20世紀少年のレビュー
5点 bavaroiさん
浦沢さんの癖として、本筋をストップさせている間に新たな主人公なりテーマを投入して読者の興味を持続させることに一旦は成功するが、結果終盤に入ってそれらの寄り道が肝心の本筋の解決を阻害してしまい、話が回収しきれずに終わってしまうというのがあると思う。
序盤は、浦沢さんのこの作品に入れ込むパワーが伝わってきた。徐々に「ともだち」の勢力が広がっていくあたり、今の社会ともリンクするところがあってぞっとするリアリティもあった。が、中盤以降はさすがに一般市民はそこまでバカじゃないだろうというくらいお話が荒唐無稽な方向に広がりすぎてしまった。無駄なく展開させて話をリアリティのあるサイズで終わらせるなら、10巻くらいが限界だった気がする。
キャラクターのなかでは個人的にオッチョが好きだったのだけど、数々の修羅場をくぐりぬけてきた一見強いけれど優しいオッチョをわりと簡単に泣かせてしまったりとか非常にもったいない。オッチョが泣くならそれなりのクライマックスを用意してほしかった。
ケンヂも、登場を引っ張りに引っ張った末に、歌で何もかも解決はさすがにひどいだろう。私には彼が救世主のようにはどうしても見えなかった。オッチョやカンナ、ヨシツネらのほうがよほど頑張っていたではないか。
せっかくこんな風にキャラクターの魅力に入れ込めるところまで中盤持ってきてくれたのに、本当に残念だ。
浦沢さん、次は話の幹から絶対に逃げずに、最後まで描ききってください。
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[投稿:2009-08-18 14:33:35] [修正:2009-08-18 14:33:35] [このレビューのURL]
6点 穴子さん
ともだちを知るためになんとか20巻ぐらいまで描いたって感じの作品。
作者「浦沢直樹」の漫画の描写には感服するが、「読んだあとは何も残らない」。
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[投稿:2009-05-19 05:57:29] [修正:2009-05-19 05:57:29] [このレビューのURL]
7点 ゆめこさん
ケンヂが超人になります。
初めて読んだ時はおもしろくて一気に読みましたが、何回も読み直す気にはならないかな。
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[投稿:2009-04-21 23:08:32] [修正:2009-04-21 23:08:32] [このレビューのURL]
7点 パンダマンさん
子供の頃の廃館探検や小さな穴蔵探検の不安とドキドキ。あの暗闇の先にはなにがあるんだろう、あの扉の先は・・・。
そんな子供時代に描く未来も似たような感覚だった。不安とドキドキであふれ、先は全く見えない暗闇。
しかし探検ゴッコや自分の未来も、先に待っているのは、大抵ガッカリとした現実。不安どころか、ドキドキなんか待っていやしない。それは大人になるほどにリアルになっていくものだ。
でも、もしも、もしもそれが不安ばっかりでできた未来だとしたら?
30過ぎてガッカリの現実だったとしても、ドキドキがどんどん減っていく世界だとわかっても、そんな自分でも不安が待ってる世界なら立ち向かわないといけないんじゃないか?
どんなに先が真っ暗でも。絶望的だとしても
友の為に。子供の為に。どこかの知らない誰かの為に
少しでもドキドキが待っている世界に変えようとしなければいけないんじゃないか?
ドキドキを仲間と共有できる場所、「秘密基地」。自分たちの聖域は絶対に守らなければならない。自分たちのすべてはそこから始まっているのだから
これは主人公のケンジの心境でもあるけど、作者の漫画に対する心境でもあるのだろう
珍しく自分臭をださない作者が、叫び続けた作品は個人的には好きだった
話の展開とか言いたいことは山ほどあるが、作者の叫びが感じることができた良い作品だと思った。
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[投稿:2009-02-13 23:46:32] [修正:2009-02-13 23:46:32] [このレビューのURL]
6点 カメ田さん
15巻までは9点か10点つけれるほど素晴らしいです。
それ以降は3点か4点くらいの微妙さ。
おもしろかっただけにがっかりさせてもらいました。
前半は楽しんで後半は頑張って読んだ、そんな感じです。
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[投稿:2009-02-05 01:20:51] [修正:2009-02-05 01:20:51] [このレビューのURL]
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