「ぽこらて」さんのページ

総レビュー数: 13レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年02月23日

ジョジョの奇妙な冒険第7部に位置する作品。
第6部までの流れを受け継いでいて、荒木先生の集大成とも言える内容でした。

作中にはこれまでの作品で登場したキャラやスタンド能力などが度々登場する。これについて作者が、「パラレルワールドを楽しむ感覚で読んでもらえると良い」と言っているように、第6部までのジョジョの流れとSBRの流れを比較しながら読んだりすると中々面白い。

鉄球の回転の原理や一部のスタンド能力の解釈に、ついていけなくなる部分もあるものの、全体的に見て物凄く面白かった。
スタンドバトルは勿論、ジョニーの成長を見ているのが面白い。

*SBRは馬のレースを主体にした漫画ではありません。今までのスタンドバトル漫画と大体同じような感じです。
・・・だが、それがイィ!!

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[投稿:2011-05-20 20:15:19] [修正:2011-05-20 20:15:19] [このレビューのURL]

ガンダムUCにはアニメから入りました。原作(小説)はまだ読んでいません。
正直言って漫画版は半分ネタ目的に買ってみただけだったのですが、良い意味で予想を裏切られました。会心の出来ではないかと。

五感に訴えかけるような臨場感ある迫力、という点ではアニメの方が数段上ですが、漫画では見開きを使ったインパクトある展開が楽しめました。時間の制約も無いので、アニメではあっさり感があったユニコーンガンダムの起動実験や父子の心理描写などが漫画では丁寧に描かれている印象を受けた。

アニメの方を楽しめた人は漫画も問題なく楽しめると思います。ただ言うまでも無く漫画は白黒なのでユニコーンは初めて、という人にはMS(モビルスーツ)の色などが掴み難いかもしれません。
アニメ→漫画という順序で見るのが個人的にはお勧めです。

*漫画とアニメの対応は以下を参考に。
ユニコーンの日 アニメ1巻 漫画1巻から3巻前半まで
赤い彗星 アニメ2巻 漫画3巻後半から・・・

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[投稿:2011-04-11 14:47:25] [修正:2011-04-11 14:47:25] [このレビューのURL]

エヴァに似ている、というような前評判を耳にして読んでみましたが、正直そこまで似ているというほどでは無いですね。
少年少女がロボットに乗って敵と戦う、という部分についてはエヴァと同じですが、こちらは「生と死」をテーマに据えているので、作品の雰囲気はエヴァとは全然違います(あちらは青春群像劇と言われているのかな?)。
「死」をテーマにしているので、暗い雰囲気だったり、残酷な描写があったりすることもありますが、目をそらさずに読んで欲しいと思う。

『「死」が「生」に価値を与える。』

これは個人的な哲学ですが、「ぼくらの」でもそういったメッセージがあった気がします。

中学生の頃といえば、誰もが「死」について考え始める時期であり、だけど、生きている事をリアルに実感できない年頃でしょう。
そうした同じ年頃の少年少女が死のロボット(ロボットを操縦すると必ずパイロットが死ぬ)を通して取る選択、そこになんとなくですが、生のリアルさみたいなものを感じました。

とくに最終巻は読んでいて鳥肌が立った。
生きているのが当たり前の現在の日本では感じることの無い現実。

ぼくらは、他の生命を殺して生きているんだ、という現実。

それを少しだけですが、体感できた気がする。

話が少しズレますが、自分は今まで自殺について割りと肯定的な意見を持っていました。
その人が苦悩しながら出した決断な訳だから、第三者が無責任に口を出すべきじゃないと思ったからです。
だけど、「ぼくらの」を読んでその考えに自信が無くなってきました。
他の生命を殺して、今自分達が生きているのなら、生きている事は権利ではなくて義務なのかもしれません。

難しい問題なので、「ぼくらの」で書かれていることについては当然賛否両論あるのかも知れませんが、自分は非常に惹きつけられました。

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[投稿:2011-03-14 19:22:44] [修正:2011-03-14 19:22:44] [このレビューのURL]