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7.33点(レビュー数:12人)

作者山本直樹

巻数4巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1994年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:33:22

あらすじ 家が不良に占拠され、輪姦・新興宗教・いじめと、様々な困難が怒涛の如く押し寄せた一家。それでも決して屈せずに奮闘した父を描き、「家族とは何か」と言う重い問いを今一度投げかける。(wikipedia)

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ありがとうのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全12 件

7点 森エンテスさん

東京都が制定した条例に照らし合わせたら100%NGな作品です。
エロいしグロい部分もあります。

ただ、この作品をしっかりと読んで、その上で「青少年を守るためには発禁」という判断をするのであれば、マンガというメディアはあまりにも偏見があると言わざるを得ません。

序盤の酷すぎる展開があり、最後に綺麗な形で終わる・・・。
素晴らしい作品であるのは間違いないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-30 00:06:28] [修正:2011-03-30 00:06:28] [このレビューのURL]

7点 ジブリ好き!さん

序盤から最後まで衝撃的な作品でした。
ムチャクチャな展開ばかりですが、冒頭の家庭に関する引用とラストの父の最期が繋がっていると感じ、作品を通して伝えたいことが少しは理解できた気がします。
ただ、お父さんの「ありがとう」の言葉の想いは、まだ子供側である自分には100%の理解はできていません。
そのため、思春期まっさかりで反抗的な貴子にひどく共感できました。
自分も父親や家族に対する苛立ちや距離感を感じているから、言いたいこと言ってくれてたと思います。大学生にもなってそんな風に感じてしまっているのは長すぎる思春期で問題あるかもしれませんが、家族への嫌悪感は誰でも一度は感じるものではないでしょうか。
この漫画のような単身赴任で距離が開き、無責任で空回りした父親ってほど過度なシチュエーションではなくとも、親や家族に対して綺麗な想いだけで過ごしてきた人は少ないと思います。

同時に、家族の絆を取り戻そうと頑張っていながらも空回りな結果となってしまうお父さんもまた印象的でした。
解散、という結論は非常に効果的でナイスアイデアだと思います。
独り暮らしして初めて親のありがたみが分かる、なんて言われるけど、大学に入って1年独り暮らしして、また家族で暮らしてみてじゃあ以前より感謝の思いが強まったかと言われれば、何とも言えません。
でも「オヤジは相変わらずうるさかったが、そのうるささも気にならないほどだった」というのは凄いわかる。それがオヤジの変化なのか自分の変化なのかはわからないけど、たぶんそれは「家族」に対する理解が深まったということなのだろうな、と思います。

不良が出てくる序盤は読んでて非常に心苦しいけど、後半のエセ宗教やいじめは落ち着いて読めました。
記号的なキャラが多く、家族以外のキャラは役割付けられているのですが、カクマだけは結構掘り下げて描かれているのが嫌でした。
最初の展開(強姦、暴力、崩壊した家族、犬殺し)は本当に強烈で容赦がないけれど、エロ描写に関しては18禁の同人やアダルト漫画の追随を許さない過激さや情熱がこもっていて、芸術とまで評されるのもなんだかわかる気がします。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-07 15:47:25] [修正:2010-11-07 15:47:25] [このレビューのURL]

7点 そのばしのぎさん

序盤の展開が残酷すぎて読むのが辛い漫画です。
連載当時は痛々しすぎて読むのを止めてしまった。
お父さんが単身赴任から帰ってくると、家族がみんな壊れている。
家族の絆を再生しようと奮闘するお父さん、ただひたすら空回り。
見事に現代の家族や社会を象徴する内容となっている。

性描写・暴力描写がある以前に、精神的に来る内容なので、
無理して読む必要はないと思うけど、
機会があれば読んでみる価値はある漫画だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-31 08:10:40] [修正:2010-10-31 08:10:40] [このレビューのURL]

7点 limolimoさん

たんたんと進んでく鈴木一家の数年の物語。
家族って一番近くにいるけど一番分かりあえない存在なのかもしれない。
じゃあ家族ってなんだろう?って考えさせられた。
心神喪失してしまったお母さん。さんざんな目にあっている姉。思春期まっさかりの妹。ただ家族を守り抜こうとするお父さん。
みんながしたいことをするという決断をしたお父さんの答えはよかったのか悪かったのか分からないが、さまざまな困難を乗り越えて解散するっていうのは鈴木家にとっては最良の決断だったのだろう。
お父さんの家族に対する気持ちが泣けてくるところが随所に合ったり、お父さんの異常ともいえる家族愛には感動させられた。
いろんな意味で衝撃的な作品だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-27 01:01:28] [修正:2010-09-27 01:01:28] [このレビューのURL]

7点 ショーンさん

現実の社会問題を家族の絆を通しリアルに描いた作品。読んでいて非常につらくなる。分かり合うのって難しい。私の心に何か響くモノがありました。
一度は読むべき。そんな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-04 00:49:00] [修正:2010-03-07 04:12:46] [このレビューのURL]

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