寄生獣のレビュー
9点 議長さん
日々、当たり前に感じている事に疑問を抱かされる作品。
生存とは?命とは?正義とは?人間とは?
パラサイト側の人間に対する認識がそれらを考えさせてくれる。
当たり前を当たり前に生きる人間、当たり前に人間を捕食するパラサイト、パラサイトに感性が近づく自分に苦悩する人間、人間の感性に疑問を抱きつつも次第に寄生した人間に対し友情を感じるパラサイト、人間を研究しパラサイトがどう生きるべきか思考するパラサイト、人間に絶望しパラサイトに与する人間etc・・・。作品に登場する様々な価値観はいずれも正しいわけでもなく、間違ってもいない。
色々と考えさせる事のある作品だが、ストーリーはよくまとまっているし何気に戦闘シーンも緊張感や絶望感を上手く演出している。
俺程度の分析力では大したレビューを書けないことが残念。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-14 20:49:23] [修正:2010-09-14 20:49:23] [このレビューのURL]
9点 huhuさん
高得点の作品でしたので、読んでみたところ非常におもしろかったです。
”そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ、だがな、それこそが
人間の取り柄なんだ。心に余裕がある生物、なんとすばらしい!!”
このミギーの言葉にはとても考えさせられました。
このように心の中にスッと入るような言葉のピースがこの漫画の中には
いくつもあります。
このような深い内容を形にして世に出せる作者は自分のどれだけ上
をいっているのか想像もできないです。
この漫画を読むことはできて非常によかったです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-12 01:55:26] [修正:2010-09-12 01:55:26] [このレビューのURL]
9点 kamekameさん
散々語られてきた作品に新たなレビューもなんのなので、
オッサンの感傷文を一筆お目汚しに。
この作品との出会いは単行本の5巻が発売になった15年ほど前。
当時住んでいた東京は千歳船橋駅近くの書店に平積みされていて、
今思えばそれほど強烈な表紙でもないのに、
魅入られるように手に取りそのままハマってしまった。
少年ジャンプではスラムダンクが佳境に入った頃、
ネットもない時代で漫画の評判は口コミが頼りだったが、
新刊が発売になると大学のゼミの長机に
専門書と共に違和感なく複数置かれていた光景を覚えている。
あっという間に浸透してカルトな人気になっていった。
バブルがはじけ、阪神の震災、オウム関連の事件が起き
転げ落ちるように暗くなっていく世相に
ほの暗い作風が合っていたのかもしれない。
その後も事あるごとに読み返してきたが、いまだに色あせない。
私なんかに言われるまでもなく、語りづかれる名作になるだろう。
満点にしなかった(気持ち的には9.5点をつけたかった)のは、
作者の現行作品「ヒストリエ」に期待しているため。
大作になるのが必至のテーマなので、早く進んでくれることを切に願ってます。
「アッララララ−−−−−−−−−イ!!」(違っ)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-17 11:23:40] [修正:2010-08-17 11:23:40] [このレビューのURL]
7点 s-fateさん
ストーリーががっちり出来上がっているところがすばらしいです。また、10巻という手頃な長さで完成しているのも手を出しやすい。確かに人がやたら死ぬし、白い背景に化け物、というのはグロいと思う人もいるかもしれませんが、個人的には今となってはそうグロい表現でもなくなってきたようなきもします。余計な寄り道感もなく、サクッと読める割に満足感の高い良いマンガだと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-07 18:17:44] [修正:2010-08-07 18:17:44] [このレビューのURL]
10点 ノゲイラさん
まさに名作だと思います。
ただグロい描写に初めは若干嫌悪感がありました。
しかしながら、これはグロいの苦手な人も読むべき作品です。
ストーリー自体はけっこう読みやすく、のめりこみやすいと思います。
そして、メッセージ性がはっきりしています。
読めばわかりますが、寄生獣というのは単にパラサイトを意味しているわけではないのですね。
広川の死に際の言葉にはとても考えさせられます。
そして、最後の方は意外と感動します。
ミギーが泣かせてくれますね。
万人に読んでもらいたい作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 22:51:47] [修正:2010-07-20 22:51:47] [このレビューのURL]
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