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7点 ねじ式

この作品を初めて読んだのは或る大型中古本販売店で
何とは無しにつげ義春全集を手に取ったときだった
内容はとにかく不可解だがインパクトは絶大
それから少しして文庫版があるのを見つけたので思わず購入したのです

エンターテイメント性、メッセージ性 肩の力を抜いて読めるモノ続きが気になってつい何度も読み返すモノ
読んで感動したり自分も頑張ろうって思えたり
マンガというものには様々な面がある じゃあこれは?分類不能の理解不能どの面にも当てはまりそうにない
夢で見たことが元になっているという点では「夢十夜」のようであるし鉄路や機関車、狐のお面などからは「銀河鉄道の夜」が連想される
文学的といわれるのかもしれない

清水正氏の『つげ義春を読む』という本を一読したことがある
「ねじ式」についてのレビューはなんとも書くのが難しく以下氏の本からの受け売りになってしまいますがあしからず。
その本は「ねじ式」を1コマずつ考察していくもので主人公はオイディプス的野望の実現を図ろうとしているという論を中心として書かれていた(オイディプス的野望とは父を自らの手で殺し、実の母と交わろうとすることらしい)
つげに言わせればデタラメな思い付きの創作がほとんどらしいのだが清水氏の文には明らかに考えすぎな解釈だと思われるものも含まれていた
しかしひとつだけ面白いと思ったのはメメクラゲについての話だった
生原稿の段階では「××クラゲ」だったものを「メメクラゲ」に誤植したことで「女々」つまり女性的であることを象徴するものに変わったというのだ
ここで真相を明かしておくと実はつげは校正の段階でこのミスに気付いていたらしいのだ
編集者が××をメメだとした勘違いを「そっちの方が作品に合っている」と校正ミスを新しく作品の力にしてしまったという話だ

つげが心理的な分析を嫌うように
たしかにこの作品の前では「難解である」とか「これはこういうことを暗示していて」みたいなことを語るのはナンセンスなのだろう
このテの漫画はやったもん勝ちみたいなとこがあるのかもしれないがとにかく「ねじ式」が自分に与えた漫画としての印象は大きいと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-29 16:46:46] [修正:2012-03-29 16:51:24] [このレビューのURL]

 まず、ラブコメの必須項目である「ヒロインが可愛いこと」については100点満点の出来だったと思います。作中に出てくるヒロインがそれぞれ違った個性を持っていて、それぞれキッチリとカワイイ。絵も綺麗だし、ラブコメというジャンルが好きな方なら大体楽しめるのではないでしょうか。
 「ヒロインが可愛いこと」だけについて言えば、僕もラブコメは好きでよく読みますが、、、屈指ですかね、、、多分wまあ、今思い出せない作品があるかもなので断言は避けますがw

 しかし、ただ「ヒロインが可愛い」だけの作品だったら昨今の漫画には、それは腐るほどあります。それだけでは「良い作品だった」なんて評価はできませんよね。

 僕個人としてこの作品で良いなと思った点は「主人公が夢を追っかけている」というところです。基本恋愛には振り回されますが、主人公には「夢」というのが大前提にあり、夢>恋愛のスタンスが作品を深いものにしていたと思います。ラブコメというジャンルは結構そういうところで恋愛しか描かなかったり、ヒロイン最優先だったりするんですけど(なぞに帰宅部だったりとか)この作品は夢と恋愛と勉強といった実際の高校生が悩むようなところを描いてくることでこちらに「感情移入する余地」を与えてくれていたんだと思います。
 もう一つは「ヒロインが2人以上いる」というところですね。これはラブコメに限りません。どんな作品でもヒロインが2人以上いて、どちらかは結ばれて、どちらかは叶わない、片思い、切ない、位の方が丁度良い。むしろ真に頑張り屋さんでかわいい子の方が一生懸命片思いしちゃってる位が。
 読み手もみんながみんな良い恋愛してるわけじゃないし、むしろそういった人間の方が少数だと思うんでね。特に週刊少年ジャンプは。あまり歯の浮くようなやり取りされると見てるこっちが恥ずかしいというか・・・・・ちょっとイラッとしちゃいますよね☆

