「みかん」さんのページ

総レビュー数: 29レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年04月27日

なんというか、安心して読める、読後感も暖かい少女漫画です。絵柄が時代の割に古く感じられないし、この作者独特の空気感が心地よく、今でも時々読み返したくなります。作品のジャンルとしては「りぼん」掲載の少女向け漫画ですが、大人でも読めると言いますか、むしろ大人の方が好むんじゃないかと思える程落ち着いた雰囲気のある作品だと思います。

単巻収録のオムニバスなので、「ちょっと純粋な少女漫画読みたいな」という方にもオススメ。私は、ずっと弟みたいに思ってた幼なじみと姉御肌主人公のお話が特に気に入ってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-02 05:56:48] [修正:2009-09-02 05:56:48] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ここを含め色んなレビューサイトを先に見ていたのであまり過度な期待はせずに読んだのですが、個人的には細かいネタ含め面白かったです。特に、悟空が出てくることは予想できても、悟空先生のフィギュアが出てくるなんて思ってもなかったのでツボでした。
「魔人ブウとキャラかぶってる」と自分で言っちゃうのも作者らしくて好感が持てました。たしかにドラゴンボール(特にシリアスな頃)と比較すると雰囲気が違ってはいますが、本来の作者の持ち味というか、こういったのほほんと飄々とした、馬鹿馬鹿しい話をもってくるのも魅力の1つだと思うので、私は読んでてホッとしたというか楽しめました。
それから作画方法が回によって異なっていて、作家として模索しながら描いてるんだなぁと見て取れてよかったです。やっぱり付けペンの方が単調も迫力も、効果に幅が出ていて、個人的には作画はやっぱり後半のようにアナログが良いなと感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-11 04:02:14] [修正:2009-07-11 04:02:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

全体的に重くスれた雰囲気が漂うものの、ゆずゆの純粋な可愛らしさと主人公・桔平の今時高校生らしい明るさでもって暗くなりすぎずに保たれたという印象の作品。

りぼん掲載作品とはいうものの、どちらかというと中高生以上の読者向けだったと思います。言ってしまえば、精神的にまいってしまった大人や、どうしようもない孤独な心を抱えた中高生が子供を巻き込みながら問題を乗り越えていくという図式が多いので、読み始めの印象とは異なり読後はなんだか、結構ダークな作品だったなぁという感想をもちました。あまり私自身お固い性格ではないし過去のりぼん作品にも無かったわけではないのですが、桔平と彼女が体も結ばれる展開というのは、ちょっと小学生向け雑誌としては自重してほしかったかな。

いい歳の大人になってる私自身としては、最後まで楽しめました。特にミキ編は、ミキ自身の訴えが強烈に胸に響きました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-03 02:44:07] [修正:2009-05-03 02:44:07] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

あらすじを説明しようとするとベタでありがちな少女漫画なんですが、絵柄や作品に漂う空気が個性的で可愛らしく、キャラクターも純粋で愛嬌があって良質な作品だと思います。読んでいてホッとするというか、ほのぼの気分になれる少女漫画。

個人的には御徒町くん(弟)が良い味出してると思います。ラストのふっと笑った笑顔が可愛くてツボです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 03:06:39] [修正:2009-05-02 03:06:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ファンタジーの具体的で細かい設定などはサラッと読み流し、あまり深く考えずに、可愛いアイテムやキャラの服装、舞台を堪能するのがこの漫画を一番楽しめる読み方だと思います。「シュガシュガルーン」という呪文も可愛らしくて良いですね。
メインキャラクターもサブキャラクターも生き生きとしていて魅力があります。
敵の王子様と恋をするなんて、ベタ中のベタだとは思いますが、この歳になってキュンキュンしてしまいました。

ただもう少し物語り全体の起承転結の「転」部分をしっかり落としてクライマックスをぐんと盛り上げても良かったのに、作者がそうしなかったのは幼年向けだからというよりも力不足故であるように感じられたのでこの点数で。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-28 05:40:52] [修正:2009-04-28 05:40:52] [このレビューのURL]

6点 ONE PIECE

かつて満点つけても良いぐらいに個人的には評価の高かった作品ですが、(少年漫画なのに少年に優しくない作品になってきたなぁ…)と感じ始めてから自分の熱はみるみる冷めてしまいました。
まず不満に思うようになったのは、主人公があまりに短絡的で、ストーリー漫画であるにも関わらず内面的に成長しない点。これじゃ読者の方がこの10年でよっぽど成長してるよと思えてしまって、成長してない主人公が「仲間」だ「信念」だ「信頼」だと叫べば叫ぶ程それらが薄っぺらく感じられ、読んでて苛立ちの方が目立つ様になってしまいました。

「少年漫画なのに少年に優しくない」というのは…コメント等から察するに作者は少年漫画として少年向けに描いているようなのに、長さはもちろんのこと、構成としても中途新規の少年読者向けな造りになっていないという事です。ワンピに限ったことではありませんが、青年向けならまだしも、ストーリー漫画でここまで長く、しかも途中から読み始めるには理解しづらい造りというのは少年漫画としてどうなの?と疑問です。

キャラクターに関しても、個性があるようで薄いというか…。どのキャラも作者が透けて見えていて……キャラが動いてストーリーが進んでいくのではなく、作者がもっていきたいストーリーに合わせてキャラの言動が動かされてるように感じられるためか、いまいちキャラクター個人にハマれる程好きにはなれませんでした。

ただ、少なくとも個人的にはチョッパーがクルーに加わるあたりまでは上記の点は気になる程ではなかったし、純粋に過去エピソード等にも涙したし、少年漫画としての魅力も十分たっぷりあったと思うので6点で。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2009-04-28 02:02:43] [修正:2009-04-28 02:02:43] [このレビューのURL]