「ぽこらて」さんのページ

総レビュー数: 13レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年02月23日

9点 CLAYMORE

ダークファンタジーの代表作といえば、三浦先生のベルセルクが有名だが、私的No1ダークファンタジーはこのクレイモアだと思う。

主人公の「復讐」を軸にストーリーが展開されていく点や、大剣を使って妖魔や覚醒者をぶった切る所はベルセルクに似ているが、最大の違いに性的描写の有無がある。
「エログロ」などという言葉があるくらいで、ダーク系の漫画では内容に性的描写を含むものが結構あったりするんですが、クレイモアにはそれが一切ないです。
ダークな雰囲気を演出するために、エログロは必要な部分もあると思うのですが、人によって不快感を感じる場合があるのも事実。
その点、クレイモアは性暴力的な描写が無いのでダークファンタジーというジャンル自体に敷居の高さを感じている人にも読みやすいと思います。

<以下ひとりごと>
・バトルは1対1の個人戦ではなく、1対多数の集団戦闘が多いです。絶対的な力の差がある覚醒者相手に、仲間と連携して生き残っていく。なかなか新鮮な戦闘でした。「倒す」ではなく「逃げる」戦いがあるのも面白い。

・実は自分は大の深淵(敵キャラ)ファン。結構そういう人多いみたいで安心しました(笑)

・この漫画の最大の魅力は、「戦いの中の死」だと思う。
妖魔との戦いの中で死んでいく仲間たち・・・。
生き残った者は、死んでいった仲間の意志を受け継ぎ戦場へと戻っていく。
なんというか、そういった部分が好きです。少年漫画みたいに仲間は全員生き残るっていうのでは緊張感が無いし都合良いですよね。

・キャラの描き分けについては、良くやっていると思う。設定上、全員銀眼に銀髪なわけだから、多少見分けがつきくにくくなるのは仕様が無いと思っている。むしろダークファンタジーっぽい独特の絵が大好きだー。


長くなりましたが、最高に面白い漫画だと思います。このまま綺麗に終わらせてくれれば10点上げれるかもしれない。新展開だけは、やめてくださいよ八木先生!!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-09 06:01:07] [修正:2011-06-09 06:01:07] [このレビューのURL]

6点 ZETMAN

表紙が素晴らしいデザインで思わずジャケ買いしてしまった漫画。

読んでみて素直に面白いと思ったが、かなり詰め込みすぎな内容でした。
ジャンルで言えば、ヒーローもののダークファンタジーということになるのでしょうが、SFっぽい所もあり、また恋愛要素(すこしHなシーンも)ある。さらに「正義とは何か」みたいなメッセージ性も含んでいたりと、ゴチャゴチャしすぎて作品にまとまりが見られないです。もう少し削ってコンパクトな内容にして欲しかった。

作品のテンポもかなり悪いです。7巻あたりまでは伏線を回収しつつテンポ良く進んでいくのですが、それ以降は急速にテンポが悪くなる。


・・・と、まぁ気が付けば辛口なレビューになってしまいましが、自分はダークファンタジー大好きっ子なので今後の巻き返しに期待したいです。青年誌だからこそできる、少年漫画のお約束に縛られない自由なストーリー展開をこの作品に求めたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-23 23:30:05] [修正:2011-05-23 23:30:05] [このレビューのURL]

ジョジョの奇妙な冒険第7部に位置する作品。
第6部までの流れを受け継いでいて、荒木先生の集大成とも言える内容でした。

作中にはこれまでの作品で登場したキャラやスタンド能力などが度々登場する。これについて作者が、「パラレルワールドを楽しむ感覚で読んでもらえると良い」と言っているように、第6部までのジョジョの流れとSBRの流れを比較しながら読んだりすると中々面白い。

鉄球の回転の原理や一部のスタンド能力の解釈に、ついていけなくなる部分もあるものの、全体的に見て物凄く面白かった。
スタンドバトルは勿論、ジョニーの成長を見ているのが面白い。

*SBRは馬のレースを主体にした漫画ではありません。今までのスタンドバトル漫画と大体同じような感じです。
・・・だが、それがイィ!!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-20 20:15:19] [修正:2011-05-20 20:15:19] [このレビューのURL]

