「みかん」さんのページ

総レビュー数: 29レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年04月27日

少女漫画好きなら一度は読んでおきたい、王道中の王道ラブコメ作品。呆れる程にドジでおバカな主人公ですが、入江くんへの愛と情熱パワーがたくましく、そういう部分にはちょっと憧れてしまう部分があります。
連載当時別マの大看板だったと記憶していますが、続きが気になる…という所で作者が急逝されてしまったことが非常に残念でならないです。

琴子や入江くんや金ちゃんなど個々のキャラクター付けや役割・配置は、作者のイタkiss以前の作品にも割とよく見られるパターンの様に思いますが、イタkissでのこれは、まさに彼女がこれまでに描いてきた作品たちの集大成だったのではと感じます。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-10 00:15:58] [修正:2009-05-10 00:15:58] [このレビューのURL]

古い少女漫画(誌掲載のギャグコメディー)ですが、私の笑いのツボにははまりました。天然で純粋で問題児(世間知らず?)なカバ丸だけでなく、園長先生や学園の影の番長など、カバ丸の影響を受けてか元々の本質なのか、変人度を磨いていく様子が面白かったです。

意外にシリアスな展開や過去が出てきたりもしますが、キャラがキャラなので暗くならずに読める作品だと思います。カバ丸の口調「○○でぃっ!」や、キャラクターたちのデフォルメ絵が可愛くて癒されもしました。

先にも述べましたが、別マで連載されていたということになんとなく驚かされました。絵こそ古いものの、キャラも立ってますし細々としたギャグネタは今でも通用するのではと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-09 23:58:04] [修正:2009-05-09 23:58:04] [このレビューのURL]

私個人としてはとてつもなく思い入れがあるという訳ではないのですが、改めて客観的に作品自体を振り返ってみると、かなり質の高い作品なのではと感じます。

可愛いだけじゃなくイラッとさせられる赤ちゃん・子供の言動なども主人公たちを通して伝わってくるし、また、その苛立ちと向き合い昇華していく様子も丁寧に描かれているので、読み手として様々な感情を体感しながら読み進められる作品だと思います。

「優等生で良い子」な主人公も、真面目すぎて頑固だったり、色々と気にし過ぎて却って状況を悪化させてしまう節があったりと欠点もちゃんと描かれているところに好感がもてました。

登場人物やそれぞれの家族も個性的で、主人公以外の人物目線の話自体も多いので、脇役キャラやその家族がお気に入りだという読者も多いのではないでしょうか。私は藤井くん一家の、もめ事が絶えないけれど絆がちゃんと深く感じられる所が好きでした。

ラストのエピソードはありがちといえばありがち。ですが、初期の読み切り作品への原点回帰のようにも思えます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-05-05 01:01:16] [修正:2009-05-05 01:01:16] [このレビューのURL]

後半は、作者自身の好み(ヒーローもの)に走り過ぎたのかネタが尽きたのか…期待とは違った方向へ全力疾走していってしまった印象は受けるものの、全体的なギャグのセンスと勢いのある作品だと思います。たまに見られるセラヴィーとどろしーのヤンデレ(?)&ツンデレな恋模様も楽しめました。

久々に読んでも笑える所が多いので、未読の方は一読してみて損はないかと…。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-05 00:32:16] [修正:2009-05-05 00:32:16] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

全体的に重くスれた雰囲気が漂うものの、ゆずゆの純粋な可愛らしさと主人公・桔平の今時高校生らしい明るさでもって暗くなりすぎずに保たれたという印象の作品。

りぼん掲載作品とはいうものの、どちらかというと中高生以上の読者向けだったと思います。言ってしまえば、精神的にまいってしまった大人や、どうしようもない孤独な心を抱えた中高生が子供を巻き込みながら問題を乗り越えていくという図式が多いので、読み始めの印象とは異なり読後はなんだか、結構ダークな作品だったなぁという感想をもちました。あまり私自身お固い性格ではないし過去のりぼん作品にも無かったわけではないのですが、桔平と彼女が体も結ばれる展開というのは、ちょっと小学生向け雑誌としては自重してほしかったかな。

いい歳の大人になってる私自身としては、最後まで楽しめました。特にミキ編は、ミキ自身の訴えが強烈に胸に響きました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-03 02:44:07] [修正:2009-05-03 02:44:07] [このレビューのURL]

第一部と呼ぶにあたる、『ぴよぴよファミリア』も含めての点数です。

赤ん坊や幼児の「あるある」を上手く取り込みつつ、ギャグとほのぼのがバランス良く混ざったコメディーとして大変面白いです。特に、男の人が苦手なために双子に嫌がられるパパや、カンナちゃんの彼氏の奮闘っぷりが笑えました。キャラも皆個性的で、歳の割に頭の良すぎる繭ちゃん(でもなんだかんだで子供)やフリフリの格好が大好きで高飛車な大学生(男)キョウちゃん、恐いぐらいに真面目でストイックな服部くんなど、赤子からお年寄りまで面白いキャラが揃っています。

