「ganngann」さんのページ

総レビュー数: 12レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年11月06日

女性職業人がプロの世界に飛び込んでいき、並み居る男性の中で才能を開花させる。
一種定番となったこの手の女性職業モノ。
忘れられた江戸前の伝統技法を継ぎ、素材に一手間一工夫を凝らしていく主人公の少女のスタンス。
その才能の開花が周りをひきつけてゆく。
話が出来すぎに思うこともありながらも、設定の華やかさと考証がしっかりマッチし、安定して楽しめるこのジャンルの好例に思う。

そして、この漫画はそれ以上に少年漫画の心意気を継いでいた。
主人公の敵として立ちふさがる、伝統の暖簾に胡坐をかく業界への革命者。
このライバルとの対決が現状では話の主軸だがとにかくこの親父が熱い。

時に単行本一巻に渡り凄絶な寿司バトルを繰り広げたり、敵の罠にも漢気を持って臨み、倒した敵はその男気に惚れる。場をさらっていく濃さ。
本来爽やか人情グルメ漫画であるところを、主人公と関係ないところで別世界の熱い戦いと絆を交わしあっているのである。
この男は料理漫画の中で名キャラクターの一人として推せよう。必見だ。


また最後に同類の寿司漫画、将太の寿司との構造の相似を挙げておきます。
おいしさのギミックの部分で同一ネタがあったのはかなり難点。(かぶりはしょうがなくもあるし多分そのネタ自身がオリジナルでもないと思うが)
また後発なだけに、漫画的な面白さ、より派手なディフォルメなど漫画的な面白さはこちらが高いと思います。
(但し地味な職人的というテーマを徹底して描ききった将太〜は素晴らしいものです)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-01 18:16:11] [修正:2006-07-01 18:23:27] [このレビューのURL]

閉塞したオタクの部室に、ギャルゲー的なキャラクター、現実的な恋愛問題を持ち込んだから、さぁ大変。

オタ風刺漫画は今では結構出ているが、実は本作がオタライフ漫画のオブラートで包みつつ、オタの最もイタい部分を風刺した作品。
ワタシは同類として読んでいてちくちくきました故純粋には楽しめませんでしたが、この作品のオタク人気の高さを考えると、他のオタさんたちの懐の広さも感じたり。
基本的に、読みやすく普通に面白いので、非オタの人たちが、オタたちを笑い飛ばすのもありなのではないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-26 00:46:45] [修正:2005-12-26 00:52:50] [このレビューのURL]

元エロ漫画作者ゆえか、最初にきついエロイベントを持ってくる手法はあざといがあとは普通以上に絵が巧くて面白い少年漫画。

能力者バトル漫画でありながら、脇役の武に生きる青年拳士とか、先輩のダブり番長とか、非能力者の活躍が寧ろ見所。
同作者前作品でも見られたが、少年漫画として能力者の中の非能力者の描き方は興味深い。

逆に主人公とヒロインに魅力が薄いのが難点。
読者の支持を意識してか最大公約数にしすぎた感が。
エロも最初以外はそれほどでもなく、ワタシとしては青年漫画なのだしもっとサービス旺盛でもよし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-09 08:29:34] [修正:2005-12-09 08:50:17] [このレビューのURL]

作者ゆでたまごの暗黒期の作品の一群といわれるが、現在連載中のものより見所は多いともいえる。

妖怪漫画で重要な、おどろおどろしさ。
読者参加による妖怪デザインも今までに無いアイディアのものが多く、面白い。
稚拙な部分もあるが、この本質的な部分がよくかけている。
最後バトルマンガ的展開に加え、打ち切り的な駆け足展開だが、一応お話に決着がついているのでまとまりは悪くないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-09 08:15:36] [修正:2005-12-09 08:15:36] [このレビューのURL]

テニスを題材にしたバトルマンガ。リアル系スポーツとしてみるかスーパー系スポーツとしてみるかによって評価は分かれるか。

やってることは、せいぜい超回転するボールとか、シンクロとか、宙返りとか、漫画としてみればそれほどでもない。
だが作者の演出センスが飛んでいて、なんかスゴイ。

ストーリー性自体があまり無く、一回一回の対決が主体なので、逆説的にジャンプ特有の長大化もそれほど気にはならない。

前情報として女性人気を聞いていたんでどんな婦女子漫画家と思いきや割と普通。
登場人物のビジュアル度では、スラムダンクあたりと大してかわりはしない筈。
ワタシはメガネ君とか、坊主君とか、熱血バーニング君とか微妙なビジュアル系を追っかけて読んでるんで普通に面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-06 10:45:34] [修正:2005-12-06 10:45:34] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

