「みかん」さんのページ

総レビュー数: 29レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年04月27日

一言でいうと「面白かった」。

まず、願い事を叶えてくれるという紅茶王子を呼び出すおまじないや、小さな紅茶王子、王女の見た目の可愛らしさ、そして人間サイズでの華やかさ…。このあたりの乙女ちっくでドリーミングな要素
と、しっかり者だけどややがさつな主人公のバランスが丁度良かったと思います。甘さだけでなく、爽快感も印象に残る作品でした。


勿体ないなと思ったのは、美佳→奈子→アッサムの三角関係が不完全燃焼に終わったところですかね。人間でしかも主人の好きな人に恋愛感情を持つなんてタブーだ、というアッサムの葛藤や、そこから奈子が一度はハッキリと失恋するという展開など、きっちり掘り下げた構成で見たかったなーという思いが残りました。
美佳が嫉妬と焦りからアッサムを帰してしまったところで「いよいよ三角関係がメインに!?」と期待したら、そこで美佳がほぼ退場になってしまって「あれっ?」でした。

終盤は設定上の伏線回収に比重がいきすぎだったかな。

上手く表現されてたなと思うのは、紅茶王子たちとの出逢いによる心躍る気持ちと、別れの寂しさ、それを乗り越えようとする前向きさ。ペコーの時も紅の時も、読んでて切なかったです。

それからやっぱり少女漫画で大事な魅力のひとつ。
ヒーローがかっこいい!
ケンカップルがデレる瞬間というのは最高です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-02 12:31:09] [修正:2012-07-02 12:41:49] [このレビューのURL]

8点 屍鬼

【原作小説未読、単行本9巻まで既読】

2010年夏に、アニメ化したことをキッカケに漫画版を読み始めました。

この漫画に否定的な原作ファンが居られるのもわかるにはわかるのですが、私は面白く読ませてもらっています。漫画版は好き嫌いがわりとハッキリ分かれそうだとも思います。絵柄は癖が強く、私自身過去に、この絵柄を敬遠して同作者の『封神演義』にハマるのが遅れたこともあるくらいです。しかし不思議なもので、今ではこの絵柄が良い方にクセになるようになっています。癖は強いけど絵そのものは巧い。巧い人が描く絵です。

ホラーではありますが、ホラーが苦手な自分でもこの作品は読めます。それは決してこの作品が「怖くない」わけではなく、「怖いけど引き込まれる」「とにかく続きが気になってしまう」からだと思います。

登場人物が多く、主人公がはっきりとは決まっていないのもあってか、誰かに感情移入しにくかったり特定キャラの感情が読みづらいのが難点ですが、それでも面白いと感じます。

フジリューっぽいギャグが稀に飛び込んではくるものの、全体的には哀しみや鬱屈、解決できない不条理さが漂った作品。
アニメが終了し、漫画版がどのようなエンディングに向かっていくのか気になります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-03 16:56:02] [修正:2011-01-03 16:56:02] [このレビューのURL]

なんというか、安心して読める、読後感も暖かい少女漫画です。絵柄が時代の割に古く感じられないし、この作者独特の空気感が心地よく、今でも時々読み返したくなります。作品のジャンルとしては「りぼん」掲載の少女向け漫画ですが、大人でも読めると言いますか、むしろ大人の方が好むんじゃないかと思える程落ち着いた雰囲気のある作品だと思います。

単巻収録のオムニバスなので、「ちょっと純粋な少女漫画読みたいな」という方にもオススメ。私は、ずっと弟みたいに思ってた幼なじみと姉御肌主人公のお話が特に気に入ってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-02 05:56:48] [修正:2009-09-02 05:56:48] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

詩的な要素やドラッグが出てくる点などは今思えば厨二っぽいかな?と連載当時(中学生時代に)ハマった自分を振り返ると思いますが、今読んでも全3巻という中で最初から最後まで無駄が無くきっちり収まっていて、大変良質な作品だと思います。
特に終盤の、イヴを引き止めようと必死になる子供たちの素直で純粋な強さは心に響きました。また、子供たち以外、美月を取り巻く友人や家族からも彼女を失いたくないという想いが強く感じられて、改めて、生きる事から逃げることが何故罪なのかと考えさせられました。
少女漫画ではありますがテーマがテーマなので、結構重くも感じられる作品です。(それでも子供たちのキャラクターによって明るい場面もありますが。)でも一晩で読み終えられる長さでもあるし、少女漫画を普段読まない人にもオススメできる作品かと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-11 04:29:00] [修正:2009-07-11 04:29:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ここを含め色んなレビューサイトを先に見ていたのであまり過度な期待はせずに読んだのですが、個人的には細かいネタ含め面白かったです。特に、悟空が出てくることは予想できても、悟空先生のフィギュアが出てくるなんて思ってもなかったのでツボでした。
「魔人ブウとキャラかぶってる」と自分で言っちゃうのも作者らしくて好感が持てました。たしかにドラゴンボール(特にシリアスな頃)と比較すると雰囲気が違ってはいますが、本来の作者の持ち味というか、こういったのほほんと飄々とした、馬鹿馬鹿しい話をもってくるのも魅力の1つだと思うので、私は読んでてホッとしたというか楽しめました。
それから作画方法が回によって異なっていて、作家として模索しながら描いてるんだなぁと見て取れてよかったです。やっぱり付けペンの方が単調も迫力も、効果に幅が出ていて、個人的には作画はやっぱり後半のようにアナログが良いなと感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-11 04:02:14] [修正:2009-07-11 04:02:14] [このレビューのURL]

