっても薄くなってそうな浜高、頑張れ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-18 03:38:14] [修正:2007-07-18 03:38:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

漫画好きの方なら読んでないワケがない、
所謂、ラブコメというジャンルの金字塔的作品。

裕作、勘違いされたらさっさと否定しろよ!響子さんは話聞けよ!アメリカ人女性か!(稲中的表現)
等々、もやもやとする所もあるのですが、これは感情移入しちゃってる証拠ですね。世界観には凄く引き込まれてしまいます。
「大正野郎」、「大東京ビンボーマニュアル」、「男おいどん」、「まんが道」の様な作品にも見られる、かつての日本への郷愁も覚えます。

気になったのは裕作が呼び込みのバイトを始め、下宿の住人仲間から毎晩たかられるシーン。
さすがに悲惨でした。裕作、それじゃ働いても借金増やすだけだろ・・・。可哀想。笑

しかし、やはりクライマックスは何度読んでも感動してしまいます。特に、惣一郎さんに対し裕作が語りかけるシーンでは、成長した裕作の姿に今までの苦労が重なり、その言葉を重みあるものとしていました。どなたかも書かれていましたが私もあのシーンが一番好きです。

ちなみに主要人物の苗字には数字が入ってます。下宿している人は部屋番号ですね。細かく見ていくと楽しそう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-05-20 04:28:49] [修正:2007-05-20 04:28:49] [このレビューのURL]

9点 Landreaall

元々は同人誌で書いていたものを再稿したものだ、という話を聞いて妙に納得した。とても構成が上手で、後付けされていく不快感がない。それでいて深みのあるストーリーを描けている。キャラの背景作りがしっかり出来ているからこそ成せる業だ。
絵も、ファンタジー系の漫画にありがちな小さいコマに細かく書き込むタイプのものではなく、コマを大き目に使ってありとても読み易い。
更にファンタジー物なのに基本的に明るい為、読後感も良い。
萌え漫画と称されるのに違和感を覚えるほどの内容の漫画なので、是非一読して頂きたい。
火竜退治編の後の学校生活編も面白いので火竜退治編で諦めた人も再挑戦してみて欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-04-17 11:42:21] [修正:2006-04-17 11:42:21] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

スポーツ漫画の頂点の一つ。
飛び散る汗の一つ一つにも迫力がある。テンポの緩い会話で笑わせ、全く無言の試合会場で得も言われぬ緊張感を描き出す。
井上雄彦氏の生み出すキャラ一人一人に味があり、何度読み返しても常に変わらぬ爽快感がある。
私もこの漫画の影響でバスケを始めたクチだが、試合前はチームメイト間で回し読むのが定番だった。大学で出会ったバスケ友達にも同じ習慣があったと知り、氏の影響力を感じずにはいられなかった。
いつか氏が書いていた、この本を読みバスケを始めた人がNBAで活躍でもしてくれたら俺は泣くだろう、という願いは、日本にこれだけ「バスケットボール」というスポーツを浸透させたという意味で、既に達成されたのではないだろうか。

興味のある方は「スラムダンク 黒板カード」で検索すれば、氏が黒板に書いた続編が見つかるので、手に入れて読んでみて欲しい。

幾つかのコマが既存のNBA等の写真をトレースしたものであるという事で、騒がれていることもファンなら知っていてもらいたい。
「エデンの花」との折り合いも考えて−1点。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-12-19 06:04:54] [修正:2005-12-19 07:23:19] [このレビューのURL]