「玄米茶」さんのページ

暴力、バイオレンスを描くのが上手いと思う。格闘のシーンも、一つ一つの動きをしつこく描き、具体性のある取っ組み合いになっている。変な言い回しだが、ケンカのリアリズム表現を、生理的に身に付けているように感じる。こういうマンガ家は少ないように思う。凝った構図や絵は、描いた作者の意識が透けて見えてしまうが、別に作者の意識が見たくてマンガを読んでるわけではないのだ。

太平洋戦争のさなか、主人公達不良少年は部隊となり、激戦のコレヒドール島、ガダルカナル島へ送り込まれ、米軍と戦闘をするというパートがある。ここでの戦争の描写は、リアルさと荒唐無稽が絶妙に混じり合い、少年マンガとしては最高に面白いものになっていると思う。

入手は難しいが、ぜひ一度読んで欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-29 09:54:27] [修正:2010-09-29 09:54:27]

点数別のレビュー表示