 マンガでもアニメでも、ラブコメに関して言えば「ヒロインが可愛いこと」の次くらいに「主人公の魅力(人間味)」や「片思いフラグ」というのが大事だというのが僕の見解です。

 では批判的な考えを述べるとすると、少し「ヒロインこんなにいりました?」ってところです。まあ、ジャンプは新しいキャラ出さないと人気獲れないみたいなとこありますけど、ちょっと不遇な子が何人かいたような気がします。だったらとっておいて次に描く作品のヒロインにでもした方がよかったような(汗)その中の一人が大変魅力的だったためなんだか惜しい気がします。あと必要がないような回も何個かあるんで中だるみが生じたのも失点の一つです。

 ただラブコメというジャンルの中では夢という大黒柱がある分ストーリーもしっかりしているので、切ないシーンもあるし、おススメできると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-13 23:44:38] [修正:2012-03-14 00:00:21] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

一つ一つの絵やセリフに絶妙な緊張感がある。
ページをめくるたびにドキドキする。
全神経が研ぎ澄まされ、そのままマンガの中へダイブするような作品。
そして極めつけはミギーの存在。
気持ち悪い見た目で冷血かつ残酷
はたからみればそんなただの非情な殺人鬼
だが知的で好奇心旺盛。
その知的で好奇心旺盛というたった二つのスパイスが強烈。
あとは読んでいくだけでミギーをスゲー好きになる。

超名作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-22 02:14:44] [修正:2012-03-12 12:37:23] [このレビューのURL]

続刊をさっさと出せぇぇぇぇぇぇ!!

とまず叫んでおいて。

社会的な意義はさておき、完成度としては画竜点睛をかく感が拭えなかった「寄生獣」「七夕の国」などの話題作・問題作を経て、鬼才・岩明均が満を持して世に放つ歴史スペクタクル大作!!そんなのがつまらない訳がない。実際、文句なしに面白いのだが、本当に完結するのだろうか、と傍でみていて心配になるのもまた事実(期待を満足させる形で完結できたなら10点をつけるべき作品である筈)。

最近、アフタヌーン誌が本屋に並んでいるのを見ると、ヒストリエが載っているかどうかを確認してから購入するかどうか決めるというのが通例になってしまっている。

作品の内容以外のところで文字数を使ってしまったので本題を始めると、この作品は「あなたはアレキサンダー大王、アリストテレス、エウメネスが活躍していた時代を躍動感をもたせて想像できますか?」という作者の挑戦状だと感じられた。

普通、名前は知っていても、具体的な足跡をたどってイメージを描いてみたりしないし、エウメネスなんぞに至っては名前も普通は知らない。大王の書記官とかマニアックすぎだろうと(私も勿論しらなかった)。

しかし、作者はそれらの人物が生きていた時代の痕跡をたどり、(多少の脚色も交えて)ダイナミックに描き出しているのである。その凄さと言ったら、描かれているすべてのエピソードに抒情詩か何かの伝承があるのかと思ってしまうほどで、全編にわたって妙な説得力があふれているのである。

まだ未完の作品なので、語れることも多くはないが、「完結さえすれば」歴史漫画の金字塔になることは間違いない。

まだ読んだことのない人は連載が無事に続いているうちに全巻購入して、歴史(漫画)の立会い人になる機会を逃すべきではないと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 00:59:55] [修正:2012-03-08 02:23:30] [このレビューのURL]

岩明作品の中でもっとも表向き平和な作品だと思う。

しかし題材が身近なだけに、意外なほどに読者の「考え方」にアプローチしてくる。そこへ持ってくると、バトルを伴う後年の作品だと読者は距離をおいて読める分、安全地帯にいるといえるかもしれない。

ただ、話題作となった「寄生獣」より執筆が前という事もあり、作者の議論を呼ぶことを厭わないような思い切りはこの作品にはまだ見られない。

青少年(男女)が主人公の作品の王道として、作品中での成長も描かれており、連載全体のまとまりは岩明作品の中で一番上かもしれない。

特殊な例に過ぎないかもしれないが、読み終わえた後の私の内心は、「これは萌えか?萌えなのか?」であり、しかも長期にわたって継続したことをここに記してレビューを終えたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 00:29:14] [修正:2012-03-08 00:29:14] [このレビューのURL]