また、漫画的にデフォルメされたキャラクターでありながらも、赤子・子供たち特有の行動や悩み、何を怖がるかなどが結構リアルで、「そうそう、子供の頃って何故かそうだった!」と頷きながら読むことも出来ました。

絵が苦手だという方も居そうな気がしますが、抵抗がないか、慣れるかすれば存分に楽しめる作品だと思います。個人的には、アニメ化とかに案外向いてる作品だとも思ってます。動く繭ちゃんや冴ちゃんや彗星くんたちを是非観てみたい。。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-03 02:08:28] [修正:2009-05-03 02:08:28] [このレビューのURL]

7点 光の海

表紙買いしたコミックスなんですが、当たりでした。

人魚と、彼らに関わった人間たちにまつわるオムニバス集なんですが…リアルとファンタジーとノスタルジーが巧くミックスされていて、独特の世界が築かれているところに感心しました。絵柄はシンプルでマットなのにキャラクターたちの心情が自然と読み手に伝わってくるのは、作者が、作中の空気を非常に丁寧に描かれているからだと思います。

読後はほんのり切なくなる様な、素敵な作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 03:31:33] [修正:2009-05-02 03:31:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

あらすじを説明しようとするとベタでありがちな少女漫画なんですが、絵柄や作品に漂う空気が個性的で可愛らしく、キャラクターも純粋で愛嬌があって良質な作品だと思います。読んでいてホッとするというか、ほのぼの気分になれる少女漫画。

個人的には御徒町くん(弟)が良い味出してると思います。ラストのふっと笑った笑顔が可愛くてツボです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 03:06:39] [修正:2009-05-02 03:06:39] [このレビューのURL]

この作品をきっかけに、幕末や明治維新に興味をもった方って多いのではないでしょうか。小学生の頃は(ふーん…)とあまり食いつけなかった歴史の授業も、この作品を読み始めて中学で再び日本史を習う頃には、大久保利通や自由民権運動など、興味津々で授業を受けていた記憶があります。

それはさておき…。。。罪と贖罪という一筋縄では答えの出せないテーマを扱いながら、少年漫画らしい魅力も取り込みつつ、ジャンプの人気漫画(当時はおそらく看板)としては珍しくテーマを描き切って終わるべきところで完結した作品だと思います。

キャラクターたちもそれぞれに「らしい」魅力があり、作中にも表現されていたように、何が正しいか、何を幸せと感じるかは自分の物差しだけでは決めつけられない所が面白かったです。主人公サイドだけでなく敵サイドにも魅力を感じるのはこういった部分が影響してるのでは。

惜しむらくは、最終章である人誅編の縁以外の敵キャラ(特に呉黒星一味)やバトルが、京都編の敵やバトルに比べてしょぼく感じられてしまったところでしょうか。おそらく根幹のテーマをどう描くかということの方に作者がいっぱいいっぱいで、敵やバトル面を丁寧に創り上げることにまで追い付かなかったのではと推測してしまいます。
それでも京都編までは文句無しに、リアルな世界観を残したまま剣術を巧く少年漫画風にアレンジし、動作が分かりやすく迫力もあり、優れたバトル描写だと感じました。

最後に、あまりこういった評価は見かけないのですが、作者は女性キャラの恋愛心理をなかなか巧く描いていると思います。薫・恵・操・由美・鎌足(心は女性なので)・巴。それぞれの恋心が絡んだ言動は女性視点でみて共感できる部分が多く、少年漫画を読む上でこういう風に共感できるのは珍しいと思います。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-05-02 02:26:47] [修正:2009-05-02 02:26:47] [このレビューのURL]

男運が無いから開き直ってお隣りの東大生に目をつけて玉の輿を狙う、ちょっと(結構)頭の弱い女子高生が主人公なんですが、その真っ直ぐさや自分にめちゃくちゃ正直な部分など、幼くも彼女なりの魅力があって面白かったです。ライバル登場などエピソードの1つ1つは割と王道な少女漫画といったところですが、キャラクターたちがそれぞれクセを持っているので新鮮な気持ちで読む事ができました。

優しそうで冷たく、かと思えばここぞという時にはやっぱり優しいタカシちゃん。頭は良いのに紗希(主人公)に説教されて大事なことに気づくこともあるタカシちゃん。なかなかイイ男です。

王道の恋愛少女漫画が好きな方にはオススメできます。
巻数も短過ぎず長過ぎず、読みやすいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 00:39:33] [修正:2009-05-02 00:39:33] [このレビューのURL]