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7点(レビュー数:19人)

作者岩明均

巻数4巻 (完結)

連載誌モーニング:1986年~ / 講談社

更新時刻 2010-08-30 12:38:01

あらすじ ---

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風子のいる店のレビュー

点数別:
16件~ 19件を表示/全19 件

9点 佐々木裕健さん

この作品が『寄生獣』の前に書かれた作品であることに驚く人が多いみたいだが、私は逆に、ものすごく納得いった。

可愛い女子高生が喫茶店でウエイトレスのバイトをしており、そこでおこる日常のあれこれ、というあらすじだが、これだけ聞くとものすごくゆるくお軽い、萌え漫画のような気さえしてくる。しかし全然違うことは、実際読んで見れば一発でわかる。

登場人物一人一人が現実で生きているかのように意思を持って動き、その結果何かちょっとした(時には犯罪沙汰の話も出てくるが)出来事をまとめていく、ストーリーの定型パターンにキャラを載せるということは極力しないという誠実さをもって描かれている。

『寄生獣』でも、作品内で起こる出来事のスケールが大きくなっただけで、こういった地に足のついた誠実さという点では共通である。入れ物が変わっただけで、中身が変わったわけではないのである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-12 21:26:22] [修正:2007-06-12 21:26:22] [このレビューのURL]

7点 gonさん

この漫画は あの『寄生獣』の岩明氏が描いた作品とは思えませんよね (笑) それほど暖か味のある漫画でした。漫画って地味だと人気が 落ちて打ち切られる事が多いんですけど、この漫画は文庫化までした ぐらいだから人気が有るんでしょうねぇ 地味な漫画の成功例って 感じでしょうか?数少ない貴重な存在ですな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-18 17:40:21] [修正:2005-10-18 17:40:21] [このレビューのURL]

人間観察日記。

主人公「風子」が喫茶店で多くの人々と関わる事によって、
少しづつではありますが、自分に自信を持てるようになり、
内気な性格からどんどんかわっていく様がみてうかがえます。

ひたむきに生き、目の前にある成長という階段を、おぼつかない足取りで
一歩一歩踏み上がっていく、そんなけなげな風子の姿を
あたたかな眼差しで見つめる店のマスターや常連客の人たち。
彼等と同じ視線でこの作品を見る事によって、より身近に風子の存在が感じられました。
今も尚、どこかで風子が生活し、喫茶店ロドスが営業しているような雰囲気を与えてくれます。

ほんの些細な日常での心の交流をさらりと描ききった、
岩明作品では最近見る事のないやさしい作風です。

◇この作品の個人的価値=全4巻で 800円也

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-09-21 21:42:36] [修正:2005-09-21 21:42:36] [このレビューのURL]

10点 きのすけさん

内気で、人と話すことが苦手な高校生風子が、ウェートレスの仕事を通して、様々な人との出会いや、高校生活を通じて成長していく様子を描いた作品。
岩明均があの大ヒット作「寄生獣」の前に書いていた作品である。
この作品では、何か特別重大な事件が起こったり、劇的な展開があったりするわけではないが、ほのぼのとした風子の日常を丁寧に描いており、とても共感できる。風子に会いたくなるたびに、つい何度も読み返してしまう作品である。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-07-06 23:21:57] [修正:2005-07-06 23:21:57] [このレビューのURL]


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