「ぽこらて」さんのページ

総レビュー数: 13レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年02月23日

6点 LIAR GAME

この手の騙し合いがメインの代表作として、福本先生のカイジシリーズが有名だが、カイジとLIAR GAMEでは作品のベクトルが若干違う、と個人的には思う。

カイジはゲーム自体は簡易な物が多い。ジャンケンをしたり、サイコロ振ったり・・・。ただその分、登場人物達の心理描写や疑心暗鬼が物凄く良く表現されているのが特徴。
しかし、この漫画は正反対で、ゲーム自体に魅力がある。少数決からはじまり、リストラゲーム、密輸ゲームなど作者独自のオリジナルゲームはどれも素晴らしく、それらのゲームを運ではなく必勝法を駆使して勝ち進んでいく展開は心理戦というよりも頭脳戦といった方が正確だろう。
ただ、多人数で協力してゲームを勝ち進んでいく性質上、プレイヤー同士の馴れ合いも見られる。その点が個人的にはマイナスポイントで、また不必要に多い涙もイラッとるする事があった。作品のテーマ上、仕方の無い事でもあるが。

もう少し心理戦要素を増やしたり、文字数抑える工夫をして欲しかったけど、潜在的面白さで言えば、カイジを超える良作だと思うので、読んで損は無い漫画。心理戦のカイジ、頭脳戦のLIAR GAMEといったところか。

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[投稿:2011-02-25 18:10:16] [修正:2011-02-25 18:10:16] [このレビューのURL]

4点 JIN -仁-

設定は面白いが、仁が江戸時代に馴染見すぎている感じがした。もうすこし元の時代に戻る事への葛藤があっても良かったと思う。
それと、医学的説明や時代背景などの説明が多くて、飛ばし読みすることが多かった。

ドラマ化された事で知名度がいっきに上がった作品だが、ドラマと原作では設定に大きな違いがあるので、ドラマから入る人は注意が必要。
具体的に言うと、ドラマであった仁の恋人関連の設定が原作ではありません。そのため、原作では仁が何のために医学の知識を江戸時代で広めているのか、良く理解できなかった所がある。
(ドラマでは現代にいる植物状態の恋人を救うため、という目的があった)

面白い作品なのかもしれないが、その面白さを理解するには読み手側に相応の歴史の知識が求められる作品。残念ながら自分の好みには合わなかった。
この漫画の最大の見せ場である、1巻で貼った伏線の回収と竜馬関係のくだりは面白かったし、そこだけ見れば7点くらいあげれるのですが、全体で評価すると4点になってしまうかなぁ。

それにしても作者は歴史が好きなのか、読んでいて江戸時代、特に竜馬への愛のようなものを感じた。仁も竜馬が薩長同盟をしたように、医学所と医学館の橋渡しをしていたし、作者は竜馬に憧れていたんでしょうかね?

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[投稿:2011-02-25 00:14:00] [修正:2011-02-25 00:14:00] [このレビューのURL]

<1巻?3巻までの感想>
止界と呼ばれる時間が止まった世界で繰り広げられるサスペンス漫画。
重要人物になると思われた人が一瞬で退場したりと、なにかと予測不可能なストーリー展開は緊張感があって素晴らしいと思うし、意外とスピード感も感じられます。絵も上手いので今後の展開に期待できそう。

ただその反面、止界のルールが固まっていない印象を受けた。実際、1巻と3巻では止界についての説明にズレが見られる。
結局、主人公たちにとっての”勝ち”とは何なのか、どうすれば止界から抜け出せるのか、ということなどを明確にして欲しいです。
(・・・と、思ったんだけど、あえて止界のルールを明確にしないことで止界という特殊な世界の中での予測不可能なストーリー展開を演出しているのかもしれない。)

まだまだ未知数の漫画ですが、途切れる事のない緊張感は凄い。4巻の発売が待ち遠しいです。

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[投稿:2011-02-23 19:45:57] [修正:2011-02-23 19:45:57] [このレビューのURL]

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