とにかく第一印象が悪かった。
この主人公、なんと一話で依頼を受けて金も受け取っておきながら、治療をおこなわず患者を見殺しにしてしまう。
もちろん理由はあるのだが、患者の父親がマフィアで極悪人だったという理由で、何も死ぬほどの悪人ではないだろうその息子を殺すのは外道に思う。
たった一人命を救える医者の絶対的な立場でそれは無いだろう。
この前時代的な勧善懲悪を現実的な世界に用い、それが正義と作劇されるのは非常に解せない。

基本的には面白い漫画だし、中にはかつての友達「ゲラ」とのエピソードとか非常にいいものもあったのだが、他にも医者としてやってはいけないようなことを何度か主人公は行っており、デリケートなテーマなだけに低い評点です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-11-29 17:19:42] [修正:2005-11-29 18:46:47] [このレビューのURL]

非常に安定していて完成度が高い冒険物語。
ジャンプの有名な海賊漫画の「ワンピース」より、絵はうまく、もストーリーも負けていないが、私としてはこちらは悪い意味での優等生で二番煎じっぽく思えてしまった。

古代文明とか古代人みたいな能力者の設定、なんか主人公の船が代理戦争みたいな巻き込まれ方をするのに、ロマンがあまり感じられませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-11-29 18:21:12] [修正:2005-11-29 18:21:12] [このレビューのURL]

今でこそ様々な仕事の「プロフェッショナル」が漫画の中で活躍しているが、リアルなプロを描いた作品として今作こそ記念碑的作品ではなかったか。

とにかく、手術描写がわかりやすくてスゴイ。
魔法じみたインチキや精神論にとどまらず、難手術の難しさやその解法が論理的に展開されるため、医療の知識なんて無くても主人公のスーパーさが余す所無く満喫できる。

キャラクターも主人公をはじめとして個性際立つ。
各ジャンルの医療のスペシャリストが続々登場、医療対決や共同作戦など、非戦闘ジャンルながらも確かに少年漫画のエッセンスが存分に詰まっていて、とにかく燃える。

そしてストーリー。
医者漫画でよく見る皮肉っぽさが今作には無く、直球での熱さ、医者たちの命への真摯さがひしひしと伝わってくる。
こういう医者たちの患者に私はなりたいし、若き医者がバイブルとするなら間違いなく本作と思います。

作品中盤の脂の乗り切った時期の神がかったネタの嵐、宇宙での手術から診療所の人情話まで、良くぞこれだけの引き出しを同じ作品に持ちえたものと思う。

絵柄の地味さで敬遠してる人も多いと思うが、これは読んでほしい。
基本的にこういう地味に巻数を重ねている本は、穴場ですよ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-11-29 18:06:40] [修正:2005-11-29 18:06:40] [このレビューのURL]

ある意味ネタばれ部分が全ての作品だがネタばれなしに語ってみたい。

優等生の教師のヒロインに、一途な幼馴染にはさまれて、優柔不断の主人公。
王道ラブコメを踏襲しながら、非常に作者の個性が際立っているといえよう。
というか相当毒が強く、通常のラブコメでマイルドになっている、恋愛至上主義の登場人物たちの感情の生々しさが見ものです。

故に、表紙から相当読者の期待するものと違うので注意。

とりあえず、基本的にギャグのセンスは光っているし、最後の展開といい変則的なラブコメとして名を残したい。
脇役のヒロインに横恋慕する不良君がギャグキャラとしていいキャラしているので、彼に注目していればどぎつい展開も楽しく読めるでしょう。

最後にかなりこの手の主人公は嫌われるだろうけど、自分は主人公の行動理念はわからなくは無いです。(もちろんやりすぎだが)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-11-29 17:37:00] [修正:2005-11-29 17:37:00] [このレビューのURL]

嫌味が無く、老若男女誰もが楽しめる作品。
漫画を普段読まない人にオススメしやすいだろう。

冷め切った天才の主人公が、落ちこぼれ(だがやる気だけは100点の)の魔物に触発され、
心の熱さを手に入れていく展開はムショーに熱い。

本を用いた魔法の設定も、シンプルだが特徴的。
呪文を唱えるマスターと発動体である魔物の、作戦や信頼といったパートナーシップが主体となっている戦いも面白い。

しかし連載が続くにつれて、難点が際立ってきた点が多い。
まず本来たった一人の王を目指し他者を蹴落とすシビアな戦いの設定に対して、主人公の周りに仲間が増えすぎ、レギュラーキャラとして殆ど脱落させられなくなってしまったので、戦いに緊張感が無くなった。
加えて、キモの魔法のネタも失速気味。
駆け引きが回りくどくなり、大技の打ち合いになりがちだ。

それでも総合的には紛れも無い良作に思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-11-29 17:03:37] [修正:2005-11-29 17:03:37] [このレビューのURL]

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