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7.5点(レビュー数:8人)

作者惣領冬実

巻数13巻 (完結)

連載誌モーニング:2005年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:40:52

あらすじ 新説チェーザレ・ボルジア伝本邦未訳『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』(イタリア語原書)を精査し惣領冬美が描く、華麗なるルネッサンス絵巻。歴史の闇に葬られた人類史上、最も美しき英雄、チェーザレ・ボルジア の真実が甦る。新鋭ダンテ学者・原基晶が監修。世界的に最も定評のあ るサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝のイタリア語原書を翻訳し、精査を重ね生まれた全く新しい物語。

備考 不定期連載

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チェーザレ 破壊の創造者のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全8 件

シンプルなコマ割り、時々入る説明口調
でも決して受け身にならない、不思議と物語に入っていける。

日本語訳のない原書を読み解いていくという気の遠くなるような作業
不定期ながらも週刊でやろうという熱意が素晴らしい!

最初のほうこそ
アンジェロが物語を進めるためだけに動くドジっ子なところがあった
架空の人物としてしょうがないところではあるけど…

チェーザレも魅力的なんだけど
やっぱりこの時代だと他にも見知った名前も多い。
ダ・ヴィンチ、コロンブス、ミケランジェロらのキャラクターが面白い。
ここらへんも史実とフィクションのバランスをとってキャラを作っているのだろう。大変だな…

そしてカラーページが綺麗すぎる。
システィーナ礼拝堂を復元してしまうのと同じ手で描かれる青アザがすごい…w


サブタイトルの「破壊の創造者」なんて物騒な展開はまだ鳴りを潜めているが
物語としてはまだまだ序盤だろう。

お勉強にも最適。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-18 18:41:02] [修正:2012-07-18 18:41:02] [このレビューのURL]

7点 こみっくはさん

「カンタレラ」の毒薬で有名なボルジア家、チェーザレの人生をすごく丁寧に描いた作品。

画力が高く美しく、建物や洋服が忠実に再現され、漫画というより芸術作品的な雰囲気です。

史実を知らない私でも、当時の情勢や宗教観が書かれていて、分かりやすいし好奇心がそそられます。
説明的なセリフも多いですが、エピソードを交えて伝える場面も多いのでわかりやすいと思います。

特にチェーザレの通う大学の生徒の相関で国の情勢などが解るのが面白い。
フランスが当時周りの国から「野蛮」と思われていたのは意外でした。

これを読んでから、塩野七生著のチェーザレの小説を読んだのですが、
この漫画の方が、わかりやすく、感情移入ができ、迫力がありました。

話がゆっくり進み、激動の展開というものがないので、物足りなく思う方もいるかもしれません。
個人的には、丁寧な描写によって、今の生活と離れた中世ヨーロッパの雰囲気に違和感なく溶け込めて好きです。


この作品、漫画大賞とかで好かれそうな気がする、と思っていたら2009年惜しくもノミネート届かず、だったらしい。
けど、ちょっと漫画らしさが少ないのかもしれません。


日本、中国の歴史漫画は多いですが、それ以外の歴史漫画は少ないように思います。

中世ヨーロッパは同じ名前、似たような名前の人がうじゃうじゃいるので、絵のない小説だと混同しなように読むのにちょっと疲れる。

今後、漫画でこういった歴史ものが増えたら面白いなぁと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-01-08 00:02:02] [修正:2011-01-08 00:07:37] [このレビューのURL]

8点 ITSUKIさん

不定期連載というのも致し方ないと納得できるほどの卓越した画力と、徹底したリアリティ。
結果とても読み応えのある歴史漫画となっています。

チェーザレ・ボルジアという実在の人物の若き頃の活躍を、架空の人物であるアンジェロ・ダ・カノッサを通じて描かれるのでチェーザレや当時の時代の様子を知らない人でも話に入っていけます。

登場人物が多数で関係も複雑、しかも皆横文字&名前が長いので、人間関係を把握するのが慣れるまで大変ですが、コミックスにはそれを考慮して相関図もありますし、2P使って丁寧に前巻のあらすじを書いてくれるので読む間が空いても大丈夫。読者に易しいつくりとなっています。
それに一見難解そうに見えても、作者の力量が高くて読みやすいので案外すんなり頭に内容が入ってきます。

チェーザレ・ボルジアのカリスマ性と人間臭さの両方がどちらも描けていて非常に魅力的。
ミゲルとの関係なんかもただの「主人と従順な側近」という間柄ではない辺りがフィクションらしさが無いので良いです。

コミックスの装丁のシンプルさは今まで読んだ中でも随一。
「中身で勝負」って事なのでしょうか?w
でも作品の雰囲気を決して壊さないという意味でとても気に入っています。

絵にも内容にも妥協のみられない飽きの来ない良作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-14 00:38:54] [修正:2010-06-20 11:28:39] [このレビューのURL]

7点 pokkyさん

惣領さんの漫画が好きで読み始めた漫画。
横文字が苦手なので、登場人物を把握するのがなかなか大変でした。
個性強いキャラクターとそのキャラがぶれないところが惣領さんらしい。。。?
ストーリーはもちろんすてきなのだが、
惣領さんはいつも自分の好みなタイプのタイプの主人公を描いてくれるので、
今回も期待を裏切らないでくれてありがとうという感じた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-11 22:57:29] [修正:2010-05-11 22:57:29] [このレビューのURL]

7点 covさん

とっつきにくいかと思ったら、すんなり読めた。
しかも、人間関係などがしっかりしていて、次へ次へと読めてしまう。

チェーザレという人間の表と裏というか、心理状態の変化を楽しみながら読んでます。

君主論、共和制、など人間の統治というものに興味がある人には必見。

かと言って、普通の人も確実に読める。
多分、難しそう・・・って思ってしまう人もいると思うけど、
読んでみると意外と素直に入ってくる。
チェーザレと周りの人たちの関係性を楽しんで読んでください。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-16 00:24:14] [修正:2009-12-11 02:57:15] [このレビューのURL]

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