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7.34点(レビュー数:23人)

作者細野不二彦

巻数38巻 (連載中)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1992年~ / 小学館

更新時刻 2010-08-15 12:14:13

あらすじ 雁作専門の画廊「ギャラリ-フェイク」のオーナー、藤田玲司のもとに、衆議院議員の梶がモネの「つみわら」の真作を売ってほしいと商談を持ちかけた。フジタが贋作だけではなく、裏では美術品のブラックマ-ケットに通じ、盗品や美術館の横流し品を取り引きしていることを知ってのことだった。その商談の様子を、S美術館の学芸員である酒井が見ていた。酒井はフジタに、芸術のなんたるかをわかっていない梶には「つみわら」を売ってほしくはないと懇願するが・・・。

備考 第41回小学館漫画賞受賞作品。2003年にWEBアニメ化、2005年にはレビ東京系列にてテレビアニメ化された。33巻は2016年に11年ぶりの刊行。

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ギャラリーフェイクのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全23 件

8点 gundam22vさん

美術品を扱うブラックジャックと言われるとなるほど
って思う作品。でも話の質は高く30巻超えるのに
飽きずに読めて面白さは本家にも劣らないと思います。
薀蓄は勉強になりますし、変にガチガチ説明しないで要点
だけ言うのも良いですね。

個人的にキャラがもっと丸いこと(ヒロインは
こっちの方がずっとかわいい)、不条理な話が少ない
(バットエンドはありますが妥当な結果)という点で本家
より好きですね。

最後のエピソードがオチ含めてちょっと暗かったこと、
画力はあるのに絵が明らかに雑になる場面が目立つことが減点ポイントでしょうか。

漫画賞を獲得した作品だけあってそれに見合った名作だと思います。連載は随分前ですが美術薀蓄やバブル後の不景気な世相
とか未だに風化していない点も読みやすいかと。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-01-19 16:26:40] [修正:2013-01-19 16:26:40] [このレビューのURL]

美しいものを求める醜い人間。

絵画や彫刻にとどまらず、アンティークや時計に至るまで、
さまざまな価値ある美術品、骨董品に出逢うことができ、
それだけでも見ごたえ十分。
欲望うずまく業火の世界に生きる人間の姿を、
美術品を通して深く見る事ができ、
そういった人間ドラマ的な要素が、
一話一話よくできていて満足いく作品です。
いい仕事してますねぇ〜。

◇この作品の個人的価値=全32巻で 6500円也

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-08-02 22:25:05] [修正:2005-08-02 22:25:05] [このレビューのURL]

7点 100gさん

この漫画家の代表作といっていいんじゃないでしょうか。
美術にあまり興味はありませんでしたが、これを読んで興味を持つ様になりました。
一つの美術に特化せず日本も西洋も色々やるので、自分が興味を持った所を突っ込んで調べたりするともっと面白く、知識も深められると思います。
ただ、漫画としては、おいしんぼ型なので、ラストにかけての盛り上がり等考えると不完全燃焼な感覚を持ってしまいます。
美術の事を取り入れないといけないので仕方ないとは思うのですが、人間の関わり合いという意味では後一歩。
まあ、それを楽しむ話ではありませんがね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-25 01:44:20] [修正:2011-11-25 01:44:20] [このレビューのURL]

8点 yiconさん

美術がらみのうんちくにはそうなのかーと頷くばかりです。芸術にあまり興味がなかったのだけれど、これを読んだのを機にあれこれ調べるようになったりしたわけで、入門にはうってつけですね。

ただのうんちく垂れ流しではなく、漫画的な演出も凝らしてありますし全体を通してのストーリー性もあるので、個々のお話でも楽しめますし通し読みしても楽しめますね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-08-24 01:25:20] [修正:2011-08-24 01:25:20] [このレビューのURL]

9点 かっせるさん

漫画らしい面白さを充分に味わえる作品だと思う。

美術というマニアックなものを題材にしている割に、知らなくても読める。
これは「ヒカルの碁」や「スラムダンク」「BECK」などなど
マニアックな題材の名作には欠かせない要素だ。

暇な時に寝転がって、何度でも読める。基本一話完結なので、どの巻から
でも手にとって読める。そういう読みやすさがある。
主人公、ヒロインは勿論、脇役達も良い味を出しているキャラばかりで
好感が持てる。ラモス、フェイツィ、ジャンポール香本、高倉刑事
ニンベン師木戸、地蔵大作、知念、三田村小夜子・・・
天才修復家兼贋作家の主人公、天真爛漫でかわいいヒロインだけでは
ギャラリーフェイクは成り立たない。題材によってそれに合う
魅力的な登場人物が出てくるからこそ話が上手くまとまっていく。
そしていつの間にか、美術品に興味が湧き、美とは何かを考えさせられる
はずである。ウンチク漫画の最高峰とは言いえて妙だ。

唯一残念なのは、やはり絵が雑すぎること。そこでマイナスされてしまうが
それを差し引いても素晴らしい漫画であることに変わりは無い。
青年向けだが、是非とも読んで頂きたい作品である。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-27 10:19:41] [修正:2010-09-27 10:19:41] [このレビューのURL]

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