「なぶ」さんのページ

総レビュー数: 9レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月25日

[ネタバレあり]

もうね、大好きな作品です

描写云々とかストーリー云々とかは同志のみなさんが熱く語ってらっしゃるので割愛

自分がこの作品で強烈に思うのは作者の思いの込められ方の強さ

もうね、一話一話にこーいうことが言いたいんだ!て暑苦しいくらいにこもってんの、でもそれが嫌じゃないんだ

その全てがストレートだったからなのか、逆に心地良いくらい

作者の藤田さんは大分変わり者らしい、どっかに人物評が載ってて「主人公潮そのままみたいな人w」とかいう、単行本の濃厚なおまけページにもそれは垣間見えてる

からくりサーカスも面白いけど、あっちはなんかこ慣れた感がする、うしおととらはなんていうか全力でぶつかった、やりきった感の塊とでも言おうか…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-12-25 17:18:01] [修正:2014-04-17 22:28:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

根が潔癖なせいかこういう漫画に半端ない嫌悪感を覚えます

出てくるキャラの大半がただの犯罪者

罪を償うこともせずに話が展開してることに違和感ないのか?って思う


不良が主役の漫画は大体そうだけど典型的な主役枠以外ほったらかし漫画

例えば闇金話の時、被害者のことは一切出ない、けどそこで展開される悲劇も必ずあるわけですよ

にもかかわらず主犯格どもの辛い過去、後悔の描写で読者の同情を誘う描かれ方されていることに納得がいかない、こいつらに一切反省がないのはおかしいだろ、ふざけんな、て思う

話の展開とか構成に力は感じるので、嫌悪感を覚えない設定だったらもっと点をあげてもよいな、とは思う
だが、この作品を認める訳には絶対いかない、否、認めたくない


こいつらをカッコいいと感じる方はちゃんと考えて物事見た方がいいと思う

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-01-06 14:46:56] [修正:2014-01-06 17:08:03] [このレビューのURL]

9点 7SEEDS

[ネタバレあり]

こちらのレビューを見て興味を持ち読んでみました

同じく評価の高かった同じ田村由美作のBASARAから先に読んだのですがこちらは10巻ほどでリタイヤ

少女漫画に免疫はある方なので絵についてはさして辛さを感じることはなかったのですがBASARAの展開のご都合主義っぷりと主人公の無謀無策っぷり、宿命とか運命とかで話が展開されている感じが肌に合わなかった

なのであまり期待せずに読み始めたわけですが7SEEDSは評判通りと言わざるを得ない、かなりツボな作品でした

様々にはられた伏線から解決に至る過程の描き方が実にテンポよく、続きが気になって仕方ありません

BASARAで非常に鬱陶しかった運命論とは真逆な世界観で描かれているのが印象的でした

最後に選ばれた人選が操作されていててくだりとか、あれだけ運命論を展開させていた同じ作者とは思えないほど客観視した世界観の構築だと思います

夏のAチームの過去話での人間の殺処分はあり得ないだろとか、富士とか人簡単に見付け過ぎとか思いますがあんまり気にしません(笑)

まだ未完なので一応9点、ラストへどう駆け抜けていくかでまた評価変わるかな?て感じ

無難に推移するなら要さんとひと悶着あった後、全員合流して新たな日本再建てオチかなぁ
少女漫画の醍醐味として、引っ張りに引っ張った後、花は嵐と再会できるだろうさ(笑)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-01-06 14:10:03] [修正:2014-01-06 17:03:59] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

浦沢直樹氏は原作を他の方に任せた方が絶対に良い。
漫画は上手いが作話に癖がありすぎる上、まとめきることができないからだ。

2点にするか3点にするか迷ったが、内容を知っていれば時間つぶしにもためらうな、と思うので2点とします。

以下ダメな点

世界の命運背負ってますって感じの主人公達に共感も好感ももてない。
良い人然として描かれる様に胡散臭さを感じる程。

謎が謎を呼ぶが解き明かされる内容がはっきりしない上ショボイ。
結果常に肩透かしを食らい続けている印象。

とにかく内容が無く薄っぺらい、読後に「で?」ってなる。

世界を席巻する過程があり得なさ過ぎ、リアリティ皆無。

一般人の描き方が適当過ぎる、馬鹿にし過ぎ。
浦沢氏が一般人なめてんじゃないかと邪推するレベル。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-18 10:51:58] [修正:2014-04-17 22:23:41] [このレビューのURL]

