「メカざわ」さんのページ

総レビュー数: 174レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年08月17日

10点 ONE PIECE

冒険漫画。絵はかなり良い。迫力あるシーンもあり表情に表現力がある。

そもそも漫画に一番必要なものというのは?キャラの個性?テーマ?画力?うん、どれも必要だとは思うけど、やはり一番重要なのはメリハリ。シリアルなだけでは堅い漫画になるし、深い取材によりリアリティを出しただけでは凡な作品になる。ギャグだけならばバカな作品に成り下がる。理想を言うならば「全てを取り入れた上で作品が暴走しないこと」これが重要。本作品は全てを取り入れ、それを上手くコントロールしている。完璧な芸術品である。

さらに言うならば表現力が多彩。戦闘シーンではドキドキさせる迫力満点に描き、回想シーンでは感情移入させ思わず涙がポロリと漏れる。キャラに個性がたっており数々の名言を残している。無理のない構成力で少年漫画にありがちな崩壊現象は皆無。

なにより評価すべきところは、作者が漫画を愛しているところである。縁の下の力持ちというか、細部にこそ手を抜かない。コミックにあるSBSを読んでくれれば分かることだが、普通に読み流していれば絶対に気づかないところに「作者のお遊び」を残しているのだ。このことから、どんな描写のコマにおいても、作者が手を抜かずに表現していることが伺える。そう、読者を楽しませるには作者も楽しんで描いていなければならないのだ。多くの漫画家はそこで勘違いしてひとりよがりなものを描いてしまうのだが、本作品は実に読者との調和がとれている。

とにかくすごいのは、少年漫画にありがちな勢いで描いてしまうということがないことだ。一つ一つの描いたことに根拠があり、設定の一つ一つに無理がない。背景で動く根本の壮大なストーリーは生きているし、どの話もそれを引き立てるコーヒーのミルクのような存在になっている。

これ以上私の受けた感動を表現すると、本作品以上の長編になってしまうかもしれない。一度は尾田先生に生まれて初めてのファンレターを描こうかとも思ったが、本レビューを捧げることで先生へのラブコールとさせていただこう。20世紀を代表すると名作がドラえもんであるならば、21世紀を代表する名作はワンピースで決まりだ。先生、いつまでもお元気で作品を描き続けてください。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-08-19 21:52:01] [修正:2009-08-19 21:52:01] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ギャグ漫画。そうです!これはギャグ漫画なのです。勘違いしてはいけませんよ〜

かの漫画の神様ですら絶賛した国民的アイドル漫画。この先、どんな名作が生まれようとドラえもんと比較されることもないでしょう。神と仏はケンカをしませんからね。

どうもドラえもんという漫画は世間で勘違いされている気がしてならない。

「子供に見せたい漫画」「夢のある漫画」「楽しい漫画」
・・・ハァ?

寝言いっちゃいけませんよ。F先生にあやまりなさい!ドラえもんはギャグ漫画なんですよ!ギャグ漫画の減点なんですよ。F先生の人間性が良くも悪くもきわめて不安定に描かれている最高の作品なんですよ。
あなたは「きれいなジャイアン」に満足していませんか?「ドラえもんだらけ」でドラえもんを知った気になっていませんか?「さようならドラえもん」を見ただけでドラえもんを語っていませんか?子供の時に読んだドラえもんが全てと思っていませんか?ドラえもんのアニメなんて原作に比べればザルですよ(大長編含む)。

ドラえもんは・・・大人向け漫画です!成人指定されていても驚きませんよ!エロありロリあり、ブラックジョークなんて笑ぅせぇるすまんなんてメじゃありません。世界征服を企むのはまず身内から、世界を壊そうとするのは主人公から、痴漢・のぞき・下着泥棒・・・もう人殺し以外は全部やってますよ。

これだけ私が語っても鼻で笑っている方は、ネットで「変ドラ」と検索してみてください。そこで語られているのはあくまで一部ですが、ドラえもん中毒となるきっかけをくれるはずです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-18 23:34:08] [修正:2009-08-18 23:34:08] [このレビューのURL]

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