原作ファンの視点からみた評価です。

まずまっさきに気になったのは絵が子供っぽいことでしょうか。空の軌跡は、ラブコメっぽい雰囲気もありますが、シリアスな展開も大きな見所なので、この絵柄で後半のシリアスな展開を表現できるのか不安です。
ストーリー進行が駆け足なことも重なって、読んでいて軽い印象を受けました。

もう一つ気になったのは漫画という媒体上の問題です。
これは仕方のないことなのですが、「音」を表現できない、という点は致命的だと感じました。
元々原作のゲームではサウンドという点が高く評価されていて、とくにヨシュアがハーモニカを吹くシーンなどは、このゲームの象徴といっても過言ではなく、そのシーンを漫画では表現しきれないというのは結構きついです(もっとも原作をプレイしたファンなら脳内補正できるかもしれないが)。

興味がある人は、公式HPで一部公開されているので、そちらを読んでから購入を検討するのがいいかもしれません。
現段階での個人的な評価は、とりあえず保留、といった意味で4点にしておきます。今後の展開に期待。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-11 23:32:39] [修正:2011-05-11 23:32:39] [このレビューのURL]

ガンダムUCにはアニメから入りました。原作(小説)はまだ読んでいません。
正直言って漫画版は半分ネタ目的に買ってみただけだったのですが、良い意味で予想を裏切られました。会心の出来ではないかと。

五感に訴えかけるような臨場感ある迫力、という点ではアニメの方が数段上ですが、漫画では見開きを使ったインパクトある展開が楽しめました。時間の制約も無いので、アニメではあっさり感があったユニコーンガンダムの起動実験や父子の心理描写などが漫画では丁寧に描かれている印象を受けた。

アニメの方を楽しめた人は漫画も問題なく楽しめると思います。ただ言うまでも無く漫画は白黒なのでユニコーンは初めて、という人にはMS(モビルスーツ)の色などが掴み難いかもしれません。
アニメ→漫画という順序で見るのが個人的にはお勧めです。

*漫画とアニメの対応は以下を参考に。
ユニコーンの日 アニメ1巻 漫画1巻から3巻前半まで
赤い彗星 アニメ2巻 漫画3巻後半から・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-11 14:47:25] [修正:2011-04-11 14:47:25] [このレビューのURL]

「このマンガが凄い!2011男編」で第1位になった事から超話題作に。
現在4巻まで発売されていて、すでに累計400万部突破。

人類が巨人に支配されている世界を描いている話で、ジャンルとしてはダークファンタジーに分類される・・・のかな。巨人によって蹂躙される人々の希望、圧倒的な絶望感が魅力の作品です。

正直言って持ち上げられすぎ感はあるものの、結構面白いと思います。
絵はあまりにも下手すぎてキャラの見分けすらつきにくい場面もありますが、とにかく勢いが半端なくあって、どんどん作品に引き込まれていきます。この空気感はデビュー作でしか味わえないはず!

4巻で早くも過去編突入、と不満の声もあるみたいですが、個人的にはキャラが固まってきて凄く良かったです。自分の中で3巻ですこし面白さが失速していたんですけど、4巻で持ち直しました。

とはいえ、まだまだ始まったばかりで、気になる伏線もちらほら見られます。
第1話のタイトルからして、「二千年後の君へ」という意味深な感じだし。

今後、伏線をどう回収していくかによって評価が割れそうな感じ。5巻が待ち遠しくなりました()笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-10 16:04:18] [修正:2011-04-10 16:04:18] [このレビューのURL]

エヴァに似ている、というような前評判を耳にして読んでみましたが、正直そこまで似ているというほどでは無いですね。
少年少女がロボットに乗って敵と戦う、という部分についてはエヴァと同じですが、こちらは「生と死」をテーマに据えているので、作品の雰囲気はエヴァとは全然違います(あちらは青春群像劇と言われているのかな?)。
「死」をテーマにしているので、暗い雰囲気だったり、残酷な描写があったりすることもありますが、目をそらさずに読んで欲しいと思う。

