「MAGES」さんのページ

総レビュー数: 32レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月07日

8点 銀と金

アカギやカイジなどを手がける福本伸行先生の作品。
前述の作品に比べると知名度はやや劣りますが読み応えは抜群です。

各々の人物の緻密な心理描写、莫大な財産や自らの命を賭けた緊張感溢れるギャンブル、知略走る駆け引き等々の福本漫画ならではの持ち味が遺憾なく発揮されており、特に勝負方法が常に斬新で先の展開の予想を許さない意外性に満ちているのも魅力。
この作者さんの作品の中では一番のオススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-25 04:56:54] [修正:2008-12-25 04:56:54] [このレビューのURL]

本当に湘南純愛組やGTOと同じ方の作品??以前の作品には存在した、読ませる熱さやら勢いが大きく欠如した・・・というのが正直な感想です。

でも、よくよく考えてみるとこの先生の今までの代表作は、通常は割りとおちゃらけた雰囲気の世界観であるけれども、時折起こる暴力的だったりドロドロしたりする問題に対して、普段冴えないキャラクター達が一転してそれらに立ち向かう、というそのギャップにこそ魅力があったんじゃないだろうかと思うわけです。
だからこそ、作者さんのギャグや喧嘩シーンを描くセンスのバランスが上手くとれ、結果的にそれが人気に繋がったのではないかと。


それで肝心のこの作品はというと、作者さんの持ち味があまり発揮されていないんじゃないでしょうか。
要するに、作者さんの描きたいものと得意なフィールドの不一致を強く感じるわけです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-05 09:34:00] [修正:2008-12-05 09:34:00] [このレビューのURL]

3点 RAVE

馴染みやすい王道的ファンタジー漫画でしたが、絵柄から設定、ストーリーに至るまで後一歩感をどうしても感じてしまいます。


特に目に付いたのは、早い段階で大まかな話の流れをある程度決定していたのは伝わってくるのですが、それがあまりにも大雑把なので先に進むほどに増える矛盾、使われない設定、危機の度に伏線無く登場する必殺技。要所要所の設定の煮詰め方が今ひとつと取られても仕方のないことだと思います。

バトルの内容も残念。多彩な能力があるにもかかわらず、結局最後は主人公側がどんなに追い詰められても気合の一撃や上記のような新必殺技で勝利、というパターンが多すぎます。


結局のところこの作品には「この漫画ならでは」といった魅力に決定的に欠けていたのではないかと。
決して読めないわけではないのですが、バトルがまぁまぁ、エピソードがまぁまぁ、絵柄がまぁまぁ、何れの要素に焦点を当てても特筆できるところがない。何故かと言うと王道的要素を詰め込んだはいいが、それをベースに何でも良いから自分なりの魅力を加えるという作業が結果的に失敗に終わってしまったのが致命的。少なくともその味付けが面白さに繋がっているとは思えない出来と感じました。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-12-04 05:22:04] [修正:2008-12-04 05:22:04] [このレビューのURL]