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5.81点(レビュー数:71人)

作者高橋しん

巻数7巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:2000年~ / 小学館

更新時刻 2011-01-12 14:08:44

あらすじ 時代背景が「現在」の戦争中の日本。
普通の高校生のはずのシュウジとチセ。彼らの心にも戦争が大きくのしかかり、覚悟を決める時代。

チセの口癖は「ゴメンナサイ」だった。ドジで背が小さく、あまりしゃべらない「彼女」。
ある日シュウジが友達たちと札幌へ買い物に行くと、空襲に遭ってしまう。
そこに現れた日本の最新式の兵器。ソレは敵を打ち落とし、地に舞い降りた。
白煙に包まれたそれは間違いなくシュウジの「彼女」だった。
「ごめんね、シュウちゃん。あたし、こんな体になっちゃった」

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最終兵器彼女のレビュー

点数別:
21件~ 25件を表示/全71 件

5点 なめくぢさん

この作品は恋愛を絶対的な価値をもつものとして扱う。
それはもはや「信仰」と呼べるほどに美化されている。
それ故に、話の軸は決してズレない。
しかし、作者が恋愛を過大評価しすぎるために、
登場人物はあまりにも独善的になってしまう。
「この漫画が泣けない」という人は
そこに非現実性を感じるのかも知れない。

たった一人のために全てを放り出せることは、
現実にはまず有り得ないことだ。
それをわかっているからこそ、
ちせとシュウジはどこか美しく見える。

恋愛をしている人にはお薦めの本。
是非、幻想に溺れてください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-05-19 16:37:24] [修正:2007-05-19 16:37:24] [このレビューのURL]

6点 friendstudioさん

自分の周りの人間にこのタイトルを話すと、読んだものは皆「あれはいいよ」と返し、「俺一晩中泣いた!」なんてヒトもいたり、なんだか自分の周りでは伝説化されていた作品でした・・・。で、あらすじ自体は文字にしてここに書いても、面白くもなんともない退屈な漫画なのですが(笑)とにかく表現力と演出が超一流!「ほ○のこえ」の元ネタはこれだったんですn(死)
設定自体は超B級甚だしく(笑)、第一巻の第二話、「はぁぁぁぁぁぁ!?」(読んだことがある方ならどのシーンか分かるはず)は、さすがに、あまりに、そりゃあないでしょ・・・。三巻くらいまでの緊張感のさっぱり無い、ひどく落差のあるストーリー展開はグダグダで、ここで読むのをやめちゃうひとが居ても仕方が無いかと・・・(腐りきったラブコメ臭的な書き方も、ちょっと・・・)。とはいえ、この作品の本当の展開は、地震で街が崩れてから。第五巻での、次々と息絶えていく\"大切なヒト\"のエピソードや、第六巻の逃避行、そして運命の最終巻へ、それぞれのエピソードはバラバラではあるのですが、それまでがウソだったかのような見事な珠玉の物語群となっています。
この作品の最大の特長は圧倒的な演出力。今まで漫画の演出の最高潮は巨人の星だと思っていたのですが(笑)この作品がぶっちぎりで抜き去りました。「ページをめくる」ということを意識した演出手法、文字を背景に流すモノローグ、手前がちゃんとボケてる映像的な描写・・・デジタル作画をフルに生かした、度肝を抜かれる大胆な演出には時に鳥肌さえ立ちます。しばらく読んでから「目次」が現れたり、四ページまるまる黒で塗りつぶしたりと、大変僕好みな(笑)ムチャクチャな演出から、単行本としての、そして一冊の本としての芸術性の高さを感じました。核のシナリオでは、物語の主人公である二人の距離自体を「世界」と捉え、それを思いっきり引き伸ばす手法を使ってます。もしかしてこの作品が元祖なのでは?それのために他の設定を漫画から徹底的に排除したためストーリー的にツッコミどころ満載にはなっていますが、これはこれでアリにも思えてしまうくらい、「二人のあいだ」という独特の世界観がきっちりしています(前半の巻より後半の巻のほうがカッチリしてて僕好みですが)
読破後、ネット上のレビューをぐるぐる回ったのですが、この作品を「反戦モノ」と捉えるのはちょっとどうかなぁとここで書いてみる。背景も設定も詳細も呈示されないまま、残虐で退廃的なシーンくらいしか書かれていない以上、この作品の戦争の捉え方はあくまで「二人を引き裂く恐怖や舞台」であるので、すなわちその程度にしかこの作品では戦争のことを考えてないのでは・・・?
各シーンの完成度の高さはさきほども書きましたが、あらすじ自体は最後の最後までまでグダっとしています。個人的にはあのシメ方はちょっと微妙ですたい。あ、あと最後に・・・この作品を読んでいると、なぜか映像的なインスピレーションを受けます。そっちに興味のある方は一度お読みあれ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-19 20:52:44] [修正:2006-11-19 20:52:44] [このレビューのURL]

5点 paranaさん

[ネタバレあり]

ヒロインは自衛隊の最終兵器だった――。
そんな突拍子のない設定。

しかもその突拍子のない設定が主人公もヒロインも恋愛下手という設定とあいまって、恋愛下手なところにヒロインが人間離れしていくことへの戸惑いという形でマッチする。

設定のあり得なさがこのマンガを今までにないものとし、この恋愛はどのような方向に進んでいくのだろうと終盤まで夢中にさせられた。

作中、なぜ戦争が起きてなぜ彼女が最終兵器なのかの説明がないために、フォーカスが100%恋愛要素にしぼられる。
(説明がないことを不満に感じる人もいるかと思いますが、フォーカスが恋愛要素にしぼられる上でいいのではないかと思います)

6巻まで2人は一緒に住むことがあったのに体はまだ結ばれていない(セックスしていない)。
だから分厚い最終巻(7巻)でどのように二人が結ばれるのかがこの恋愛の一番重要なポイントだったように思う。
しかしながら、いよいよ2人が結ばれてセックスに入るときの話の流れが最悪。
セックスシーンも単なる読者サービスの男本位のもので無駄に長い。

最後に2人で宇宙に逃避というのも悪くないエンディングだっただけに、設定の妙でフォーカスを100%恋愛要素に絞った作品で、二人が結ばれるストーリーの流れの悪さだけが残念でならない作品だった。
(あそこで流れがよければ確実に7点以上の評価でした)

ちなみに、泣ける作品と聞いて読んだのですが、ヒロイン像が男に都合が良すぎたため感情移入できずに泣けませんでした。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-27 10:31:24] [修正:2014-04-27 10:31:24] [このレビューのURL]

10点 korikoriさん

女友達に進められてあんまり期待しないで読み始めました。涙腺が馬鹿になっているのか何度も泣いてしまった作品です。むなしさの中にあるわずかな幸せを描くのがとてもうまくなんかいも心を揺さぶってくれた漫画です。忠津好きが凄く気になって一気に読みきるような漫画ではないと思います。現に僕も少しずつ読んでけっこうな読み終えるまでけっこうな時間がたちました。ところどころやりすぎて少し気持ち悪いと思ったところもありましたが全体的にはとてもいい漫画でした。救いの無い恋の話です、僕の好きな人が病気だと知った少し後に読んだからか今でも思い返すと感情があふれます。

日本語が下手ですいません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-02 04:34:03] [修正:2013-09-02 04:34:38] [このレビューのURL]

6点 とこまさん

僕の理解不足なのですが未だにストーリーをあまり理解していないです。
それでも所々ぐっとくるあったので結構良作だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-12-28 09:29:00] [修正:2012-12-28 09:29:00] [このレビューのURL]

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