「何某何」さんのページ
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浅学菲才の身ではありますが、皆様に何らかの形で力になっていきたいと思っています。
フリーライターとしても活動していますので、お仕事の依頼等がありましたらば、微力ながらも尽力してゆく所存です。
ここでの私のレビューも、不適切だったり文章がおかしいと思うようなことがあれば、どんどん厳しいことを言っても構いません。
よろしくお願いします。
それでは。

8点 こいつら100%伝説
自らを「少女マンガ界に咲くドクダミの花」と称した岡田あーみんによる、
痛快(一応)娯楽(一応)ドタバタ(一応)バイオレンス(完璧)不謹慎(当然)ギャグ漫画。
半端じゃなくイカれてイカしたネーミングセンスを持つ登場人物達は、
皆が皆々皆々々、クセと言うクセのクセのクセがありすぎるかのような強烈な個性を持っており、
そんな人達によって展開していく物語世界は、とにかく「ハイ」テンションの一言に尽き、
まるで「覚せい剤」でも打ったかのごとく驚異的な「スピード」で進んでいく。
しかもギャグと言うギャグのギャグのすべてが、モラルもタブーもルールも人命も倫理も常識も、
すべてを破壊しているのだから、驚嘆して驚愕して唖然として絶句して、
そしてただただ爆笑するしかほかに無い。
よくこんな漫画が『りぼん』で連載できたものだ。
漫画家を引退したのも無理も無い話だと言えよう。
こんなギャグはそう易々と生み出し続けられるものではない。
あーみんはまさに其の名にふさわしく、花のように散っていったのだ。
(注:死んだわけではありません。引退しただけです。)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-15 10:57:34] [修正:2009-11-15 11:24:45] [このレビューのURL]
7点 永沢君
イヤミで
卑怯で
愚鈍な
中学生達が繰り広げる、
ダサくて、イタくて、イケてなくて、おバカで、幼稚で、モテなくて、地味で、マヌケで、小心で、タマネギ頭で、スケベで、冴えなくて、妄想癖があって、下品で、ブサイクで、目立たなくて、自意識過剰で、学帽が小さくて、しょーもない。
そんな日々を描いた根暗うらなり悶々青春ブラックコメディ。
こんな中学生活は送りたくない、
だけど、実際はこんなもん。
だから、笑い飛ばすしかないだろう。これは。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-13 09:48:29] [修正:2009-11-13 13:18:21] [このレビューのURL]
6点 黄昏流星群
何故か20代でこの作品に魅せられてしまいました。
早くも枯れてきたのかな……。
それはともかく、なかなか良質で素直に感動でき、考えさせられる、
深みと渋みと哀しみのある作品です。
各エピソードの完成度はかなり高く、綿密に下調べをした形跡が、
あちらこちらに見受けられます。
ストーリーはハッピーエンドが基本的だが、中にはそうでないものもチラホラ。
ジャンルもミステリー、ファンタジー、時代劇、同性愛と多種多様。
作者の視野の広さが伺えます。
年を取った方にはもちろん、
年を取るのが不安な人にもオススメです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-13 10:37:00] [修正:2009-11-13 10:42:25] [このレビューのURL]
0点 リアル鬼ごっこ
いかなる漫画においても、商品化されて世に出回っている以上は、探せば少しくらいは褒める点がありそうなものだが、いかんせんこの作品は悲しいかな、そういったところが一切無い。
まず、画が非常識に汚い。
それも、思わず笑いがこみ上げてくるような下手さではない。
嫌悪感がふつふつと湧き上がってくるような汚さなのだ。
全く迫力が無いので緊張するシーンでも臨場感が全く伝わってこず、
全くもってデッサンが狂っているので、登場人物に全く魅力を見い出せない。
はっきり言って、幼稚園児のほうが遥かに良い絵が描けるといっても全然過言ではないのだから、驚愕に値する。
ストーリーもそれに輪をかけてどうしようもなく、独創性が壊滅的に感じられない展開、陳腐でチープで寒々しい台詞回し、ズレにズレまくって極端に悪いテンポ、と、
読むに耐えない要素が全ページに渡って延々と詰め込まれている。
よくこれで「リアル」などというタイトルが名乗れたものだ。
通常ここまでひどいと、ある意味一周回って逆に面白く見られたりもできるものだが、それすらも不可能ときているから、実に非常に本当にタチが悪い。
原作の小説も日本語が残念で相当にアレな産物だが、これもそれに劣るとも勝らない。
読んでいて頭痛が痛くなってきて、椅子からずり落ちて落下してしまいそうになる。
もはや漫画作品ではない、ただの紙束だ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-12 20:08:21] [修正:2009-11-12 22:47:21] [このレビューのURL]
4点 マイナス
こんな病的な人間を主人公に据えて、かつ軽快なギャグにしてしまうなんて、
果たしてやっていいことなのだろうか?
