ホムンクルスのレビュー
6点 森エンテスさん
頭蓋骨に(小さい)穴を開けることにより、現実では見えないものが見えるようになったホームレスの自分探しの物語。
この手の作品は序盤はシンプルな物語なのに、物語の本質に近づくと物語が複雑で長くなってきて、それがマイナスに作用したような気がします。
序盤での「引きつけられる感」は凄かったです。
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[投稿:2011-08-07 12:27:17] [修正:2011-08-07 12:27:17] [このレビューのURL]
4点 左手さん
「面白くないけど、読んだほうがいい(特に心理表現)」
中学生の時に殺し屋1を読み、やはりこのホムンクルスも気になってしまい読みました。面白いか否かは別にして、読んでおかないといけない気分になる漫画と思いました。
話の内容は正直にいって自分の力不足からか深くまでは読み込めませんでした。少年漫画のような爽快感はなく、泥を被ったように鈍重な気持ちにさせる展開やストーリーの進め方が面白さの枷としてなかなか前へ進めない。つまらないと感じることもしばしばありました。
しかしながら、この漫画の面白みはやはり心理表現。
話のほとんどが2人で向き合って話しをするだけで、その会話の中からホムンクルス(内なる自分)が変化していく様子は漫画というメディアの表現力の限界に挑戦しているのではないだろうか。
また、表現の可能性をより深くえぐる作品でもあると考えます。
コマ割、ホムンクルスの造形や変化で、動きがないただの会話をよりスリリングで面白さを増す効果を付加しているのです。なかなかここまで喋りだけの場面で読者を引き込み疲れさせるのは、やはり作者はすごいと言わざるを得ません。
この漫画のテーマといえる「人の外見と内面」は難しい題材でここまで、外見について踏み込んで厳しく言及している漫画は初めて出会いました。
憶測ですが、かなりの抵抗と挑戦があったのではないでしょうか?
人は内面が大事っていうけど、現実には綺麗・可愛い・格好いい方が絶対に不細工よりも得ですよね。
このホムンクルスは面白いから読め、とはいいませんが、面白くはないけど読んだほうが絶対にいい、といえる漫画です。
オススメです!
<全巻借りて読みました。>
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[投稿:2011-07-25 22:33:40] [修正:2011-07-25 22:33:40] [このレビューのURL]
7点 Sさん
頭蓋骨に穴を開ける「トレパネーション」なる手法で他人の深層心理をイメージ化する能力を得た男が、他人と向き合いながら自分を探し、「自分の思うように自分を見てほしい」とのたうつうちに自分を見失い、堕ちていく狂気の物語。あるいは、ある種の高みに達する物語。
最終巻を読みながら思い浮かべたのは、アンジャッシュのコント、新世紀エヴァンゲリオンの人類補完計画、森山直太郎の「生きとし生ける物へ」など。
人間は誰しも自身のフィルターを通して世界を見ているのであり、コミュニケーションは想像と思い込みの繰り返しで、通じ合っているように見えてもすれ違っているもの、ということを強く意識させられた。
もちろんこれも、自身のフィルターを通したひとつの解釈。
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[投稿:2011-05-01 22:28:26] [修正:2011-05-01 22:37:13] [このレビューのURL]
5点 tyu1225さん
発想が面白い。
始めはどうなっていくのだろうとおもうような展開で面白かったが、
途中からは(10巻以降くらい)もういいや、ってな感じになってしまった。
答えがつまらないパターンでした。
残念。
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[投稿:2011-02-21 15:53:21] [修正:2011-02-21 15:53:21] [このレビューのURL]
9点 kogumataroさん
この作者の変態力(想像力)はすごい
人の人生を深く深く掘り下げるスタイルは今作でも衰えてない。
読んでると心をえぐられるような最もドキドキさせる作品です
だけど遅筆だから全部終ってからまとめ買いするのが吉
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[投稿:2010-09-22 22:19:26] [修正:2010-10-01 21:10:21] [このレビューのURL]
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