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水沢めぐみの初期作。

水沢めぐみの作品を次作「姫ちゃんのリボン」以降しか知らない人は、
読んでたぶん印象が違うと思ってもおかしくないと思う。

既存するご意見と一緒のようになりますが、
「チャイム」までと「姫ちゃん」以降で、作風が結構大きく変わるんですよね。
姫ちゃんの大ヒットでその後の水沢さんの作風は確かに幼児化したと思います。


この作品の特徴は、中学三年生の一年間を、友情と恋愛を軸に描いたもので、少女漫画の典型的パターンでもあると思うのですが、
近年の少女漫画で見られなくなった作風でもあるので、逆に新鮮に感じるところもあります。

親友が好きな人と同じ人を好きになった主人公の苦悩が中心で、
起承転結がはっきりしているので、読みやすい作品であると思います。
主人公の大事にする写真のエピソードも好印象。


水沢作品を読むなら、ぜひ一度読んでもらいたい作品でもあります。



余談。

そんな私は、主人公・朝子の妹である、1988年生まれのももりん(生後数ヵ月の赤ちゃん)と同い年でした。(笑)
最初に見た時はちょっと笑ってしまった。(笑)
でも、朝子たちは1974年から1975年生まれなんですものね。そりゃそうか、と納得してしまいました。(笑)

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[投稿:2011-08-31 22:19:03] [修正:2011-08-31 22:19:03]