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7.27点(レビュー数:18人)

作者土田世紀

巻数16巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1994年~ / 小学館

更新時刻 2010-08-15 12:46:38

あらすじ 『あしたのジョー』にあこがれる熱血ボクサーの桃井環八は、網膜剥離で引退を余儀なくされる。失意の環八だが、先輩の勧めで漫画誌編集部でアルバイトをすることに。果たして環八は、熱血編集者への道を歩けるか!?

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編集王のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全17 件

4点 gundam22vさん

画力が高いながら濃い劇画なのを置いても今読むには業界作品だけに古いなあというのが正直な感想。本作に言われる漫画業界の問題点はもはや散々言われた後になっている感じなのが(漫画ファンだからこそ聞いたことはあるのもマイナス)。そしてここも時代を感じるような熱血やギャグ調なのも人を選びます。

何より主人公が礼儀知らずの上から熱血馬鹿なのが鼻についてしまいました。もちろん本作自体も知名度を持つ作品だけに、現在に至るまでの問題提起に貢献したのは確かだとは思います
が、そういう意味での名誉枠を超えているようには思えませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-06-11 09:18:49] [修正:2017-06-11 09:18:49] [このレビューのURL]

8点 やじウマさん

 仙台さんが好塚の原稿を描き直すシーンや明治君が幼馴染に髪を切ってもらうシーン、編集長の過去話で仙台と最後に話すシーンなど、とても心が熱くなるような素晴らしい場面がある一方で、過去話と現在でキャラクターの性格が一致しなかったり、よくわからない場面で見開きを使うところ、創作という本来であれば様々な価値感があってそれぞれの正義が現れるはずのものを「善・悪」「おもしろい・つまらない」「エロ・非エロ」などの2元論で語ってしまう乱暴さなど、これはあんまりだろと思うような部分が入り乱れている。
 なのにこのマンガを好きな人の中には「マンガ業界で働く人は必ず読んでバイブルにすべき」「リアリズムに溢れてる」なんていう人が多くてそれが堪えらんなくて一時期嫌いになってた。

 でもBSマンガ夜話の編集王の回を観たら同じような違和感を抱いている人がいて、だけどちゃんと評価すべき点はあるという読まれ方をしていたので、そこからふっと今まで抱いていたフラストレーションが解消されて素直に読めるようになった。
 同じような気持ちを抱いている人は一回観た方がいい、スッキリする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-10-17 17:22:22] [修正:2016-10-17 17:22:22] [このレビューのURL]

3点 mishumanさん

今読むには流石に感性が古いか。
話の展開やキャラクターの言動がテンプレ通りすぎて物語を読み進めることの刺激が極めて薄い。
かっての金字塔的作品だったのだろうが時代を越えるほどのパワーがあるタイプではない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-10-15 21:06:40] [修正:2016-10-15 21:06:40] [このレビューのURL]

7点 DEIMOSさん

まだ漫画週刊誌が爆発的部数を売り上げていた90年代を舞台に、青年漫画週刊誌編集の現実的?な一面を描いた職業マンガ。

本作品のテーマは、基本的に、売上至上主義の編集者VS作家性追求型漫画家という対立。勿論この問に解はなく、その相克と止揚の中で珠玉の漫画は生み出されるのであろうが、そのプロセスこそが面白いと訴えたのがこの漫画だ。一見、前者視点の冷酷な漫画編集=このどうしようもない腐敗した現実、という作品に思われるが、登場人物は結局もれなく「熱さ」を抱くようになっているあたり、含蓄がある。現実路線の権化として登場した三京、明治、編集長、社長は最後には結局、主人公サイドに理解を示す「いいやつ」になっている。また、現実でも、90年代にマーケティングの結果売れていた漫画(バブル漫画)は今や全く読まれていない。魂入れて描かれたマンガのみが今も読み継がれている。

漫画家マンガが増えすぎた昨今、現実的に編集者視点から漫画制作にスポットライトを当てた本作は益々その価値を高めているようにも思える。漫画家が自らの職業について描くのは容易だが、敵でも味方でもある編集者を人間臭く生き生きと描くことはさほど容易ではないのだろう。作者の死が残念でならない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-28 00:09:01] [修正:2013-04-28 00:12:20] [このレビューのURL]

7点 columbo87さん

漫画編集とは何か!雑誌の売り上げを優先し漫画家を使い捨てにする編集者、漫画家の個性を活かし、作品をともに作り上げようとする編集者たち。
どちらにもどちらのいい分が有り、どちらが正しいといったような事は積極的に見えて、実は結論付けられてはいない。非常にバランス感覚のある漫画。
作品としては結構脱線もあり、主人公が当初の予定とはまったく違う使われ方になったり・・・という部分はあるが、それぞれのストーリーは非常に質が高く、考えさせられるものである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-12 17:47:27] [修正:2011-05-12 17:47:27] [このレビューのURL]

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