「kazu」さんのページ
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8点 ジョジョの奇妙な冒険
この作品の最大の魅力といえば、やはり「波紋」や「スタンド」といった独自の超能力を使った、少年漫画ではあまりお目にかかれないハイレベルな知能戦が繰り広げられている戦闘シーンの数々。敵が勝利を確信したその時!ジョジョはすでに勝利しているのだ!
その戦闘シーンを含め、先の展開を読むことができない物語、圧倒的な個性を持つ(というかちょっとイカれた)魅力的なキャラクター達、そして一見嫌悪感を覚えるが、しかしアーティスティックともいえるあの絵、それらがうまく調和した結果、この傑作(奇作)「ジョジョの奇妙な冒険」は成り立っているのだ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-03-27 16:00:21] [修正:2005-03-27 16:00:21] [このレビューのURL]
10点 ザ・ワールド・イズ・マイン
圧倒的な個性を持つキャラクター達、彼らそれぞれが好き勝手に動くことによって織り成される巨大なスケールの物語、
映画的とも言える絵の魅せ方。
とにかくこの漫画について書くのにこのスペースは狭すぎる。
自称漫画好きでまだこの作品を読んでない方がいたら、是非読んでほしい。
この作品はいろんな意味での「問題作」なので合う人、合わない人がいるだろうが、
とにかく最後まで読みきれば新井秀樹が並みの漫画家じゃないってことだけはわかってもらえるはずだ。
そして一度読み終わったら、絶対にもう一度読み返してみてほしい。
この漫画はあまりに多くのものを詰め込みすぎていて一度ではとてもその魅力の本懐を味わうことはできないからだ。
それにしてもここまで徹底的に漫画を描いてる作家って他にいるんだろうか?
読み返す度に、1コマ1コマに新たな発見がある。それぞれのキャラクター達はさらに魅力を増してゆく。
今まで気にとめなかった台詞が突然胸に心地よく響きだす。
まるでクラシック音楽のように、読めば読むほど魅力が増してゆく漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-03-27 15:57:04] [修正:2005-03-27 15:57:04] [このレビューのURL]
7点 MASTERキートン
浦沢直樹の漫画の中で一番好きな作品。
ほとんどの話が一話完結なので気軽に読めるし、それぞれの話の完成度も高い。
まったりとできるエピソード揃い。
考古学、特殊部隊、冷戦後の世界。
これらのキーワードが琴線に触れた方は機会があれば是非読んでみて欲しい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-03-26 00:52:34] [修正:2005-03-26 00:52:34] [このレビューのURL]
6点 賭博黙示録カイジ
「アカギ」や「金と銀」などで心理戦、頭脳戦を書くことに関しては定評のある福本伸行が贈る本格ギャンブル漫画。
この漫画、知ってるが絵が嫌いなので読んでない、という人もいるかもしれない。
だが、それに耐えて読み進めてみればその嫌いな絵すらも気にならなくなる面白さが待っている。
(むしろ、人によっては読み進めるにしたがってあの絵に愛着すらも沸いてくるだろう!)
タイトルに「賭博黙示録」とあるが、この漫画の中で行われる賭博(ギャンブル)は
一般的に「賭博」という言葉から連想されるであろうものとは一線を画している。
例えば第一章では、この漫画オリジナルの「ジャンケンカード」というギャンブルを主人公たちが行うことになる。
ジャンケン、と聞くと単純そうに思えるかもしれないがこの「ジャンケンカード」は実によく練られている。
知略の限りを尽くし、心理戦を制することができなければこのゲームで必勝することはできないのだ。
敗北は許されない。敗者に待っているのは数十年続くであろう強制労働だ。
さらに、ゲームが進行するにつれて進んでいく裏切り、疑心暗鬼。
そんな中、主人公カイジはゲームのシステムの抜け穴を突いた驚くような策略を次々と生み出してゆく。
まさに手に汗を握る展開!
その緊張感に加えて、一体カイジはどうやってこの状況を切り抜けるんだ、という期待感、それにカイジが勝利したときの爽快感。
これらを味わった時、絵のせいでこの漫画を読んでなかったのがいかにバカらしいことだったかがわかるだろう。
ジャンケンカード編以後も「電流橋渡り」「eカード」「ティッシュ箱くじ引き」など様々なオリジナルのギャンブルで楽しませてくれる。
だが、やはりジャンケンカード編が一番面白く、話が進むごとに失速してる感は否めない。
よってジャンケンカード編だけなら文句ナシで7点レベルだが、そこらを考慮して6点としておくことにする。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-03-26 00:43:51] [修正:2005-03-26 00:43:51] [このレビューのURL]
9点 寄生獣
寄生生物のミギーと彼(?)に寄生された人間・シンイチのコンビが絶妙。
シンイチ+ミギーと寄生生物たちとの戦いももちろん面白いが
この作品の見所はやはり寄生生物と人間との狭間に位置してしまったシンイチの葛藤だろう。
「我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ」
これは、ある寄生生物がシンイチに向けて言った台詞だ。
この寄生生物は、寄生生物と人間との関係を一つの家族のようなもの、とも表現している。
人を食料とし、人に寄生することでしか生きることのできない寄生生物達。
もちろん、人間の視点から彼らを見れば脅威以外の何ものでもないだろう。
だが別の視点、例えば地球、あるいは生物全体から見るとどうだろう?
なんてことを考えてしまう漫画。
といっても、もちろん小難しいことを考えず読み進めても面白さと感動を味わえることは間違いナシだ。
ナイスレビュー: 4 票
[投稿:2005-03-25 01:48:07] [修正:2005-03-25 01:48:07] [このレビューのURL]