『「死」が「生」に価値を与える。』

これは個人的な哲学ですが、「ぼくらの」でもそういったメッセージがあった気がします。

中学生の頃といえば、誰もが「死」について考え始める時期であり、だけど、生きている事をリアルに実感できない年頃でしょう。
そうした同じ年頃の少年少女が死のロボット(ロボットを操縦すると必ずパイロットが死ぬ)を通して取る選択、そこになんとなくですが、生のリアルさみたいなものを感じました。

とくに最終巻は読んでいて鳥肌が立った。
生きているのが当たり前の現在の日本では感じることの無い現実。

ぼくらは、他の生命を殺して生きているんだ、という現実。

それを少しだけですが、体感できた気がする。

話が少しズレますが、自分は今まで自殺について割りと肯定的な意見を持っていました。
その人が苦悩しながら出した決断な訳だから、第三者が無責任に口を出すべきじゃないと思ったからです。
だけど、「ぼくらの」を読んでその考えに自信が無くなってきました。
他の生命を殺して、今自分達が生きているのなら、生きている事は権利ではなくて義務なのかもしれません。

難しい問題なので、「ぼくらの」で書かれていることについては当然賛否両論あるのかも知れませんが、自分は非常に惹きつけられました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-03-14 19:22:44] [修正:2011-03-14 19:22:44] [このレビューのURL]

ジャンプ好きにとっては中々興味深い内容。美化されてる部分がある気もしたけど、普段知ることの無い漫画家の仕事風景を知れて面白い。それでなくとも、漫画家の仕事に興味を持っている人は多いと思うので作品のネタとしては上手い所を狙ったと感じる。

主人公達の目的意識もはっきりしている(人気漫画化になりアニメ化する事!)ので作品にも入り込みやすくて良い。
七峰編ではネット上の「自称漫画評論家」の実態を描けていて、漫画のレビューを書いている自分としても耳が痛くなる時も。

ただ、絵についてはデスノートやヒカルの碁の時と比べると質が落ちた気がする。少年漫画らしさを出すためにわざとやっているのかもしれませんが、前の絵の方が好きでした。

何度も読み返そうと思うほどではないが、最近のジャンプ漫画のなかでは良作だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-09 20:57:04] [修正:2011-03-09 20:57:04] [このレビューのURL]

7点 ARMS

小粒だが辛い、そんな感じの漫画。何気なく読んでみたら以外に面白かった。
一見少年向けのバトル漫画の様に見えるし、実際そういった要素もあるが、他のバトル漫画に比べると、アクションシーンだけでなく、登場人物たちの心理描写などが丁寧に掻かれていたり、設定や世界観がやたら凝っていたりするので青年から大人までも楽しめると思う。

戦闘に関しては、力任せのゴリ押しだけで敵を倒していくわけじゃなくて、ある程度の「作戦」に基づいて戦っていく理論型のバトルです。逆に言えば、「バトル漫画はとにかく勢いだけあればいい」と思っている人にはこの漫画は向かないかも・・・。

絵が苦手な作者なので個人的にそこが少しマイナスですが、良作漫画であることは間違いないかと。
「ARMSとよばれる謎の武器を移植された子供達が・・・」という平凡なあらすじからは想像も付かないほど奥が深い作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-01 16:48:27] [修正:2011-03-01 16:59:14] [このレビューのURL]

個人的に冷静に評価する事ができない作品。
この漫画は決して完璧な漫画ではない。むしろバトル漫画でやってはいけないマイナス要素が多く見られる漫画と言える(注1参照)。

では、何故面白いのかと言うと、マイナス要素を覆すほどこの漫画の魅力が大きすぎるからである。どこが面白いのか、それは言葉では表現できず、実際に読んでみないと解らないだろう。もしかすると、思い出補正が入っているために面白いと感じるだけなのかもしれない。
ただ良くも悪くも、この作品が今のジャンプのバトル漫画に与えた影響は大きく、名作なのは間違いないと思う。読んで損はない大作のはず。

注1:マイナス要素(主観)
・死んだ人が生き返る
・パワーインフレ
・ギャグ漫画からバトル漫画への転向
・役に立たない脇役たち
・敵→倒す→さらに強い敵、というパターン化されたストーリー展開

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-26 18:20:24] [修正:2011-02-26 18:20:24] [このレビューのURL]

<<前の10件
12