ちびまる子ちゃんのレビュー
9点 朔太さん
昭和を投影した原風景が背景にある漫画。
誰しも小学生の頃を思い出して、何とバカバカしい毎日
だったとか、なんであんなつまらないことにクラス中が
熱中していたのかとか、玉ねぎ頭のようなクラスメートが
いたりとか、ありますようね。
そんな想い出帳から沢山の友人と家族を引っ張り出して
きては、エピソード話を紡いでくれたちびまる子ちゃん。
爺さんも婆さんもいる実は三世代家族のちびまる子は、
決して孤独ではないのです。といって、自立心がない
訳ではなく、むしろ独特の感性で自分だけの生活を
楽しんでいます。
三世代家族は昭和の時代には典型的家族かと言えば、
そうではなかったと思いますが、むしろ団地族や核家族に
対して憧憬や懐かしさを与えていたのかもしれません。
さらには、作者の独特のクスぐりネタは、共感を呼ぶ
健全な小市民感覚のギャグだからこそ、長く支持されて
きたのでしょう。
アニメを通じて、サザエさんに肩を並べるくらいの
国民的お茶の間漫画の地位を勝ち得たと言えます。
いわば、名作です。
しかし、原点は原作初期にある小さな想い出話に
過ぎなかったことは、驚くべきことだと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-10-23 22:43:01] [修正:2016-10-23 22:43:01] [このレビューのURL]
6点 pazzoさん
さくらももこの物事の見方考え方がすごく面白い。だからこそナレーションでのツッコミという手法が受けたんだろうと思う。
アニメ化されて、作品自体もアニメの内容に合わせていくようになって、ちょっと魅力が減ったように思う。全巻読んだか定かで無いです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-08-29 10:20:38] [修正:2013-08-29 10:20:38] [このレビューのURL]
6点 臼井健士さん
「りぼん」連載の作者の自伝的な日常漫画。
静岡県の清水市を舞台にしている模様。
最初は物語の展開に対して「自分で突っ込みを入れていく」という手法が珍しく、それが非常に面白かった。
だが、段々と人気が出て連載が長期化・アニメ化までされるようになったら、話が作者の昔の体験談ではなく、完全にオリジナルの創作にシフト。
そうしたら明らかに面白さがダウンしました。
漫画も続けるだけ続けたけど、そろそろ惰性になってきたかと思われたところで連載終了。但し、アニメは「サザエさん状態」となり、年をとらない主人公たち登場人物の活躍が延々とループすることになりました。
このヒットが意外なのは「りぼん」出身で、特に絵も上手くない著者が
「一番の出世頭になった」点だと思います。
矢沢あり・吉住渉・水沢めぐみ・柊あおい・池野恋という同時期活躍のメンバーでさえここまでのヒットは飛ばしていない。
「伏兵」の名に相応しいが、今やこちらが「本命」だ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-09 14:32:14] [修正:2012-01-09 14:32:14] [このレビューのURL]
6点 sabosaboさん
色々意見が分かれるかもしれませんが、
私は前期の方が好きです。
昭和で、アクも強くて、最初はこんな漫画が
売れるのかなと思いながらにやっとひそかにウケる。
もう国民的漫画ですから、年代男女問わず
誰でも楽しめますね。
ほんわかしたい時に。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-21 08:06:55] [修正:2011-06-21 08:06:55] [このレビューのURL]
6点 lillyさん
小学三年の時、
初めて買ってもらった漫画でした。
(14巻まで出てた頃)
この漫画を手に取ると、
小学三年から四年の頃が自然と浮かんできます。
おっしゃる通り、
5巻までと6巻からで世界観が変わります。
5巻までは昭和の雰囲気を感じる自伝的な漫画であり、
6巻以降はフィクションの世界が強くなったり(ハワイに行く話など)、個性的なキャラクターが確立されたりと、近年のスタイルになっていっている印象です。
どっちか好きかは、その人によって分かれるところかも。
近年もりぼんで時々掲載しているのは、
国民的漫画(アニメ)の強さを感じると同時に、
今もまる子ちゃんに頼らざるを得ないりぼんのある種の弱さも感じてしまいますね。
個人的にこのコミックスでは、
まる子ちゃん本編も好きですが、「ほのぼの劇場」(ではない短編も)のほうが好きだったりします。
巻数を重ねるごとに減っていくのが残念。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-25 10:46:10] [修正:2010-09-25 10:46:10] [このレビューのURL]
PR