放浪息子のレビュー
9点 Dr.Strangeloveさん
話は弱いかもしれないが、キャラが良いのでそんなことは微塵も感じさせない。
二鳥君、千葉さん、高槻さん、佐々さん、有賀君などのキャラの「和」が生み出す魔法的幸福感は漫画史において特筆に値する。
いわゆる「厭な奴」ポジションの二宮君や土肥君でさえ好ましい。
また、ミニマリズムの傑作でもある。形を変えて繰り返される「学校行事」「学校へ行く・行かない」「少年少女たちのすれちがい」。しかしそれは決して深刻なものとしては描かれず、むしろ寂寥感と笑いをかき立てる。
登場人物の年齢が上がるにつれて描くのが難しくなっていく題材なため、どの時期にどう〆るか興味深い。
志村貴子は(基本的には)聡明な演出家なのできっと良い最終回にしてくれるでしょう。
<追記>10巻まで読み、点数を一点上げました。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-05-16 18:37:02] [修正:2010-03-31 06:35:38] [このレビューのURL]
4点 グラスホッパーさん
作品のテーマに惹かれて買いました。
『女の子になりたい男の子と、男の子になりたい女の子。』
もう、どきどきしながら読み始めたわけですが…んん?
見所は?表現したいものは?伝えたいことは?
どうも、平熱状態でずっと続く進行に、自分は心を動かされることはありませんでした。
ほんわかした雰囲気や絵は好みなんですが…
自分にはどうも合いませんでした。4点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-10-21 00:05:11] [修正:2006-10-21 00:05:11] [このレビューのURL]
2点 a6a6さん
リアルさと漫画としての内容を両立させているつもりの作品なんだけど、
はっきり言ってどっちもかなり微妙。
主人公に全く共感できない上絵の描き分けができてないし、話も突発的で強引。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-09-19 23:28:21] [修正:2006-09-19 23:28:21] [このレビューのURL]
9点 まねきんさん
作者が本当に楽しみながら作品を描いているのがひしひしと感じられる。
「性別」という難しいテーマでありながら、思春期における成長やキャラクターの心情を、台詞を抑えて間で読ませる志村節を有効に用いることによって、非常に説得力のある作品になっている。
登場人物の何気ない仕草や表情を捉えつつ、きちんと次のエピソードへと繋がる細かい心理描写はすばらしいの一言に尽きる。
性転換云々などのディープな部分ではなくて、『かわいいいい服を着たい』『女でありたくない』といった、ひょっとすると読者も経験したことのあるかもしれない、12歳前後に見合った等身大の描写が中心となっているのも作品の魅力であろう。
この先、異性の立場から見た性別についてをどこまで掘り下げられるか楽しみである。
ただ最近の展開で気になっていることがひとつ。
志村さん、キャラに入れ込みすぎてませんか?
『敷居の住人』後期のようなあっさりさも時には必要だと思います。それに肝心な問題について小出しに先送りにしすぎている気もしないでもありません。
あまり心配はしていないのですが、今気になっていることはそれですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-07-25 23:09:16] [修正:2006-07-25 23:09:16] [このレビューのURL]
10点 ガリさん
今日5巻を買いました。
徐々に大人になってくる皆の心や、中学生になって出てきた魅力的な新キャラたち。やはり志村貴子さんの独特の雰囲気には読者を引き込ませる不思議な力があります。
6巻が出るまでまた一年近く待たないといけないのかと思うと・・・。
あぁぁ!!!早く続きが読みたい!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-06-25 19:23:01] [修正:2006-06-25 19:24:44] [このレビューのURL]
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