神戸在住のレビュー
9点 ソウルフラワーさん
東京から神戸に越してきた女の子の大学生活を個性豊かなサークル仲間やゼミ仲間が彩るエッセイ的作品です。
トーンを使わずに描かれた独特の淡い画風に加えて、事件らしい事件は起きないので、人によっては、やさしいゆったりとした作品。それとも淡々とした面白みのない作品と、評価は分かれてしまうかもしれません。
ただ私が「神戸在住」を普通の日常ものではなく名作だと思うのは、物語の後ろ側にあるリアルから目を離さず、正面から向き合った点なのです。
この年代の神戸を描くのならば避けて通れない「阪神大震災」をほぼ丸々1冊使って描ききり。
現実ならば確かに存在するのに、マンガやドラマではほとんど出てこない在日朝鮮人や障害者の方が作品に登場してきます。
ただ、説教を押し付けてくるのではなく、一人の女の子の目から見た日常の一部として描いているので、すっと心に入ってきます。
物事の裏側をきっちりと描いているので、作品内の人間関係、世界間に血と肉の通った厚みが生まれるのでしょう。
ずっと大切に持っていたい1冊です
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-29 15:08:43] [修正:2010-01-29 15:09:47] [このレビューのURL]
6点 どんぐりさん
すいません、どうしてここまで評価が高いのかまだ自分にはわかりそうにないです・・・。
好き嫌いが大きく分かれる漫画なのでしょうか。
自分には少し退屈に思えました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-19 20:00:47] [修正:2010-01-19 20:00:47] [このレビューのURL]
9点 とろっちさん
この作品はまさにタイトル通り、一人の女子大生が神戸で暮らしている生活そのものです。
大学でのこと、友達と買い物に行ったこと、家族とのやり取り、ふらっと街を散歩したこと。
誰もが経験するような日常の出来事を、誇張するでもなく、劇的に描くでもなく、
ありのままに描いています。
スピード感もなく、娯楽性にも乏しいこの作品。勢いで読めないので、
共感できない場合は拷問に近いかもしれません。
自分も2巻までは「読んで失敗したかな」などと思っていました。
その分、共感できれば自分の心の奥底までどんどん染み込み、溶け込んでいきます。
トーンも定規も使わない画風は、飾らず、素朴で、柔らかくて、どこか純粋で。
主人公である辰木桂のキャラクターをそのまま表現しているかのようです。
登場人物の存在感など、キャラが立っているとかのレベルを超え、作中で生きていると感じられるほど。
震災から3年後に開始したこの作品。
特に作品前半では、街並みにも人々の心にもその爪痕が色濃く残っています。
そんな神戸を舞台に、大学の授業、民族問題、友達との恋愛話、障害者、サークル活動、家族とのこと、
すべてごちゃ混ぜにして、桂の(部分的に林浩の)視点を通して等身大で描かれています。
生と死から目を背けず、良いことも悪いことも含めた現実に真っ向から向き合って。
等身大だからこそ、ありのままだからこそ、楽しいことも、辛いことも、こんなにも心に響いてきます。
居心地の良さ、ほんのり温かい雰囲気、ほのぼのとした日常。
押し付けがましくなく、控えめながら、神戸の魅力を存分に感じさせてくれます。
読んでいる人まで「神戸在住」な気分にさせてくれます。
震災から15年。今日、神戸の街に思いを馳せて。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-01-17 17:20:39] [修正:2010-01-17 17:20:39] [このレビューのURL]
10点 tyuruinさん
手に取ったときはあまりパッとしない漫画だと思っていたのですが、何枚かページをめくっていくたびに現れる、淡々とした日常。
それを見るたびに、「ああ、こんなことしたことある」と思わせる情景。
だからこそ面白いと言える作品です。
一巻のうちに作画が急に変化するのは、連載時期のズレなので、その辺は気にせずに暖かい目で見てください。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-12-30 23:37:18] [修正:2009-12-30 23:37:18] [このレビューのURL]
5点 tachuhikoさん
僕も眠くなりました
何故こんなにレビューが良いのか…
僕自身もう少し成長してから読みます
なにが魅力なのかな…
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-12-30 16:28:11] [修正:2009-12-30 16:29:48] [このレビューのURL]
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