読んでいても複雑な気分になっていくだけで、
素直に笑えるところなどひとつも無い。
なにしろ、恩田の壊れっぷりがあまりにもリアルなので、
陥っていく状況を全く楽しめないし、
不謹慎だと思わずにはいられない。
そしてラストも腑に落ちない。
彼女はあれでよかったのかも知れないが、
不幸にも振り回された人達から見れば、
あんな程度で到底納得するわけがないだろう。
ただ、恩田がおかしくなった背景は、大いに同情できる点だし、
最後に彼女はそこから解放されるのだから、
主人公の成長物語としてはよくできている。
もっとも、好感は全く持てないし、
同調なんて絶対にしたくない人物ではあるが。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-12 11:26:07] [修正:2009-11-12 11:34:49] [このレビューのURL]
9点 四丁目の夕日
なぜ主人公の身にここまでの不幸が降りかかってくるのか、全く見当がつかず理解も不能で納得もできない。
其れも其の筈、彼はただ運命の巡り合わせの徹底的な悪さによって、ひたすら堕ちに堕ちてゆくだけなのだから。
此れは小公女や母をたずねて三千里のように最後は努力が報われる話ではない。
フランダースの犬やマッチ売りの少女のよう死後にようやく救われる悲劇ですらない。
掃き溜めのような現実世界で、残虐で冷淡で人間臭い人達に翻弄されながら、
どこまでも必死に生きようとし、それでも起こるのは醜いことだけと云う、
幻想を剥ぎ取ったむき出しの現実をさらに俗悪にしたような惨たらし過ぎる物語だ。
当然読後感は最悪。
ゲンナリするだけ。
でも、そんな気分にならずにはいられないような何ともいえない泥臭い魅力が、
此の作品には確かにあり、
こんな作品を読まずにはいられないような悲惨で愚かしい現実と事実が、
我々の住む此の世界には沢山ある。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-12 10:12:56] [修正:2009-11-12 10:16:39] [このレビューのURL]
0点 地獄甲子園
漫画史に忽然と名を刻む最悪最醜最底辺の伝説的クソ漫画にして漫画界最大最強の汚物汚点。
読む価値皆無、フォローの余地ゼロ、酷さ汚さ気持ち悪さ大爆発の大駄作。
ストーリーは行き当たりばったりで投げっぱなし、画はとある場所では力が入りまくっているが、
ある箇所では恐ろしく乱雑だったりと、いい加減なことこの上ない。
我々にできるのはただ、この作品をとりあえず手に取り、ページをめくりながら、
とまどい、ドン引きして、飽き飽きしながら、物語展開に一切ついていくことなく、
ただひたすらに、読み飛ばして、失笑して、呆れ返るだけだ。
そして読み終えたら、即座に本を投げ飛ばすか投げつけるか投げ捨てるかして、
一刻も早くこんなシロモノを読んだことを忘却の彼方に追いやって欲しい。
そうすることが、この作品に対しての最高の賛辞、絶賛、賞賛、褒め言葉なのだから。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-11 21:28:34] [修正:2009-11-11 22:15:50] [このレビューのURL]
7点 ムダヅモ無き改革
これは毒のある作品ではない。
毒で作った作品だ。
実に毒々しい。
そして滅茶苦茶面白い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-11 17:49:49] [修正:2009-11-11 17:49:49] [このレビューのURL]
8点 失踪日記
かつて一世を風靡した「元」天才漫画家による、
絶望という絶望を絶望的なほど絶望し、
辛酸という辛酸を辛酸以上に舐め尽くし、
地獄という地獄で地獄の地獄を味わい、
そして、
死線という死線を彷徨った末に、
独特の徹底した視線を身につけて、
泥中で生み出した泥のような傑作。
年老い、枯れて、落ちぶれ、失い、溺れて、壊れ、
それでもなんとか不思議に生き残った吾妻氏が描く、
その乾いて冷めて達観した生々しい告白は、
笑えて、驚嘆し、恐ろしくて、勉強になり、
そしてどこか、物悲しげで、虚無的だ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-11 15:36:29] [修正:2009-11-11 15:36:29] [このレビューのURL]