ホーム > 少年漫画 > 週刊少年サンデー > うしおととら

7.97点(レビュー数:168人)

作者藤田和日郎

巻数33巻 (完結)

連載誌週刊少年サンデー:1990年~ / 小学館

更新時刻 2012-10-15 02:25:06

あらすじ 主人公の「蒼月潮(あおつきうしお)」はとある事情により封印されていた妖怪「とら」を解き放ってしまい、妖怪を滅ぼす力を持つ不思議な槍を手に入れる。

「悪い妖怪なら退治する。」
「いつか喰ってやる。」

奇妙な最強コンビがここに誕生した。
その出会いはこれから始まる「旅」の序章だった・・・。

備考 文庫版全19巻、ワイド版全18巻。
第37回(平成3年度)小学館漫画賞(少年部門)受賞。
1997年星雲賞コミック部門賞受賞。
日本のメディア芸術100選マンガ部門選出(週刊少年サンデー連載作品で唯一の受賞)。

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この漫画のレビュー

10点 megalomaniaさん

[ネタバレあり]

 作者の話1つ1つを巧みにつなげていく作者の才能。そして、それが一気に作品全体でつながる最終決戦は本当に鳥肌ものです。話1つ1つにも泣けるし、読み進めば進むほど、つまりうしおととらの世界について知れば知るほどのめりこんでいき、最後は作品全体に感動します。最後のとらの一言は心にずっしりとひびきました。
 僕なりに捉えた作品全体としてのこの漫画の主張は、苦難を打ち破るには人との絆(あるいは友情、信頼)が重要であるということだと思うのです。それを最も効果的に伝えるために、ものすごい数の伏線が用意され、あの最終決戦があるのだと思います。これは現実においても重要なことではないでしょうか。他にも現実で大事にしたいような主張がこの漫画には数多くあります。
 また登場するどのキャラクターも魅力的です。命が吹き込まれています。具体的には敵にも魅力を持たせることに成功しているのがこの漫画の長所であるとおもいます。勧善懲悪ではなく、敵にも悪になる理由づけがあり、うしおたちとの戦いによって、その敵が改心する。すると、物凄くその敵に感情移入してしまうのです。(時にそういう場面で涙も出ます)
 すばらしい漫画です。すくなくとも、僕自身はこの漫画のすべてがプラスになりました。きっとみなさんも読みおえた後うしおたちと一緒に成長した自分に気づいていることでしょう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-05-14 20:39:05] [修正:2006-06-18 20:12:02]

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