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7.5点(レビュー数:61人)

作者山口貴由

原作南條範夫

巻数15巻 (完結)

連載誌チャンピオンRED:2003年~ / 秋田書店

更新時刻 2011-01-12 13:15:57

あらすじ 江戸時代初頭、天下の法に反して駿河城内で挙行された真剣御前試合で対峙したのは、幾多の因果の果てに対峙する片腕の若武者と盲目の天才剣士、この二人の対決を描いた話。

備考 小説「駿河城御前試合」を漫画化した物。

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シグルイのレビュー

点数別:
31件~ 35件を表示/全55 件

8点 kentojujuさん

当方に迎撃の用意ありって感じで、読む「覚悟完了」したので、漫画喫茶にて読んできました。

この漫画凄いね。
普通だったら常軌を逸した登場人物が多くて、ポカーンってしちゃいます。
でも山口先生ならではの描写(美学、台詞回し)によって引き込まれました。
一気に14巻まで読破!!

続きがスゲー気になる。
原作とは違う終わり方するのかすっごく気になる。

確かに引っ張ってますので、単行本で一気に読んだほうが堪能できます。

購入してしまったw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-18 00:10:44] [修正:2010-07-21 12:27:32] [このレビューのURL]

7点 蜘蛛男さん

 原作を読んでからマンガを読みました。原作の短いストーリーに魅力的に味つけがされていると感じます。設定には無理があるかもしれません、だってマンガですから。これくらいしなくちゃね。:)
 私にとってまさしく『7点=夢中になって読みふけってしまう漫画』です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-09 11:38:55] [修正:2010-04-09 11:38:55] [このレビューのURL]

9点 にっくんさん

最初立ち読みしたときには抵抗があったがこれはかなりおもしろい。残酷さと狂気に溢れているこのマンガには中毒性があり、ファンがいることもうなずける。子供には見せれたもんじゃないけど
山口高由の他の作品も見てみようと思った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-18 23:12:27] [修正:2010-03-18 23:12:27] [このレビューのURL]

10点 景清さん

「残酷無惨時代劇」と自ら称するだけあり、比類のない残虐描写で魅せる時代劇漫画である。まるで豆腐や野菜でも切るかのように目が、鼻が、耳が、四肢がちぎれ飛び、血しぶきは言うに及ばず腸管や汚物までもがぶちまけられるその画の迫力は読者を選ぶ。

しかし、この漫画が真に”残酷”である理由は、何も上述のような分かりやすい残酷描写の為だけではない。登場人物達がみな哀切なる情念に突き動かされるように封建制度下の武家社会という無明の長夜をさまよい、しかし等しく思い遂げられる事なく「死」という運命に狂気に身をやつしながらなだれ込んでいく様が、何よりも残酷なのだ。

この漫画の主なキャラクター達はみなどこか常軌を逸した狂気を抱えているが、彼ら彼女らの抱く思いそのものは比較的現代人にも理解しやすいものばかりである。立身出世をしたい。愛する人と沿い遂げたい。主に忠義を尽くしたい。自分の後継者を育てたい。侍として、強くなりたい…。この異様な物語は、そんな普遍的な思いによって紡がれているのだ。
しかし、彼らがそんな願いを叶えるために、情念に身をやつし、自らを鍛え上げれば上げるほど、人間として大切な何かを欠損していく。岩本虎眼を筆頭に、本作で活躍する剣士の多くはみな心か体かのどちらか(もしくは両方)を欠損して人ではない何かに成り果てる。そうまでして得た強さでさえも、一太刀のもとに斬り伏せられれば後には醜い肉塊が残るのみ。思いは遂げられず、死に行くのみ。

これを残酷と言わずして何を残酷と言おう。この漫画が恐ろしい激情をはらみつつも、全体的に洗練されて静謐な印象すら受けるのは、どんな剣豪も死ねばただの肉塊という冷徹な事実を提示し、仏教的な無常感に貫かれているからでもあろう。まるで西洋の解剖図譜のような写実的な残虐描写、過激な作画と相反するような淡々と冷徹なナレーションの挿入も、そんな無常感の醸成を助けている。作画と言葉がタッグを組んで、物語のテーマを見事に浮かび上がらせているのだ。本作がただの残虐描写のみを売りとした怪作に陥ることなく奥行きのある作品となっているのはそのためである。
また、その極端で過激な描写(主に顔)から、本作は一種のギャグ漫画としても楽しめるのも懐が広くてよい。まさに笑いと狂気は紙一重の好例である。

武士という階級が社会から消滅した後も、我々日本人は時代に応じて様々な形で武士道を解釈し続けてきた。ある時は時代錯誤で野蛮な因習として、またある時は世界に誇るべき美しい伝統として。
だが、本作に接し、そこで描かれる苛烈で異形で、しかしどこか美しい武士道の世界に触れたとき、そんな後世の解釈はどれも現代人の価値観に基づく都合の良い解釈に過ぎないのではという気すらしてきた。「シグルイ」の侍達は、みな我々とは近いようでどこか違う無明の世界に生きている。だが、それは確かに我々のご先祖が歩んできた世界でもあったのだ。
そう思わせてくれただけでも、この作品は俄然10点である。ぬふぅ。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2009-12-16 00:28:30] [修正:2009-12-16 01:47:31] [このレビューのURL]

8点 s-fateさん

原作も読みましたが、同じ名前の登場人物はいる。エログロなところも似ている。でも、なんでこうなるの?ってくらい話が変わっている。たしか編集者がたまたま資料として持ち込んだ原作を山口さんがやたら気に入って是非これを描きたい!と言い出して漫画化されたものだけあって、筆が乗っている感が伝わってくる良作です。
ただし、万人に勧められるかと言えば、そこは山口さんの作品ですので、読み手を選びます。表紙見て受け付けないようでしたら、やめておいた方が良いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-13 02:05:18] [修正:2009-12-13 02:05:18] [このレビューのURL]

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