「アメ」さんのページ
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- なるべくレビュー数の少ない作品をレビューしたいと思います

5点 羊の木
法務省のモデル事業として、刑務所を出所した元受刑者たちの受け入れを始めた自治体が舞台。国から補助を受ける代わり、11人の出所者を受け入れる。事実を知るのは市長を含め3人だけで、彼らが秘密を守ることに心を砕き、出所者同士の接触に戦々恐々とする中で物語は進む。
出所者たちは、寡黙で礼儀正しいが顔色を変えずに鶏の首を絞める男や、粗暴でまさに殺人犯といった男、無口で不気味な女など多様で、描き方・絡み方次第で面白くなっていきそうな気配がある。
ただ、今のところそれぞれの犯罪歴やキャラクターが生かし切れていない印象で、話が展開していかずもどかしい。
出所者を社会で受け入れる、といった社会問題的側面から期待して読むと肩すかしを食うし、おどろおどろしい犯罪病理的側面、パニックもの的側面から見ると物足りなさが残る。
現状ではややもったいない感じだが、今後読み続けたい作品ではある。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-02-06 20:04:39] [修正:2013-02-06 20:04:39] [このレビューのURL]
6点 DRAGON JAM
部活やプロなどの競技バスケットボールでなく、ストリートバスケをテーマにした作品。
主人公の龍也は、母子家庭で貧しい家庭事情から高校に行かず、友人のタイゾーとアコとつるんでストリートの賭けバスケで小銭を稼いでいる。ある日、ストリートボーラーのTJと出会ったことで、ストリートバスケの本当の面白さに気付いていく。
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ストリートバスケの特徴であるトリッキーなドリブル、フェイク、パスなどがよく描けている。ドリブル中にボールを地面に置く、服の中にボールを隠してしまう、複雑なボールハンドリングでパス方向を分からなくするなど、細かいテクニックが随所に登場する。
複雑な動きも多いが、何が起こっているか分からないということもなく、こうした技が好きな人はのめり込める内容だと思う。
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主人公はストリートで上を目指そうとするが、バスケ名門高校の部員との絡みもあり、競技バスケとストリートバスケの対比もなされている。今後、その辺にもさらに踏み込んでいくと、日本におけるバスケ環境を描いた作品として意義も出てくるのでは。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-02-05 20:19:29] [修正:2013-02-05 20:19:29] [このレビューのURL]