「ぽこらて」さんのページ

総レビュー数: 13レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年02月23日

6点 ZETMAN

表紙が素晴らしいデザインで思わずジャケ買いしてしまった漫画。

読んでみて素直に面白いと思ったが、かなり詰め込みすぎな内容でした。
ジャンルで言えば、ヒーローもののダークファンタジーということになるのでしょうが、SFっぽい所もあり、また恋愛要素(すこしHなシーンも)ある。さらに「正義とは何か」みたいなメッセージ性も含んでいたりと、ゴチャゴチャしすぎて作品にまとまりが見られないです。もう少し削ってコンパクトな内容にして欲しかった。

作品のテンポもかなり悪いです。7巻あたりまでは伏線を回収しつつテンポ良く進んでいくのですが、それ以降は急速にテンポが悪くなる。


・・・と、まぁ気が付けば辛口なレビューになってしまいましが、自分はダークファンタジー大好きっ子なので今後の巻き返しに期待したいです。青年誌だからこそできる、少年漫画のお約束に縛られない自由なストーリー展開をこの作品に求めたい。

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[投稿:2011-05-23 23:30:05] [修正:2011-05-23 23:30:05] [このレビューのURL]

6点 LIAR GAME

この手の騙し合いがメインの代表作として、福本先生のカイジシリーズが有名だが、カイジとLIAR GAMEでは作品のベクトルが若干違う、と個人的には思う。

カイジはゲーム自体は簡易な物が多い。ジャンケンをしたり、サイコロ振ったり・・・。ただその分、登場人物達の心理描写や疑心暗鬼が物凄く良く表現されているのが特徴。
しかし、この漫画は正反対で、ゲーム自体に魅力がある。少数決からはじまり、リストラゲーム、密輸ゲームなど作者独自のオリジナルゲームはどれも素晴らしく、それらのゲームを運ではなく必勝法を駆使して勝ち進んでいく展開は心理戦というよりも頭脳戦といった方が正確だろう。
ただ、多人数で協力してゲームを勝ち進んでいく性質上、プレイヤー同士の馴れ合いも見られる。その点が個人的にはマイナスポイントで、また不必要に多い涙もイラッとるする事があった。作品のテーマ上、仕方の無い事でもあるが。

もう少し心理戦要素を増やしたり、文字数抑える工夫をして欲しかったけど、潜在的面白さで言えば、カイジを超える良作だと思うので、読んで損は無い漫画。心理戦のカイジ、頭脳戦のLIAR GAMEといったところか。

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[投稿:2011-02-25 18:10:16] [修正:2011-02-25 18:10:16] [このレビューのURL]

<1巻?3巻までの感想>
止界と呼ばれる時間が止まった世界で繰り広げられるサスペンス漫画。
重要人物になると思われた人が一瞬で退場したりと、なにかと予測不可能なストーリー展開は緊張感があって素晴らしいと思うし、意外とスピード感も感じられます。絵も上手いので今後の展開に期待できそう。

ただその反面、止界のルールが固まっていない印象を受けた。実際、1巻と3巻では止界についての説明にズレが見られる。
結局、主人公たちにとっての”勝ち”とは何なのか、どうすれば止界から抜け出せるのか、ということなどを明確にして欲しいです。
(・・・と、思ったんだけど、あえて止界のルールを明確にしないことで止界という特殊な世界の中での予測不可能なストーリー展開を演出しているのかもしれない。)

まだまだ未知数の漫画ですが、途切れる事のない緊張感は凄い。4巻の発売が待ち遠しいです。

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[投稿:2011-02-23 19:45:57] [修正:2011-02-23 19:45:57] [このレビューのURL]