賭博覇王伝 零のレビュー
9点 朔太さん
偶然にも今週始めからテレビドラマ化がされましたが、
久し振りに福本伸行を堪能したいと読みだすと、止まりませんでした。
1日もかけずに全8巻読み切りたくなる衝動は、全く
福本ワールド全開のせいです。
あいかわらず、人間社会の格差と人間そのものの能力格差を
全面に押し出してきますね。
そこに一獲千金の人間欲を絡めると、人権無視の非情の世界が
生まれても誰も異議を唱えません。
だけど本当に最後の命のやり取りになると、凡人は烏合の集となって馬脚を現す。
福本氏の作品の魅力は、主人公のヒーロー、天才たちよりも、
人間の愚かな習性、本質を見抜いた周囲の凡人たちを表現して
くれることかもしれません。
さまざまな関門やゲームは、やや必然性に欠けており、
一種の気づきに依存しているところがありますが、
全般に一定品質は維持されていたと思います。
天、カイジ以降、期待に応え続ける福本伸行氏に今後も期待したいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-07-17 06:42:34] [修正:2018-07-17 06:42:34] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
福本作品の他のギャンブル漫画に比べると薄味かもしれませんが、ポイントは抑えていますしテンポが良いです。ギャンブル要素より謎解き要素が強いですが楽しめました。珍しく天才イケメンな主人公も差別化があって良かったかと。ただ最後の終わり方だけは続くことを明示しても区切りが欲しかったですね。明らかに続き読まないと仕方ないだろな唐突な終わらせ方でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-08-21 08:06:50] [修正:2014-08-21 08:06:50] [このレビューのURL]
7点 DEIMOSさん
ギャンブル漫画を擬態した算数・とんち・なぞなぞ漫画。
カイジを少年漫画=少年マガジンに落とし込むとこうなるのか、と目から鱗が落ちた。
カイジではギャンブルの題材が「ポーカー」「麻雀」「パチンコ」「チンチロ」等のいわゆる「大人の遊び」であったが、これを少年漫画に落とし込むと、よりシンプルな「なぞ解き」になる。そして、その題材のヒント(解決ツール)は、算数に近くなり、より教育的になる。
主人公像は、カイジよりも天才肌のアカギに近い。よって、人情話よりも解決の爽快感重視。
カイジでは、中だるみがひどく、ここのところクレディビリティが著しく低下していたこともあり、テンポの良い展開は非常に好印象。
なお、ソフトバンク社長の後継者探しというリアルにも引っ掛けた設定は風刺的な趣すら感じさせる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-02-12 01:31:32] [修正:2013-02-12 01:31:32] [このレビューのURL]
6点 人間賛歌さん
ギャンブル漫画の「運」や「流れ」のような運否天賦な要素は一切無く、
どちらかというと論理パズル、推理パズルの謎解き要素が多い。
一つ一つのギャンブルは短めで、テンポ良く読めるので中だるみしない。
一番残念だったのは最後の終わり方
なんじゃそりゃあ
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-04 05:49:26] [修正:2012-02-08 01:51:44] [このレビューのURL]
9点 ルカさん
カイジは基本的に1つのギャンブルをじっくり長くやっているけど、
この零はそれを圧縮した感じ。
つまりテンポがはやい。
テンポがはやくてサクサク読めるのはいいんだけど、
その分1つのギャンブルに対する深みが薄くなる。
まあ、それでも福本×ギャンブルは相性抜群と再確認させられる作品。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-02-05 23:58:14] [修正:2012-02-05 23:58:14] [このレビューのURL]
PR