「みかん」さんのページ

総レビュー数: 29レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年04月27日

[ネタバレあり]

全体的に重くスれた雰囲気が漂うものの、ゆずゆの純粋な可愛らしさと主人公・桔平の今時高校生らしい明るさでもって暗くなりすぎずに保たれたという印象の作品。

りぼん掲載作品とはいうものの、どちらかというと中高生以上の読者向けだったと思います。言ってしまえば、精神的にまいってしまった大人や、どうしようもない孤独な心を抱えた中高生が子供を巻き込みながら問題を乗り越えていくという図式が多いので、読み始めの印象とは異なり読後はなんだか、結構ダークな作品だったなぁという感想をもちました。あまり私自身お固い性格ではないし過去のりぼん作品にも無かったわけではないのですが、桔平と彼女が体も結ばれる展開というのは、ちょっと小学生向け雑誌としては自重してほしかったかな。

いい歳の大人になってる私自身としては、最後まで楽しめました。特にミキ編は、ミキ自身の訴えが強烈に胸に響きました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-03 02:44:07] [修正:2009-05-03 02:44:07] [このレビューのURL]

第一部と呼ぶにあたる、『ぴよぴよファミリア』も含めての点数です。

赤ん坊や幼児の「あるある」を上手く取り込みつつ、ギャグとほのぼのがバランス良く混ざったコメディーとして大変面白いです。特に、男の人が苦手なために双子に嫌がられるパパや、カンナちゃんの彼氏の奮闘っぷりが笑えました。キャラも皆個性的で、歳の割に頭の良すぎる繭ちゃん(でもなんだかんだで子供)やフリフリの格好が大好きで高飛車な大学生(男)キョウちゃん、恐いぐらいに真面目でストイックな服部くんなど、赤子からお年寄りまで面白いキャラが揃っています。

また、漫画的にデフォルメされたキャラクターでありながらも、赤子・子供たち特有の行動や悩み、何を怖がるかなどが結構リアルで、「そうそう、子供の頃って何故かそうだった!」と頷きながら読むことも出来ました。

絵が苦手だという方も居そうな気がしますが、抵抗がないか、慣れるかすれば存分に楽しめる作品だと思います。個人的には、アニメ化とかに案外向いてる作品だとも思ってます。動く繭ちゃんや冴ちゃんや彗星くんたちを是非観てみたい。。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-03 02:08:28] [修正:2009-05-03 02:08:28] [このレビューのURL]

7点 光の海

表紙買いしたコミックスなんですが、当たりでした。

人魚と、彼らに関わった人間たちにまつわるオムニバス集なんですが…リアルとファンタジーとノスタルジーが巧くミックスされていて、独特の世界が築かれているところに感心しました。絵柄はシンプルでマットなのにキャラクターたちの心情が自然と読み手に伝わってくるのは、作者が、作中の空気を非常に丁寧に描かれているからだと思います。

読後はほんのり切なくなる様な、素敵な作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 03:31:33] [修正:2009-05-02 03:31:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

あらすじを説明しようとするとベタでありがちな少女漫画なんですが、絵柄や作品に漂う空気が個性的で可愛らしく、キャラクターも純粋で愛嬌があって良質な作品だと思います。読んでいてホッとするというか、ほのぼの気分になれる少女漫画。

個人的には御徒町くん(弟)が良い味出してると思います。ラストのふっと笑った笑顔が可愛くてツボです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 03:06:39] [修正:2009-05-02 03:06:39] [このレビューのURL]

この作品をきっかけに、幕末や明治維新に興味をもった方って多いのではないでしょうか。小学生の頃は(ふーん…)とあまり食いつけなかった歴史の授業も、この作品を読み始めて中学で再び日本史を習う頃には、大久保利通や自由民権運動など、興味津々で授業を受けていた記憶があります。

それはさておき…。。。罪と贖罪という一筋縄では答えの出せないテーマを扱いながら、少年漫画らしい魅力も取り込みつつ、ジャンプの人気漫画(当時はおそらく看板)としては珍しくテーマを描き切って終わるべきところで完結した作品だと思います。

キャラクターたちもそれぞれに「らしい」魅力があり、作中にも表現されていたように、何が正しいか、何を幸せと感じるかは自分の物差しだけでは決めつけられない所が面白かったです。主人公サイドだけでなく敵サイドにも魅力を感じるのはこういった部分が影響してるのでは。

惜しむらくは、最終章である人誅編の縁以外の敵キャラ(特に呉黒星一味)やバトルが、京都編の敵やバトルに比べてしょぼく感じられてしまったところでしょうか。おそらく根幹のテーマをどう描くかということの方に作者がいっぱいいっぱいで、敵やバトル面を丁寧に創り上げることにまで追い付かなかったのではと推測してしまいます。
それでも京都編までは文句無しに、リアルな世界観を残したまま剣術を巧く少年漫画風にアレンジし、動作が分かりやすく迫力もあり、優れたバトル描写だと感じました。

