行け!稲中卓球部のレビュー
7点 ほげさん
永遠に終わらない「中学二年生」を描いたギャグ漫画。中学二年生という時期は、高校への進学を考えなくても良いし、本作の舞台になっている部活動の引退も考えなくても良い。一年生の時にはまだ慣れなかった仲間とはようやく打ち解ける時期でもある。一年生の緊張がなく、三年生の円熟がない。なんとなく自由な時期だ。それが永遠に(漫画が終わるまでは)続くと想定されているところに、この漫画の楽しさがある。
この中学二年生という時期が、未熟ではあるが決して初心でもないという時期であることとあいまって、この漫画の大きなポイントである、「性」についてのアプローチがなかなか上手い。恋人のバストを触ったり、全裸にしてみせたりする男の子が出てくるが、彼等は決してセックスには至らない。変態wとされている前野なる主人公も、女性の性器を裏ビデオで見てしまい、苦しんでしまうという始末。それが笑いになってはいるのだが、中学二年生という曖昧な時期の、性に対するアプローチを適切に描写していると思う。
下の人も言っていることなのだけれど、『稲中』のギャグ漫画としての独創性の一つに、「絵で笑わせる」というのがある。漫画太郎も同じなのだが、『稲中』では、笑いのシーンでだけ「絵」がギャグになる(ちょっとグロテスクな感じ)がそうでないシーンではシンプルである点が異なっている。鼻水をたらしたりよだれをたらしたりしないが、「ダウンタウン」や「ビートたけし」だのが昔やって子供に人気があった着ぐるみを着て笑わせている。だから、笑いはTVで映える芸人のそれに近いのだろうか。『稲中』が、普段漫画などオタクが読むものとして馬鹿にしているような若い世代に人気があったことを思い起こすと、TV芸人に近い笑いのセンスというのは、慧眼かもしれない。
大分賞賛してきたのに点数が低いのは、私がTVで映える芸人が好きでないからなのかもしれない・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-09-04 21:59:00] [修正:2005-09-04 21:59:00] [このレビューのURL]
7点 mangasukiさん
とにかく笑える!
初期のころはただひたすらバカ・下品を追求するだけという感じであったが、
作品の終わりごろには作者の人生観や迷いなどが投影されてか結構哲学的な臭いも放っている。
その点についてはこの作者の後続の作品を追って読んでいくとよっくわかる。
好きです。この人の描く漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-04-30 20:56:40] [修正:2005-04-30 20:56:40] [このレビューのURL]
8点 fooさん
面白いっ。最初の頃はちょっと面白いくらいでしたが
絵が上達するにつれて、キャラクターがキレキレになっていって
前野も最初はちょっと嫌なヤツくらいだったけど、途中からは
見事なエゴイストっぷりになったし、各々キャラ立ちがすごかった
ギャグも漫画的だったり日常的だったり、こんなギャグやってみたい
こんな生活してみたいと思わせる奇行の数々
ギャグ漫画なのに女の子も可愛いし、友情も見事に描かれてる
笑い、恋愛、友情、部活、エロ、こんなに沢山の要素が入ってる素晴らしい
ギャグ漫画!!!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-10-03 23:30:14] [修正:2013-10-03 23:30:14] [このレビューのURL]
7点 pazzoさん
下品極まりないゲスな作品ではあるんだけど、結局のところ笑ってしまうからそれで良いのだ。
中学時代ワキガの人のあだ名はミッチェルでした。
ごめんなさい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-03-11 17:23:46] [修正:2013-03-11 17:23:46] [このレビューのURL]
8点 N0Bさん
完結しています。 全巻読みました。
一級品のくだらない下ネタと独自の世界観を持ったギャグ漫画で一時代を築いたギャグ漫画の金字塔的な作品だと思います。
中学時代に読んでましたが、当時は誰もが読んでいたと記憶しています。
変にシリアスな話やマジな卓球の話をせずに、フリに使って最終的にエロか笑いに持っていく徹底したスタイルで、ギャグ漫画にありがちな「最初だけは笑えたけど」みたいなこともなく、くだらないギャグが多いのに薄っぺらさを感じさせない、よく考えて練られた漫画だと思います。
大人になってから読むと、懐かしさがまた良い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-08-14 13:44:11] [修正:2012-08-14 14:33:57] [このレビューのURL]
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