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7.77点(レビュー数:48人)

作者芦奈野ひとし

巻数14巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:1994年~ / 講談社

更新時刻 2011-01-12 13:08:16

あらすじ 舞台は、文明がほぼ滅びた近(?)未来。
のんびりとした時が流れ、のちに”夕凪の時代”と呼ばれる時代。
とある片田舎(神奈川県・三浦半島近辺)の西の岬で、小さな喫茶店を経営する主人公ロボット、アルファと、彼女を取り巻く人々との、穏やかな穏やかな物語。
(はてなダイアリーより)

備考 2009年10月より新装版が発売。

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ヨコハマ買い出し紀行のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全12 件

9点 森エンテスさん

文明の限界を超えた後は、このようにゆっくりと滅びを待つような世界になるのだろうか・・・・。

この作品は典型的な雰囲気漫画と言えますが、世界観がしっかりしているので安心して読むことができます。

個人的には最終巻近辺の主人公と人間達の時間軸の差に切なさを強く感じました。

主人公の性格をどのように受け取るかで好みは分かれそうですけど、こういう漫画作品があって、それなりの評価されているのは素晴らしいと感じます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-01-12 23:43:10] [修正:2015-01-12 23:47:56] [このレビューのURL]

9点 二軍Tシャツさん

この作品の良さが分かる人と積極的に関わっていきたい、そう思わせる。  
 
作者曰く、この作品の空気は「てろてろ」。
まさしく「てろてろ」。
「雰囲気マンガ」という言葉がありますが、そんな言葉では足りない気も。
ぬるめ、しかし芯まで暖まる、そんな作品。
「じっくりコトコト煮込んだスープ」の『コトコト』部分、これがえらい全面に出ている。

物語終盤、「Air」という回、冒頭2ページに渡る風の情景。
音喩(効果音)も無しに、ここまで音が聞こえてくるコマは見たことが無い。夕暮れに吹く風、波打つ雑草。

一気読みする漫画では無い。

追記:新装版が出ています。みんなこぞって書店にGO!!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-02-03 04:33:20] [修正:2013-03-25 00:05:17] [このレビューのURL]

9点 栗まんじゅうさん

雰囲気が最高。

いつまでもこの世界に浸かっていたい、
けれど作中では時はあっという間に過ぎていく。

常に「変わらないもの」を探していたけど、
「変わっていくこと」を楽しみたいと思わせてくれた。

そんな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-06 23:14:08] [修正:2012-01-06 23:14:08] [このレビューのURL]

9点 kikiさん

たらたらした漫画は苦手なのですが、この作品は別格。
最初かわいい絵柄でロボットの女の子がカフェを営む話って
なんかあざとい感じがするなぁとしか思ってなかったのですが…
読みすすむうちにアルファさん達の世界にどっぷりはまってました。

連載が終わった時はがっかりしたし(続けようと思ったらいくらでも
続けられそうな漫画なのに!)、今でも時々読み返してしまいます。

不思議な黄昏の時代。世界のあり方の説明は全然なされてないけど
ものすごくしっくりきました。
海に沈む街灯が光るシーン、形が崩れた富士山、地上からみあげる
ターポン。こんな風景が見られるなら世界の終焉も悪くないなぁ。

ちょっとした物事を見て楽しむ。バイクで、歩いて景色を楽しむ。
(特に一人で)そういうのが好きな人にはたまりませんね。

ほんと何気ない話で、くどい説明も写実的な画でもないのに
読んでいると、色、味、匂い、湿気や温度、手触り、空気などなど
自分の感覚もゆさぶられる時があります。
ココネが色や音でできているってセリフがありましたが、まさに
彼女達を通じて読んでるこちらもそれらを刺激される気がします。
すごい漫画だなぁ。

そして時間は流れ行くのに変わらないアルファさん。
いつもはノホホンした感じの彼女の切ない思いがたまりません。
先生からペンダントを譲り受けるシーンとラスト一個前の夕凪通信
ではホロリと涙がでてしまいます。
切なくてでも暖かさがあるラストは素晴らしい!

ちょっとした描写やセリフだけで読者にものすごく色々想像を
させる稀有な漫画だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-07-16 13:09:51] [修正:2011-07-16 13:09:51] [このレビューのURL]

9点 とろっちさん

この作品に出てくる人々はみんな笑顔です。
その笑顔の裏側に、かつて世界の破滅に抗い、絶望し、平穏な最期を迎えるに至った諦めの心境を
読み取るのは乱暴でしょうか。

アルファさんは常に笑顔です。
その笑顔の裏側に、自分だけが時間の移り変わりから弾き出された孤独感、取り残される寂しさを
読み取るのは考えすぎでしょうか。

そんな風にいろいろ深読みしてみたくなるぐらいに何も起こらない作品ではありますが、
雰囲気漫画(自分はこの言葉を揶揄ではなく褒め言葉だと捉えています)と評されるほどに特徴的な
作品の雰囲気が何より素晴らしいです。
全体に漂う無常観。
滅びに向かってゆっくりと歩み続ける中で、作品の端々から溢れ出てくる優しさや暖かさ。
この作品のてろてろとした時の流れ、世界観に、ほんわかまったりゆったりどっぷり浸っていると、
つくづく感じてしまいます。 あぁこの作品好きだな、って。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-08-14 01:20:46] [修正:2010-08-14 01:21:42] [このレビューのURL]

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