鬼滅の刃のレビュー
7点 森エンテスさん
TVアニメが話題になっているということで、後追いで鑑賞したものの、あまりピンと来なかったです。
その後、日本映画の金字塔的な作品となる劇場版が発表されたときに、時間があったので、1週目の終わりくらいに観に行きました。
そこから当時発表されていた単行本を(全然売っていなかったので)苦労して揃え、そして最終巻まで買い続けました。
この漫画が世間の評価ほどレベルが高い漫画とは思わない・・・・・ですが、この作者の言葉の選択は尋常でないです。
漫画としての見せ方(カメラワーク・ネーム)、物語(シナリオ)、絵柄(作画)は他の名作マンガと呼ばれる作品群に及ばないと思いますが、脚本は圧倒的です。
この作品を読んで、漫画としての凄さよりも、言葉の持つ力を感じました。
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[投稿:2022-02-07 23:06:30] [修正:2022-02-07 23:25:33] [このレビューのURL]
7点 s-fateさん
社会現象になってますね。テンポも爆速で引き込まれるのもやむなしの素晴らしい少年マンガです。説明が、時代背景が、お約束の流れでここは、みたいな編集に説教されそうな部分をすっ飛ばしても勢いを重視している点がかつての少年マンガらしさを思い出させてくれます。また主人公が聖人君子レベルの性格というのは特徴としてあります。しかし個人的には発表時期によっては社会現象にまでは至らなかったと思います。今ほど「理不尽なモノに立ち向かい日常を取り戻したい!」という時期はないと思います。この作品はその時期と完全にリンクした結果共感が生まれ社会現象にまで至ったのだと思います。
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[投稿:2021-01-10 12:18:40] [修正:2021-01-10 12:18:40] [このレビューのURL]
9点 鈴森一さん
2020年12月16日現在、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の興行収入が300億円を超え、歴代1位の「千と千尋の神隠し」に迫りつつあります。おそらく数日以内に1位になることでしょう。
オリコンの年間本ランキングでは、2020年のコミックの単巻別売上ランキングで、「鬼滅の刃」の既発刊分の22巻が、1位から22位までを独占しています。
(23巻は2020年12月発売のため集計対象外)
そんな歴史に残る大ヒット作を、中年のおっさんである私が、個人的な主観でレビューします。
読み始めた時にまず最初に思ったのは、「この設定は○○という漫画に似ている」と思うところが何か所もある、ということです。
過去のヒット作(特に少年ジャンプのヒット作)をよく研究し、うまく取り入れていると感じました。
既視感のある作品ですが、そこで「パクリだー」等と批判的にならずに、読み進めていくと・・・・すごく面白いです。
歴代のジャンプバトル漫画では、この作品がナンバーワンだと思いました。
王道を行く娯楽作品であり、ストーリーもわかりやすく、小学生から老人まで楽しめます。
自分はいい年齢のおっさんですが、泣いたり笑ったり…とても楽しみました。
ストーリー展開がスピーディーで、さくさく進みます。そして、引き延ばしもなくサクッと完結します。
各キャラのエピソード等の中には、本編で十分に語られていないものも多々あり、そこに読者の想像力が働く余地が生まれます。
それだけキャラクターがしっかり立っているということですね。
2次創作がさかんなのも納得です。
とにかく読んでよかったです。面白かった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2020-12-16 18:23:15] [修正:2020-12-16 18:24:44] [このレビューのURL]
5点 lanelaneさん
キャラクターの個性や性格が深掘りされる前に死んだりするのでイマイチ登場人物に感情移入できない。絵は下手ではないのでしょうが、見せ方が下手なのか技を繰り出しても実際どんな技なのか何をしているのかが分からない時がある。ギャグが寒い。ストーリーも特筆するような出来ではない。
正直、流行った理由はアニメが優秀だったからだと思う。アニメの方は作画が素晴らしく、戦闘シーンも見ごたえがあります。漫画よりもそちらで見た方がいいかも。原作は既に終わりましたが、アニメも終了した後、10年経っても語られている漫画なのかどうか不明。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-09-09 09:48:56] [修正:2020-09-09 09:48:56] [このレビューのURL]
8点 勾玉さん
この漫画の最大の強みは個性的で多彩なキャラクター達、
出足こそ打ち切りを危惧されるほどスロースタートだった本作ですが、
キャラが増える度に加速度的に面白さが増していきました。
登場人物こそ多いものの、それぞれがパッと見で誰か分かる出で立ちをしており、
一人一人にスポットの当たる見せ場も用意されていて、全員がキャラ立ちしています。
正直言うと、主人公の炭治郎と妹の禰豆子(ねずこ)を除き大半のキャラは
第一印象が良くなかったのですが、その後の活躍で漏れなく印象が好転し、
さらに死闘に次ぐ死闘が、より一層キャラクターを引き立て
途中退場するキャラクターさえも、一瞬の閃光のように鮮烈な印象を残し散っていきます。
作品自体もアニメ化後に社会現象的な人気を得ましたが、安易な引き延ばしも無く
駆け抜けるように終焉を迎えました。
人気が出るとなかなか終わりが見ない少年漫画が多い中、20巻そこそこで綺麗に終わり、
面白さのピークを終盤に持ってこれる作品は貴重だと思います。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2019-06-17 23:48:44] [修正:2020-08-02 06:02:38] [このレビューのURL]
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