「水鏡」さんのページ

いきなり頭に矢、という不条理感バリバリの展開で始まる、
作者が持つ独特のセンスをそのまま描き出したような、
シュールで満ち溢れた作品で、
読んでいて脳がねじれていくような不思議な感覚に襲われます。
あすみはコンプレックスによりかなり精神が歪んでいるんですが、
それによる主人公との勘違い、すれ違いが続いていくうち
読んでて愛しくなってきました。
あまり丁寧な絵柄とも言えないんですが、
独特の「味」があり、扉絵などもなんとも言えぬ不思議さというか、メンヘルさというような物を醸し出していました。
ただ一話ごとに性格が微妙に変わったり設定が継ぎ足されたりするのは最初慣れませんでしたね。
基本恋愛路線で話は進んでいくんですが、二人のやりとりはもどかしさ、微笑ましさがあってよかったです。

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[投稿:2006-01-19 06:03:07] [修正:2006-01-19 06:03:07]