最後に、あまりこういった評価は見かけないのですが、作者は女性キャラの恋愛心理をなかなか巧く描いていると思います。薫・恵・操・由美・鎌足(心は女性なので)・巴。それぞれの恋心が絡んだ言動は女性視点でみて共感できる部分が多く、少年漫画を読む上でこういう風に共感できるのは珍しいと思います。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-05-02 02:26:47] [修正:2009-05-02 02:26:47] [このレビューのURL]

男運が無いから開き直ってお隣りの東大生に目をつけて玉の輿を狙う、ちょっと(結構)頭の弱い女子高生が主人公なんですが、その真っ直ぐさや自分にめちゃくちゃ正直な部分など、幼くも彼女なりの魅力があって面白かったです。ライバル登場などエピソードの1つ1つは割と王道な少女漫画といったところですが、キャラクターたちがそれぞれクセを持っているので新鮮な気持ちで読む事ができました。

優しそうで冷たく、かと思えばここぞという時にはやっぱり優しいタカシちゃん。頭は良いのに紗希(主人公)に説教されて大事なことに気づくこともあるタカシちゃん。なかなかイイ男です。

王道の恋愛少女漫画が好きな方にはオススメできます。
巻数も短過ぎず長過ぎず、読みやすいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-02 00:39:33] [修正:2009-05-02 00:39:33] [このレビューのURL]

表紙の雰囲気に惹かれて買ってみたのですが、キャラの個性もいまいち弱く、ストーリー的にも山があるわけでもなく……何も楽しめないまま読み終えてしまいました。

そもそもドラマチックな展開を目指した作品ではなさそうなので、「あ、この空気いいな」と感じる人はちゃんと楽しめるのではと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-28 16:34:23] [修正:2009-04-28 16:34:23] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

アニメから入ったのですが、アニメと絵柄は少々異なるものの、素朴な絵柄が物語の空気に合っていてすんなり入っていけました。

あったかくてちょっと胸が締め付けられる様な、切ない読後感が良いですね。未完ですが、1つ1つのエピソードが短めなので、寝る前にちょっと読み返したりもできます。キャラクターそれぞれが背負っているものの重さを誇張することなく、それでいてきちんと向き合わせて描かれているのも好感がもてました。
また、当たり前の様に側に居るライオンさんも、いつか去ってしまうのではという雰囲気を漂わせるところがあり、ほのぼのさと緊張感がいいバランスで混ざっていると思います。(この、ライオンのかぶりものをかぶった宇宙飛行士の幽霊という発想も、奇抜なのに巧く世界にとけ込んでいて良いですね。)

まだ連載中ということなので、完結したら改めて評価したいと思う作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-28 16:22:51] [修正:2009-04-28 16:22:51] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ファンタジーの具体的で細かい設定などはサラッと読み流し、あまり深く考えずに、可愛いアイテムやキャラの服装、舞台を堪能するのがこの漫画を一番楽しめる読み方だと思います。「シュガシュガルーン」という呪文も可愛らしくて良いですね。
メインキャラクターもサブキャラクターも生き生きとしていて魅力があります。
敵の王子様と恋をするなんて、ベタ中のベタだとは思いますが、この歳になってキュンキュンしてしまいました。

ただもう少し物語り全体の起承転結の「転」部分をしっかり落としてクライマックスをぐんと盛り上げても良かったのに、作者がそうしなかったのは幼年向けだからというよりも力不足故であるように感じられたのでこの点数で。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-28 05:40:52] [修正:2009-04-28 05:40:52] [このレビューのURL]

マサルさん程の知名度は無いかと思いますが、読んでみると「あれ?なんか知ってるかも」とうっすら記憶が蘇る人は多いのではと思います。今で言うジャガーさんの位置(巻末)を定位置にそこそこ長く連載されていました。
独自の絵柄と独自のテンポ、そして独自のセンスが巧くマッチしていて、不意打ちで笑わしてくるギャグ漫画です。漫画というか、作者の妄想がフリーダムに描き綴られた妄想手帳と言っていいかもしれません。合間合間のオマケ漫画も面白い。

後半は作者のセンスに慣れてきて新鮮さが薄れる印象もありますが、とりあえず前半は、ハマる人はクセになる、珍味のようなギャグ漫画。

〜追記〜
単行本は大判で古本屋でも非常に見つけづらい場所にあったり無かったりなんですが、最近コンビニで復刻版みたいなのが売られてたので、試しに読んでみて損はないと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-04-28 05:25:11] [修正:2009-04-28 05:25:11] [このレビューのURL]