「水鏡」さんのページ

惹き込まれました。
ファンタジーながらも泥臭く、リアルさを感じさせる物語。
一つの島で起こった撤退戦を四巻強に渡って緻密に展開し、
それぞれのキャラクターの人格的成り立ちや心情を散漫になる事無く見事に描ききり、
次々と流転する戦況を緊張感を保ちながら進行させる
よくぞここまで密度ある作品に仕上げたものだと思います。

主人公・直衛の見せる表情に一々気迫と説得力が宿っているので、
読んでいるこちらも思わず同じ表情になり、作品にのめりこんでしまいます。
思わず最初から最後まで一息で読んでしまいました。

この漫画家にしてこの作品ありといった感じなので五巻で終わってしまっているのが非常に残念なのですが、
原作も読んでみようと思いました。

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[投稿:2008-03-20 23:10:33] [修正:2008-03-20 23:10:33]