「kazu」さんのページ

総レビュー数: 21レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年03月25日

7点

初っ端からこれほど重い展開で始まるスポーツ漫画もなかなかないだろう。
バレーを始まるまでの壮絶な過程、圧倒的な才能を発現させるまでの過程の描き方は見事。
ローザンヌで昴が踊るシーンはまさに鳥肌もの。
主人公がズバ抜けた才能を持ってるって設定の漫画はたくさんあるが、圧倒的な才能を持つ人間ってのをうまく描かけてる漫画は結構少ない。
この漫画はそこらを上手く描けてると思う。

が、6巻からのNY編以降は失速感を感じてしまった。確かに面白いが、それまでのような衝撃や感動は感じない。それでも、もちろんかなり面白い部類の漫画に入ることは間違いないのだが・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-09 23:37:15] [修正:2006-01-10 00:52:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

失うことから全ては始まる 正気にては大業ならず

武士道は死狂いなり

江戸時代初期に行われたある御前試合の内容を書き綴った残酷無残時代劇。この漫画で語られる「武士道」は、ラストサムライやバガボンドのような美しいものでも綺麗なものでもない。狂ってる。どう見ても狂ってる。

「封建社会の完成形は少数のサディストと
多数のマゾヒストによって構成されるのだ」

ひたすらにサディスティックで狂気染みた武士道。それを迷いなく実行していく狂人達。こういう、イっちゃった漫画大好き。

表紙で気持ち悪いと読まず嫌いしてる方は是非毛嫌いせずに読んでみてください!中身はもっと気持ち悪いです!

ナイスレビュー: 3

[投稿:2006-01-10 00:37:22] [修正:2006-01-10 00:37:22] [このレビューのURL]

7点 SUGAR

この漫画、テーマにボクシングを扱ったものなんだけど、さすがは新井英樹。普通のスポーツ漫画とは一味も二味も違ったものとなっている。

この漫画の主人公・リンが持ってるのは、ジョーのようなハングリーさでも、一歩のようなひたむきさ・謙虚心でもない。彼が持っているのは、「才能」だ。それも、努力という言葉を形骸化するほどの圧倒的な才能。

そんなリンが、努力する凡人たちを嘲笑うかのように(というか嘲笑ってるけど)その才を誇示してゆく姿は、まさに爽快!痛快!新井英樹の漫画なのでもちろん、脇役の濃さ、台詞回しのセンスも折り紙付きだ。

いつもの新井漫画のような嫌悪感を抱かせるようなシーンもないので、新井英樹の漫画を読んだことがないって人にもオススメできる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-10-11 20:50:22] [修正:2005-10-11 20:52:57] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

久しぶりに、一度読む出すと止まらなくなってしまった漫画。
世界観や設定がちゃんと立ってるし、下品なシモネタも重い話の中にテンポを乱すことなく入っているので不快感を感じさせない。
ストーリーもよくできていて、最後まで、一体どうなるのかワクワクしながらページをめくることができた。
非常に完成度の高いエンターテイメント作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-04-29 22:23:45] [修正:2005-04-29 22:23:45] [このレビューのURL]

浦沢直樹の漫画の中で一番好きな作品。
ほとんどの話が一話完結なので気軽に読めるし、それぞれの話の完成度も高い。
まったりとできるエピソード揃い。
考古学、特殊部隊、冷戦後の世界。
これらのキーワードが琴線に触れた方は機会があれば是非読んでみて欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-26 00:52:34] [修正:2005-03-26 00:52:34] [このレビューのURL]