主人公の泣き虫っぷりと性格の幼さを許容できれば、夢中になって読みふけってしまえる作品だと思います。この幼さについては生まれ持った性格かもしれませんが、おそらく幼少から寂しい思いを重ねてきたというのも大きいのが見てとれ、私は夢中で読めました。愛し合ってるのに、夫婦なのにすれ違い展開の連続で、じれったさと、どうにか幸せになってくれという願望が、読んでいて溢れっぱなしでした。

波瀾万丈で現実味は少ない、「いかにも」な少女漫画。「ドラマチック」とも表現できるかな?

最終巻に収録されている番外編は小学生時代の晋ちゃん視点で、ひかるに対する愛情や苛立ちが描かれていて特にお気に入りです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-03 01:18:49] [修正:2009-06-03 01:18:49] [このレビューのURL]

少女漫画好きなら一度は読んでおきたい、王道中の王道ラブコメ作品。呆れる程にドジでおバカな主人公ですが、入江くんへの愛と情熱パワーがたくましく、そういう部分にはちょっと憧れてしまう部分があります。
連載当時別マの大看板だったと記憶していますが、続きが気になる…という所で作者が急逝されてしまったことが非常に残念でならないです。

琴子や入江くんや金ちゃんなど個々のキャラクター付けや役割・配置は、作者のイタkiss以前の作品にも割とよく見られるパターンの様に思いますが、イタkissでのこれは、まさに彼女がこれまでに描いてきた作品たちの集大成だったのではと感じます。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-10 00:15:58] [修正:2009-05-10 00:15:58] [このレビューのURL]

古い少女漫画(誌掲載のギャグコメディー)ですが、私の笑いのツボにははまりました。天然で純粋で問題児(世間知らず?)なカバ丸だけでなく、園長先生や学園の影の番長など、カバ丸の影響を受けてか元々の本質なのか、変人度を磨いていく様子が面白かったです。

意外にシリアスな展開や過去が出てきたりもしますが、キャラがキャラなので暗くならずに読める作品だと思います。カバ丸の口調「○○でぃっ!」や、キャラクターたちのデフォルメ絵が可愛くて癒されもしました。

先にも述べましたが、別マで連載されていたということになんとなく驚かされました。絵こそ古いものの、キャラも立ってますし細々としたギャグネタは今でも通用するのではと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-09 23:58:04] [修正:2009-05-09 23:58:04] [このレビューのURL]

私個人としてはとてつもなく思い入れがあるという訳ではないのですが、改めて客観的に作品自体を振り返ってみると、かなり質の高い作品なのではと感じます。

可愛いだけじゃなくイラッとさせられる赤ちゃん・子供の言動なども主人公たちを通して伝わってくるし、また、その苛立ちと向き合い昇華していく様子も丁寧に描かれているので、読み手として様々な感情を体感しながら読み進められる作品だと思います。

「優等生で良い子」な主人公も、真面目すぎて頑固だったり、色々と気にし過ぎて却って状況を悪化させてしまう節があったりと欠点もちゃんと描かれているところに好感がもてました。

登場人物やそれぞれの家族も個性的で、主人公以外の人物目線の話自体も多いので、脇役キャラやその家族がお気に入りだという読者も多いのではないでしょうか。私は藤井くん一家の、もめ事が絶えないけれど絆がちゃんと深く感じられる所が好きでした。

ラストのエピソードはありがちといえばありがち。ですが、初期の読み切り作品への原点回帰のようにも思えます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-05-05 01:01:16] [修正:2009-05-05 01:01:16] [このレビューのURL]

後半は、作者自身の好み(ヒーローもの)に走り過ぎたのかネタが尽きたのか…期待とは違った方向へ全力疾走していってしまった印象は受けるものの、全体的なギャグのセンスと勢いのある作品だと思います。たまに見られるセラヴィーとどろしーのヤンデレ(?)&ツンデレな恋模様も楽しめました。

久々に読んでも笑える所が多いので、未読の方は一読してみて損はないかと…。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-05 00:32:16] [修正:2009-05-05 00:32:16] [このレビューのURL]

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