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6.28点(レビュー数:25人)

作者花沢健吾

巻数10巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:2005年~ / 小学館

更新時刻 2010-03-10 19:32:09

あらすじ 痛みを知るすべての男たちへ。あるいはすべての痛い男たちへ。
超等身大ダメ男・田西敏行の遅咲き青春ブルース!!
妄想ばかりのダメ男に訪れた、一世一代の恋愛チャンス! 職場の飲み会で、憧れの後輩・植村ちはると初めて話せた田西。そこからメール交換も始まり、ふたりの仲は徐々に進展していくのだが…!?

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ボーイズ・オン・ザ・ランのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全25 件

9点 朔太さん

不細工上等。童貞OK。非モテ承知。
絶対そうは思っていないどころか、コンプレックス満載ながら、
空威張りで精一杯の虚勢を大声で張り続ける青年、田西君。
普通に自分の隣近所にいれば、ちょっと避けたいタイプでしょう。

考える思考も短絡的、直情的だし、結果を考えない支離滅裂な
行動は、相当周囲にとって迷惑な存在だから孤立してしまいます。
何ができるわけでもない負け組が協調性を無視して頑張るって、
何をどう頑張れば良いのでしょうか?
「非力な人間は負け続けなければならないのか?」と
シューマイ先輩はつぶやきます。
諦めちゃならないと田西は無茶をやり通します。

1巻から登場の植村ちはるは、最初非力なヒーローの救いと
なるヒロインかと期待しましたが、全く違っていましたね。
それどころか悪魔のような所業を本人は意図しないでしてしまうのです。
それも数年後に再び偶然出会っただけにも関わらず、善意の
人からその再会の瞬間から悪意が芽生えるのです。
その豹変ぶりに私は驚いたのですが、普通の女性から見て、
どこにでもいそうな普通の女性だそうです。

非力な人間が社会の底辺でしか生きられないとしたら、
ならばその底辺でどのように生きるべきなのでしょうか?
社会に唾して生きるより、弱者が弱者であることを
認めつつ、やはり走り続けること、
そこにしか解はないということでしょうか。

最終回、最終話には異論はあるでしょうが、
私にはベストな結末で終えてくれたと満足しました。
読み進めるうちに「宮本から君へ」との類似性を
感じましたが、同じ熱を持った主人公だからですね。
だからと言って二番煎じとは思いませんでしたよ。

久し振りに最終巻まで一気に読ませる迫力を持った作品に出会えました。
満足しました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-10-02 20:20:54] [修正:2017-10-02 20:23:50] [このレビューのURL]

5点 polojoさん

読んだ瞬間、得も言われぬ既読感がありました。

「読んだことのある作品でもあったのか」と作者のことを調べてみると、『宮本から君へ』の作者である新井英樹氏の根っからの信者でした。ハチャメチャ具合や主人公の猪突猛進な感じも非常によく似ています。

ただそんな2作品の主人公が決定的に異なる点があります。
『宮本?』は、熱さや根性が武器の持ち主です。それが、最終巻あたりになると若干人当りもよく、青臭さだけの昔とは違う成長を見せています。宮本は社会人としての、成長を見せます。
一方、『ボーイズ?』は、夢・希望もないダメダメな主人公が時折、ハチャメチャな糞度胸をみせるようになります。
こっちは兼ね合いやナアナアを許容してきた所から、絶対に譲れないものの存在があることに気づきます。

そう考えると2つの物語は全く逆のベクトルを持つようになります。

どちらが優れている作品とは一概には言えませんが、『宮本』のえぐさを知っている人間からすると、若干本作品は物足りないような気がしました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-16 00:18:26] [修正:2013-05-16 00:18:26] [このレビューのURL]

5点 白い犬さん

[ネタバレあり]

読んで持て「これは!!」と思いました。
別に感動したとかではなくまさにこの漫画は
現代の「非モテ」人口をターゲットにした
漫画だったからです。
みうらじゅんの作った言葉に「童貞をこじらせる」
というのがあるんですが、それはつまり童貞であることは
悪いことではないのにコンプレックスを感じて卑屈に
なってしまうことをあらわしています。
この漫画は非モテをこじらせた人達にとってはたまらない
のではないかと。一見ヒロインと思わせてくれたちはるちゃん
ですがとった行動はイケメンでモテる男とくっついた末妊娠して
捨てられるという非モテ男が抱く女への絶望そのもので
作者の内面は相当鬱屈した何かがあるとしか思えません。
非モテサラリーマンの現実とでもいいましょうか
対極にあるモテサラリーマンの島耕作とかサラリーマン
金太郎とかヒーロー的なものと異なり
田西はとことんみっともない。不器用でこれといって
秀でたものを持っていない。何をやってもうまくいかない。
そこが多くの非モテ層に支持を得ているのだと思います。
田西がなにかやりとげる、といったカタルシスが今後
物語の中にあるかどうかわかりませんがとりあえず
最後まで見守っていきたいと思います。
あと「宮本から君へ」と似ているという意見がネット上で
ちらほら耳にしますが、私は似てないと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-01-17 01:14:19] [修正:2007-01-17 01:14:19] [このレビューのURL]

5点 デビルチョコさん

イケてない男が紆余曲折しながら好きな子の為に必死に生きている物語。
この著者の作品は好きなので楽しめた。

しかし全てが不完全燃焼のような感じ。
ギャグ、格闘シーン、女の子との絡みのシーン等、
読んでいて物足りない。。最後もインパクトがなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-28 12:27:08] [修正:2015-03-16 12:50:51] [このレビューのURL]

4点 みゅーみゅーさん


だめなおとこの生き様。
「頑張れ」って読みながら思うけど
主人公のダメさにイライラしたりもする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-10-22 11:52:50] [修正:2014-10-22 11:52:50] [このレビューのURL]

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