9点 ブッダ

[ネタバレあり]

叔母から小学校低学年時に借りて読んだ。
「生きるとは何か?」ということを本気で苦悩した人(釈迦)の生涯を描いた作品。
まさしく「物事の考え方が変わった」作品で、間違いなく人生に一番影響を与えた漫画だと思う。

詳細をきめ細かに覚えているわけではないのだけど、要約するならば「世界は全ての事象が繋がって形成されている」とか「世界に担う役割の前に人は皆平等」とかいうようなことが書かれていたような印象だ。
作品を読んで以降、公明正大なものの見方をするよう努めようと子供ながらに誓ったもんだった。

手塚氏は戦争を経験していることもあって現代に生きる者とは「死」のとらえ方がだいぶ違うのだと思う、リアルで生々しい「生」を描いている。
本質としては「火の鳥」も内容は同質で、両作品ともその感性が露骨に出た作品なんだと思う。

作品のジャンルも時代も何もかもが違うが、作品の哲学は「鋼の錬金術師」のそれが酷似している気がする
「全は一 一は全」とか「すべての事象は循環する」とか

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-18 10:10:02] [修正:2014-01-18 10:19:52] [このレビューのURL]

グロに抵抗感があったが読み進めると不思議に後引く面白さがある

印象をざっくりいうと、アクションのあるすごーくグロいアタゴオル

ますむらひろし作品との類似性を感じるんだよね

まだ完結してないから最終評価は保留するけど現時点でも十分に名作の域

描き込みや装丁にかなりのこだわりを感じるのも好印象

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-06 10:27:49] [修正:2014-01-06 14:17:23] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

幕末の混乱期に「日本を今一度洗濯いたし候」とか言えちゃうおちゃめな英雄を愛情たっぷりに描く

偉大な先人たちがいたからこそ、今の僕らのこの「フリー」な世の中があって、教科書に載っている一文の裏側は実はこんなに濃厚なんだと改めて気づかされる

「世界の海援隊でもやりますかいのぅ」は読む度しびれる

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-25 14:36:06] [修正:2014-01-06 14:16:25] [このレビューのURL]

10点 SLAM DUNK

[ネタバレあり]

なんといっても山王戦が凄すぎる

最後の2巻で進んだ時間が10分程度ていう…凄まじく濃ゆい
この2巻は手に取った人のほとんどが途中で手を休められなくなるのではないだろうか?

井上氏はこの連載中の画力の向上が半端ない、たぶん相当努力してたんだろうな

バスケットを好きだから書いたっていうのも読んでみれば自然に頷ける

誰が何と言おうと傑作中の傑作

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-25 16:44:04] [修正:2013-12-25 16:45:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

作品の見方そのものを変えられてしまった作品

人生に脇役なんてない、みんながみんな何かを抱えて生きてんだな、て改めて考えさせられたりした
この作品以降、脇役の設定が甘かったりおざなりだったりすると、もうその作品自体の興味が失せるという無意識下の枷を強いられてしまった

日渡早紀の他作品も読んだりしたがぼく球は別格、何か憑いてたんじゃないか?とさえ思えるほど深い心理描写は迫力が違う、この人はこれ以上のものは描けないと勝手ながら思う

深夜の東京タワーを背景に宙を舞う輪が「あれ、僕にくれない?」なんて科白を吐く、見てはいけない触れてはいけないものを見ているような不思議な余韻を演出する様に背筋がざわつく

次々明らかになっていく前世、どんでん返しといっていいストーリー、凄絶な愛憎劇、一度読んだだけでは理解しきれず読み返すのだが、その度に新たな伏線に気付いたり…不満な点もなくはないがそれらを超越するだけのポテンシャルをもっている

ジャンルを問わず多種多様な漫画を読んできたが未だこの漫画を超える衝撃は受けたことはない、好きな作品は?と問われ真っ先に浮かぶのはいつもぼく球になってしまうくらいに

ちなみに続編といわれる「ボクを包む月の光」は蛇足、読むに値しない
とはいえハマった人は絶対に気になるはずなので止めても無駄だろうが

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-25 10:48:09] [修正:2013-12-25 14:37:55] [このレビューのURL]