テレビアニメから入って、原作へ戻った世代です。
この世界観、憧れました。ベッドシーンは衝撃受けましたけど。

最初はなんだかなあと思ってた五代が、後からイイヒトっぷりをみせるところがよかった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-07 13:01:49] [修正:2012-03-07 13:01:49] [このレビューのURL]

父親が亡くなって49日もたってへんのに母親は新しい男を家にひっぱり
こんでいるという中学生。「女の子になりたい」宣言をクラスメートの
前でした小学生男子。15才なのに23才の彼女がいる中学生男子。
・・・など1巻辺りはまだ風変わりだけど、実際にありそうなシチュ
エーションのストーリーに大阪の子らは強いなぁとほんわか読めてました。

が、巻数を重ねるごとに大人の話が多くなってきて、ちょっと辛い話が
増えてきて人生ホンマ色々やなぁと悲哀の方が色濃くなってきたかな。
もちろん会話の掛け合いなど楽しくは読めるんだけど、読んでいて
胸の奥がギュっとつかまれる感ありです。
様々な人達の追い詰められ感がよく描写されていてすごい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-04 01:17:49] [修正:2012-03-04 01:17:49] [このレビューのURL]

9点 アカギ

麻雀好きの間では知らない人はいない、超有名漫画。
どれだけ人気漫画かというと、女性キャラが全くいないのにアニメができちゃって、更にそのアニメが大人気になり後続としてカイジアニメも放映されちゃう程。

「物事の考え方が変わったりするほど」=麻雀をはじめちゃって、更におもしろい、って思うようになりました。

全く麻雀を知らないけど彼氏がおもしろいというから読み始めた頃は、ただ13歳の少年がヤクザを相手に麻雀でどんどん勝っていくのが面白いなという漫画でした。
麻雀を知ってからはもちろん段違いに面白い。
更に「こんな牌で待つなんて常人じゃないだろ!」と普通に思います。

しかしその変則で待ち、そして勝つのがアカギ。
この漫画はこの天才アカギの超人っぷりを楽しむだけの為の漫画といっても過言でもありません。
もう存在自体がチートというキャラです。

その台詞回しがすごい。
悪魔か神か、狂人の大の大人たちが震え上がる局面で汗ひとつかかずイケメンセリフを吐きまくります。
絵が大昔のファミコンみたいな感じなのが更に良い。

この漫画を読んだ後、「今まで読んだ漫画の中で随一かっこいいカリスマ性のあるキャラは?」という質問に苦なく答えられます。「赤木しげる」と。

鷲巣様はアニメで終わったあたりでちょうどよかったのでは…。長すぎます。作者も終わり方を決めかねているのでは。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-02-28 02:47:56] [修正:2012-02-28 02:47:56] [このレビューのURL]

小学生のまこちゃんの日常を描いたギャグ漫画。

掲載紙はエロマンガ雑誌ではあるが、この漫画事態は全年齢向け。

小学生の夏休みのラジオ体操で最後にお菓子が貰えるとか
学校のプールの底に落ちてる塩素を拾って集めるとか
そういう小学生の頃のあるある!的なネタを詰め込みつつ
まこちゃんのハチャメチャなアグレッシブさとか
周りの人たちのキャラ立ちで笑いをとったりする漫画。

ちょっと下ネタちっくだったりする部分もあるが
お下劣にはなってないと思う。
そこら辺の匙加減は個人的には好みだ。

絵柄はほんわかした可愛らしい感じ。
この絵柄でエロマンガも描いていたらしいが、
作者さんはこういう日常系ギャグ漫画の方が向いてると思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-02-22 21:00:45] [修正:2012-02-27 22:59:06] [このレビューのURL]

10点 珍遊記

少年誌の為かなり表現が抑えられているが、
画太郎パワーは全開。
画太郎の作品が好きなら珍遊記は押さえておくべき。
まあ、内容はむちゃくちゃだけど。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-02-26 20:41:36] [修正:2012-02-26 20:41:36] [このレビューのURL]

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