D-LIVE!!のレビュー
8点 朔太さん
定番のバイク、自動車のみならず、高速列車、航空機、
建設機械、キックボード、水上自動車・・等々、
ありとあらゆるビークルが登場してきて、深い仕様
情報をもとに、ビークルに適合したアクションの
提供がなされます。
まるで、登場するビークルが先にあって、後からスジが
考案されているかのようです。
ACEドライバーという設定も斬新なアイデアですね。
たかがドライバーですから、武器を持たずスパイ活動や
敵と戦うなんて、無理っぽいのですが、毎話上手い
展開に持ち込んでいます。
仲間も秀逸で、それぞれ個性が際立っています。
主人公はドライブテクニックが秀逸な特技がありますが、
それ以外は基本へたれなのです。
しかし、波戸やオウルが彼を評して言います。
「大丈夫。斑鳩悟は仲間を必ず助けに来る奴だから。」
主人公悟は終始ぶれることなく、この言葉に裏打ち
された行動を取り続けます。
さらには、悟の致命的欠陥とされているのが、
ビークルと一体化し過ぎて、ビークルから手を離さない
というポリシーです。
これもなかなか面白い設定です。
これで危機になったり、助かったりということが起こるわけです。
少年誌にはやや過剰なメカニック情報のように思えます。
興味を持った少年は相当オタクのように思えます。
人物表現は少年誌向け、メカニックとアクションは
青年誌向けの印象ですが、十分楽しめました。
15巻完読です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-11-30 05:29:22] [修正:2021-11-30 05:29:22] [このレビューのURL]
7点 チーズカバオさん
皆川亮二の超画力を極めてシンプルなコンセプトで楽しめる。
バトルを描ける漫画家はたくさんいるが、リアルなアクションをこんなに格好良く描ける漫画家はそうはいない。
「漫画の面白さに重要なのは画力でなくストーリー」という人をたまに見かけるが、ストーリーがいかに優れていても画力(コマ割り等の演出技術含む)が高くなければ描けない面白さも確実に存在することを、本作を読めばお分かり頂けるのではないだろうか。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2020-11-17 23:32:42] [修正:2020-11-18 11:54:17] [このレビューのURL]
7点 キズナさん
乗り物を自在に操縦できる少年"斑鳩(いかるが)悟"が、仲間と共に逃亡犯の追跡や人命救助、荷物の運搬、レースへの出場等数々のミッションを遂行していくアクション漫画。
ストーリーは、一部を除き原則2~4話で構成され、単体のエピソードと平行してロシアの犯罪組織「キマイラ」との対立が物語の主軸となっていきます。
作中には、車やバイクは勿論、飛行機や船、戦車・戦闘機等の軍用機、クレーン車、ショベルカー等の重機、その他スノーモービル、ホバークラフト、潜水艦まで実に様々な乗り物が登場、まだまだ他にも沢山出てきます。これだけ乗り物が出る少年漫画は、恐らくこの作品だけだと思います。乗り物好きな方には、是非読んで頂きたいですね。乗り物に詳しくない方でも、専門用語・固有名詞等は枠外に補足説明があるので、予備知識がなくても全然大丈夫です。
ただ難点を指摘するなら、ストーリーが定型化されているので、人によっては読んでいて飽きがくるかもしれません。
アクションシーンは、皆川先生の画力が最大限発揮され、思わず息を飲む程のスリルを感じさせてくれます。迫力やスピード感が伝わり、また絵も大変見易いので、状況が一目で把握できます。
どんな過酷な状況に置かれても決して諦めず、知恵を絞って困難を乗り切るASEエージェント達の姿が、とてもカッコ良かったですね。プロフェッショナルについて考えさせてくれる、そんな作品でした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2020-07-19 16:33:44] [修正:2020-07-19 21:52:52] [このレビューのURL]
10点 Leonさん
スケールの大きさとメッセージ性の強さならARMSが一番だけど、
ワクワク感と完成度ならこれが一番ですね。
皆川先生の絵と乗り物という題材の相性が非常に良く、
大体の展開が読めるけど、全く飽きが来なかった。
話の内容も、感動話からギャグ話までバリエーションが豊富で
最初から最後まで面白かった。
数話完結で1巻ごとにまとめられているので皆川作品入門用として
是非お勧めしたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-09-20 22:15:59] [修正:2024-05-31 09:39:29] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
どんな乗り物でも乗りこなすスーパードライバーな
主人公の一編完結物語です。
画力が高く、話の質も毎回面白く、乗り物にも
興味が持てるのは長所かと。主人公も経歴だけみると
鼻につきますが、それを普段は無能・天然系・貧乏症で
カバーする辺りが上手いです。脇キャラも濃く
パートナーがローテのように変わるのでそこも
飽きさせずに良かったですね。あと読んでいて
もスピード感があるようにセリフ量が無駄に多くない
ところにも工夫を感じました。
本筋もちょくちょく進行するのですが、その本筋の
結末が割とあっさりだったのは残念ですね。ラスボス
が簡単に改心しますから。敵側は役者不足だった気がします。
終盤より一編完結で任務をこなしてる方が面白かったですが、
変に引き伸ばさないでキリの良いところで終わったのは
好評価です。隠れた良作だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-09-03 09:33:33] [修正:2013-09-03 09:33:33] [このレビューのURL]
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