あらすじ 両親の愛情に守られ、一日一日をたくましく生きるキーチ。世間の常識なんてお構い... 続きを表示>>
キーチ!!のレビュー
9点 punpeeさん
最近の新井英樹はぶっ飛びすぎて付いていけなくなったのですが、このキーチは全盛期の作品の一つだと個人的に思ってます。
この人はカリスマを描かせたら本当に巧い。
ただ、この作者はスロースターターなので、そこの我慢は必要なんですよね。
この作品も前半のホームレス編は衝撃的な展開ではありましたが、真骨頂は小学生編。
甲斐と出会ってからの展開がめちゃくちゃ面白い。
小学生である事の無力感からの挫折もあり、
小学生である事を武器にした反撃や演出。
キャラクターの躍動感が流石です。
「こんな小学生いる訳ない」とは思うし、
相変わらず我が強く、民衆を馬鹿に描き過ぎる作者の癖も鼻に付きますが、それでも夢中にさせるエネルギーがある作品。
カリスマの一挙一動に、漫画ながら目が離せない。
続編の「キーチvs」は全然入り込めなかったので、レビューはやめておこうと思います。笑
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-02-27 17:46:21] [修正:2017-02-27 17:46:21] [このレビューのURL]
8点 kenkenさん
ワールドイズマインより大人しいとはいえ相変わらずのエグイ内容
扱う内容がより身近になって感情移入しやすい分こっちの方がきついかも
見たくもない汚いものまで突きつけられる。悪趣味なぐらい
だが、それ以上に登場人物の感情表現が凄すぎる。「こいつ生きてる」と思ってしまう。それが直に伝わるから読んでいて否が応でもテンションが上がる
物凄く容赦の無いヒューマンドラマ。続編にもかなり期待
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-16 10:49:36] [修正:2008-07-16 10:49:36] [このレビューのURL]
8点 souldriverさん
ずっと気になってた作者さんだったけど、やっと1作読めた。いや、スゴイわ、この人。
次から次へと目をそらしたくなるような光景が突きつけられて、でもイマイチ現実感が湧かないのが正直なところなんだけど、これって決して架空の出来事じゃなくて全部実際に日本で起こってるんだよね。そう思うととてもフィクションだと笑い飛ばす気分にはなれない。
確かに今の世の中で一番欠乏してるのは、周りに流されず「悪いことは悪い!」と言うことができるシンプルな価値観なのかもしれない。でも、そんな強靭な精神を持つことは生やさしいことじゃない。
そんなもどかしさまで作中で表現しているのは本当に見事だ。
小学生編の途中まではほぼ文句なしだったんだけど、ただ終盤のアレはさすがにやりすぎじゃないかなーと。
一読者がこんなこと言うのは少し気が引けるけど、キーチたちがもう少し成長した後でああいう行動に出たんだったらもっと納得できる結末になってたんじゃないかと思う。
ともかく、久々にガツンとくる作品だった。もうちょっと時間が経てば感想も変わるかもしれないけど、ここは今の興奮をそのままに、ってことで。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-09-22 23:21:30] [修正:2007-09-22 23:21:30] [このレビューのURL]
7点 DEIMOSさん
「私の言いたいことの大半は、新井英樹が言っている。」
某漫画家が言った。
「述べたい主張と本を売るための演出は、2:8の割合で描くのが漫画家としての幸福を得るための黄金律だ」と。
しかし、新井英樹の作品では、その割合が逆転している。
「反体制」を描く漫画は数あれど、ここまで主張を色濃く描く漫画は、そうはない。
そんなところが好きです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-03-19 14:33:19] [修正:2007-03-19 14:33:19] [このレビューのURL]
8点 noriさん
4巻まででも結構楽しめるけどそこまでは序章。
この作品は5巻からが本番!
新井英樹は以前キーチ!で圧倒的なカリスマを書きたいといっていたが
キーチはすでに小学生にして強烈に惹きつけられる魅力を持っている。
将来的にはキーチのブレーンになりそうな甲斐がまたいいキャラしてる。
小学生がどこまで巨大な権力に立ち向かえるのか、さらにキーチがどんなふうに成長していくのかこれからが楽しみ。
にしても新井英樹は相変わらず話の組み方や見せ方がうまい。
6巻のキーチが甲斐にみさとのはなしをぶっちゃけたところはもう何回見返したかわからない。
7巻からさらに話が進むたびにおもしろさもあがっていきそうで、次巻がまちきれない漫画の一つ。
加速することを期待。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-03-29 23:43:27] [修正:2005-03-29 23:43:27] [このレビューのURL]
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