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7.52点(レビュー数:17人)

作者日渡早紀

巻数21巻 (完結)

連載誌花とゆめ:1987年~ / 白泉社

更新時刻 2012-01-19 13:31:26

あらすじ 植物と親しくする少し変わった女子高生・ありすは、隣に住む生意気な小学生・輪にからかわれ、学校では親しい友達ができずにいた。
そんなある日、クラスメートが不思議な体験をしている事を知り……。

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ぼくの地球を守ってのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全17 件

10点 臼井健士さん

前世から現世と移り変わっても続く7人の男女の愛憎劇・・・。

同じ場面も視点を入れ替えることによって、そして夢を利用して度々「前世」と「現世」とをリンクさせることで話を盛り上げ感動的な展開を演出している。
登場人物を役者とするならば、男優がそして女優が極上の「演技」を見せ、時に叫び、時に罵り、時に泣くことで現実を超えたドラマチックな展開を紡いでいく。

作者自身「全く先のことを考えずに描き始めた」というのに、最終的に何の「破綻」も「矛盾」もなく終わらせた手腕は天才的。
画の美しさも特筆で幻想的な雰囲気が作風と良く合っている。
少女漫画に留まらず、SFファンタジーでは1・2を争うであろう傑作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 19:04:52] [修正:2010-11-21 19:04:52] [このレビューのURL]

9点 ジブリ好き!さん

電波でオカルトなんだけど、読み進めていくと、輪廻転生って設定をこれほどうまく使えた作品って他にないんじゃないかなって思ってしまいました。
内輪なようで地球を巡る壮大なスケール
長いようで無駄のないストーリー展開
はっきりと、面白いです。

少女漫画って、少年漫画と違って敵役を絶対悪として描かないことが多いように思えます。敵も味方もみんな救ってみんなで成長、すると自然と捨てキャラなんてものはなくなり、登場する全てのキャラクターに魅力が生まれるんですね(もちろん、全員がハッピーエンドなわけではないけれども)。

京都でのバトルシーンも迫力あったし、紫苑の回想以降はぐんぐん引き込まれて、最後その紫苑の回想を木蓮視点でやった日にはもうお見事の一言。
目まぐるしく変化する心理、各人によって異なる受け取り方・捉え方、それによるすれ違いがしっかり描かれてます。
設定こそ現実離れしてますが、描かれる心情は超リアル。
はっきりと、一級品の心理・恋愛描写です。

ストーリーは、一切の破綻もなくきれい過ぎるほどにまとまっていて、恐らく作者の初期構想の賜物だと思います。様々なパロが出てくるのも作者の遊び心。
でもキャラは、この作品を傑作たらしめた最大の要因であろうキャラは、作者コメを見ても、間違いなく「キャラが勝手に動いて話を作ってくれた」タイプです。
はっきりと、この作品では作者に漫画の神様が降りてきています。

最後に余談となりますが、この漫画がヒットした連載時、前世や生まれ変わりを信じた自殺願望ともとれるファンレターが作者のもとへ何通も届いたそうです。それに対する作者の返事は、作中のテーマにもなってゆくこの一言。

「人は何も死ななくても、その人生の中で何度でも生まれ変われる」


オススメの名作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 16:19:44] [修正:2010-11-21 16:19:44] [このレビューのURL]

0点 ghsbhsさん

[ネタバレあり]

And it is these great developments between characters in protect my earth that leads to the biggest theme the encompasses One Piece - friendship...or as stated a seemingly infinite number of times - nakama. However, the word nakama, though commonly referred to as friend, comrade and such, has a deep-rooted meaning that cannot be described in words. More than friends, bonds running deeper than blood can tie people together, you get the picture. In order to understand the meaning, you really need to immerse yourself into One Piece and until you hear/read Luffy (who, by the way, is the only character who can say I will protect my nakama and look cool in doing so) say exactly that.

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-04-23 02:58:18] [修正:2022-04-23 02:58:18] [このレビューのURL]

7点 pocky285さん

[ネタバレあり]

高校のころ、少女漫画マニアの同級生が学校に持ってきていたのを少し読んで、ずっと続きと結末が気になって仕方なかった作品です。というのも、前世が月面に派遣された宇宙人の科学者だったというスケール、前世の名前が偶然日本語の花の名前と発音が一致するという洒落た(?)センスが忘れられず心離れませんでした。

久しぶりに全巻読んでみて、改めて設定の発想力に圧倒されました。

ただし知りたかったオチとしては、壮大な設定の割に、結局恋愛話になってしまった点が少し物足りなかったかな。

キャラクターとしては、前世のラズロとかモクレンの父とかモードが気になりましたが、一方で現世組は少し前世組に負けていた感じが個人的にはします。

スケールの大きな設定の漫画を読みたい方にオススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-03 20:39:34] [修正:2017-01-03 20:39:34] [このレビューのURL]

6点 さん

<コミック版21巻所持>

この漫画の連載開始が87年(昭和62年)で、私は連載終了後しばらくしてからまとめて読みました(平成10年くらい)。
連載当初に読んでいないので、やっぱり古さ(ノリやコマ割や演出のしかたなど)は気になりますが、全巻通しての壮大なストーリーは圧巻です。
自分から見てた景色と相手から見てた景色はもちろん違い、少しの誤解でスレ違うことを無理なく見せています。

が、この点数なのは最初のBLノリが苦手なのと、キャラの性格がみんな、あまり好きじゃなかったからです。特にアリス(木蓮)の影でシクシク泣いて、突然、相手に切れる・・・っていうのが受け付けませんでした。
小学生相手に恋愛関係になるのもちょっと苦手です(それにも理由があるので、そこまで嫌悪しませんが)。
この作者の次の「未来のうてな」もキャラクターみんな苦手だったので、そもそも合わないんだと思います。
お話は好きですが、キャラが苦手なので、この点数です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-03-24 20:55:00] [修正:2015-03-24 20:55:00] [このレビューのURL]

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