「punpee」さんのページ

中身が薄く、現実性が一番中途半端な料理漫画というジャンルをあまり肯定的に見てなかったのですが、この作品は普通に面白いんですよね。

料理の描写や、食べ手のリアクションの奇抜さとか、そんなものには何の関心も無いのですが、
単純に画力とキャラクターだけでそこそこ読み応えがあるという評価し辛い作品です。

特に画力は素晴らしいです。
大ゴマや構図の魅せ方が秀逸。

キャラクターに関しては、めちゃくちゃ魅力的って訳ではないですが、きちんと立っており、精神的な成長描写もあります。
「十傑」という強敵の集団に立ち向かうシチュエーションも好きなんです。
ハンターの「幻影旅団」や、ナンバー吾の「月組」の様に、色々な化学反応が生まれやすいシチュエーションなので。

あと、あまりデリカシーが無いKYでも決める所は決める、という主人公像が、
個人的に好きな少年漫画の主人公像なので、好感が持てます。

ただ、この読み味の作品が30巻オーバーとかなっちゃうと、流石に辛いです。笑

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[投稿:2016-12-05 21:24:32] [修正:2016-12-05 21:24:32]